シニア犬の健康診断について|内容・費用・頻度など
2022年10月20日
「犬の健康診断について知りたい…」
「愛犬がシニア期に突入してから健康面で気になる…」
このような方はいらっしゃいませんか?
犬も人間と同じように、高齢になると健康を維持することが難しくなるものです。気づかないうちに愛犬の病気を悪化させてしまうのを防ぐために、シニア犬には健康診断が必要だと言えるでしょう。
今回の記事では、シニア犬の健康診断の内容や費用、適した頻度などについて紹介していきます。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
目次
シニア犬とは?
犬は人間よりも平均寿命が短いことから、人間よりも早く年老いてしまいます。その寿命は10〜15年で、小型犬や中型犬に比べて大型犬の寿命は短いです。具体的には7〜10歳の年齢をシニア期と呼び、11歳以上の犬は老犬と呼ばれます。人間の年齢に換算すると、大型犬の10歳は75歳・小型犬や中型犬は56歳と算出されます。犬の寿命が10~15年と聞くと短いと感じる方もいるでしょう。もちろん15年以上元気にしている犬も存在します。
シニア犬がかかりやすい病気とは?
シニア犬になると毛の艶が悪くなる・瞳が白っぽくなる・髭が抜けるなど目に見える変化がありますが、体の内部も弱っており、心疾患・肝疾患・腎臓病・悪性腫瘍・内分泌疾患などの病気にかかりやすくなります。また、関節が弱くなるために、関節の痛みを感じる犬もいるでしょう。
シニア犬の健康診断の内容とは?
シニア犬の健康診断では、次のような検査が行われます。
問診
家での様子や食事内容・排泄状態などを獣医師に伝えます。犬の健康面で心配なことがあれば、このタイミングで相談するようにしましょう。
血液検査
血液検査では内臓の検査からホルモンの検査まで非常に多くの項目をチェックします。検査項目が自由に選べる場合には、気になる症状に合わせたものを選択してください。
尿・便の検査
尿に細菌が含まれていないか・便に寄生虫がいないかなどを確認します。
レントゲン検査
胸と腹部のレントゲンを撮影し、内臓の大きさ・形・位置に問題がないかを調べます。また、関節の炎症や脊椎の状態・結石の有無・腫瘍性の変化なども同時に確認されます。
超音波検査
レントゲンよりも細かく内臓の状態を確認するための検査です。血液検査で異常が見つかった場合や高齢の犬を対象に行われます。
MRI検査
MRI検査は主に脳の異常を調べる目的で行われます。犬の健康診断の一般的な検査項目ではなく、限られた病院でしか受けられないものの、骨の内部を確認するためには必要な検査だと言えるでしょう。
シニア犬の健康診断に適した頻度は?
犬の健康診断は若い犬でも年に1度程度の頻度で受けることが望ましいです。シニア犬になると、病気にかかりやすいため、半年おきに健康診断ができると良いでしょう。シニア犬よりもさらに高齢である老犬は、3ヶ月か4ヶ月に1度健康状態を確認するようにしてください。
犬の健康診断にかかる費用は?
犬の健康診断に必要な費用は、その内容・病院によって変わりますが、多くの場合は1万円〜3万円程度となっています。まずは行きつけの動物病院で犬の健康診断が可能かどうかを確認してみましょう。
犬の健康診断を受ける時の注意点とは?
犬も健康診断前に飲食の制限や尿や便の採取が必要なことがあります。そのため、犬の健康診断は事前予約をしておくべきでしょう。
また、定期的に健康診断を受けるために、誕生日などのイベントに合わせて健康診断を受けることをお勧めします。
犬の健康を守るためにできることとは?
最後に、犬の健康を守るために、普段から行うべきことを紹介しましょう。
普段から犬の健康状態をチェックする
普段から犬の鼻・皮膚・目・爪・耳・口などに違和感がないかをチェックし、いつもと違ったことがあれば動物病院に行くようにします。
また、犬は痛みや違和感を説明できないので、特定の箇所を舐めたりしていないか・普段と違った行動がないかなどにも注意を払いましょう。つまり犬の健康状態をチェックするためには、普段から十分なスキンシップを行う必要があります。
健康的な飼育環境を整える
適度な運動・安心して過ごせる清潔な環境・健康的な食事を意識し、犬の健康に気を配りましょう。運動や食事は、その年齢に合わせて定期的に見直してください。シニア用の食事もありますので、最近食欲が無くなってきた…という場合などで検討しても良いでしょう。
まとめ:シニア犬の健康診断について|内容・費用・頻度など
いかがでしたか?今回の内容としては、
・シニア犬の健康診断は年に2回以上行うべき
・犬の健康診断の内容は問診・血液検査・尿や便の検査・レントゲン・超音波検査・MRI検査
・犬の健康診断に必要な費用は1万円〜3万円程度
・犬の健康を維持するためには普段から十分なコミュニケーションを取る必要がある
以上の点が重要なポイントでした。大切な愛犬と長く一緒に過ごすためには、定期的に健康診断を受けるべきです。特にシニア犬は、半年に一度は体調に問題がないかを確認してください。
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