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猫の死に際

2022年6月11日

『猫は死に際にいなくなる』とは言われますが、これは本当なのでしょうか?

もしそうなら、なにか前もってできることはあるのでしょうか?

この記事では、

  • 猫が死に際にいなくなるのは本当か?
  • 愛猫に最後にしてあげられること
  • 亡くなる前に決めておいた方がいいこと

などをお伝えしています。

愛猫の最期をしっかりと受け止めて対応してあげたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。
 

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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com

 

猫が死に際にいなくなるのは本当か?

猫が死に際にいなくなるということは、実際よくあります。

「いつもいる場所にいない…」

「押し入れの暗いところから出てこない…」

などということは、体調が悪いときや死に際にしばしば見られます。

猫は体調が悪くなると、人気のない所でひっそりと回復を待つという習性があります。

そのため「どこにもいない」と思ったら、ベッドの下で冷たくなっていた…なんてこともあります。

また、外に出るネコちゃんの場合には、体調不良や交通事故によって家に戻れなくなってしまうこともあります。

実際に猫自身が死に際を分かっていなくなっているわけではないと思いますが、そういったことから死に際に姿を消す傾向があるのかもしれませんね。

猫の寿命はどれくらい?

一般社団法人ペットフード協会が発表した『令和3年 全国犬猫飼育実績調査』によると、猫全体の平均寿命は15.66歳となっています。

2010年に比べると1.30歳プラスの平均寿命となっています。

また、家の外に出ない猫においては16.22歳と、家の外に出る猫の平均寿命13.75歳よりもはるかに長くなっています。

環境や個体差による違いもあり、中には20歳くらいまで生きる子もいます。

犬全体は14.65歳だったので、比較すると猫の方が長生きだという結果が出ました。

人の寿命が延びている今日、犬猫の寿命も延びていることは嬉しい限りですね。

愛猫の最期にしてあげられることとは?

動物病院で余命宣告を受けたり、なんとなく愛猫の最期が近いな…と思ったときには、飼い主さんがしてあげられることがあります。

そもそも猫は『高度な医療を受けたい』『1日でも長く生きたい』とは思っていないでしょう。

そのため、いつも過ごす家でゆっくりと最期を迎えたいと思っているのではないか?と推測されます。

家でできることは、単純なことかもしれませんがたくさんあります。

例えば、愛猫が苦しくて辛そうならば、優しくなでてあげたり、声をかけてあげるといいでしょう。

自宅に簡易の酸素室を作ってあげると、呼吸がすこしラクになる場合もあります。

まだ食欲があるのなら、にぼしや缶詰など大好きなものをあげることもいいですね。

食べることは生きることです。

病気でこれしか食べてはいけないという制限があったとしても、最期くらいはおいしいものを食べたいと思います。

また、心地よく過ごせるよう、寝床と整えてあげましょう。

最期の時間は、あまり動くことができず、寝て過ごすことがほとんどです。

失禁をしてしまうこともあり、その場合には、温かいタオルで拭いてあげましょう。

愛猫が亡くなる前までに決めておいた方がいいこと

猫のみとりの形は様々です。

動物病院での治療中に亡くなることもありますし、自宅での介護中に最期のときがくることもあります。

猫のみとり方に正解はありませんが、愛猫が苦しくなく、家族みんなが納得できる最期を迎えたいものですよね。

そのためには、亡くなってから慌てていろいろ決めるのではなく、前もって家族みんなで話し合っておくことが大切です。

「もっとこうしておけばよかったな…」と後悔しないためには、以下のことを決めておくといいです。

看取り方を考えておく

動物病院で延命治療を受けさせるのか?自宅において家族みんなで看取るのか?

これは必ず決めないといけない問題です。

動物病院では、すぐに獣医師が対応できるため、適切な処置や延命治療をしてもらえます。

ただ、最期の瞬間を家族が看取れないという可能性もあります。

一方、最期を自宅で過ごす場合には、医療的なことは何もしてあげられないかもしれないですが、慣れ親しんだ家で過ごすことができます。

特に猫は、『家につく動物』と言うくらい、おうちが大好きな動物です。

そのため、自宅で看取ってあげることが猫にとってはいいのかもしれません。

愛猫が元気なうちから、しっかり家族や獣医師と話して決めておくようにしましょう。

火葬方法を決めておく

火葬の方法は動物病院でも教えてもらえるかもしれませんが、自分で探さないといけないこともあります。

『自治体に合同葬として依頼するのか?』『個別に火葬してお墓を作るのか?』

など愛猫と家族にとって最も良い方法で供養してあげる必要があります。

また、決定の際には費用も関わってくるため、事前にペット葬儀屋について調べ、相談しておくといいでしょう。

【まとめ】猫は死に際にいなくなるのか?最期にしてあげられることとは?

もしも愛猫が誰も目につかない場所にいるようになったら、なにか病気やトラブルを抱えている可能性もあります。

そっと様子をみてあげつつ、無理に動かさず、ブランケットを用意したり、食事を近くにおいてあげるといいでしょう。

愛猫の最期にしてあげられることを前もって考えておくことで、後悔なくお見送りをしてあげられます。

早速今日、考えてみましょう。

参考資料

  • 一般社団法人ペットフード協会『令和3年 全国犬猫飼育実績調査』
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大森ペット霊堂とは、東京都大田区にある20年以上数多くのペット火葬に携わり、多くのペットと暮らす家族や著名人からも信頼をいただくペット霊園。亡くなった命も生きている命も大切にする施設として、数多くのメディアに出演する。ボランティア火葬など、行き場のない動物達を無償で引き取りを行う日本で唯一のペット火葬施設である。また、動物の保護活動を行い、行き場のない動物達を施設内で育て、家族を探す活動を行っている。 【所在地】〒143-0012 東京都大田区大森東2丁目1-1 【TEL】※ペット火葬・葬儀24時間受付 0120-176-594

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