聴導犬の心温まるペット葬儀のお話
2018年5月9日
先日、大森ペット霊堂にて【聴導犬】として人に仕えてくれていたわんちゃんの葬儀/火葬を行いました。
飼い主様は通訳の方を交えて、数ヶ月前に大森ペット霊堂へ生前相談で訪れており、その際に施設見学から葬儀種別の選択まで、聴導犬として頑張ってくれていた我が子のために涙を堪えながらしっかりとお話を聞いていらっしゃいました。今回、ご依頼の際には飼い主御夫妻の他に遠方より訓練士の方も弔問に来ていただいてました。
葬儀がはじまり、ご夫妻は今までの感謝と労いの気持ちを込めて、線香を焚向け、頭や体をたくさん撫でて感謝の言葉を述べていらっしゃいました。
バスケットの中に納棺された体の上には仕事中、常に身に着けていたケープ(制服)を体に覆い、たくさんの花とごはんを添えられて天国へと旅立って行きました。
火葬後の綺麗に並べられた遺骨を見た飼い主様達はその大きく立派な遺骨にとても驚かれており、訓練士の方と一緒に「随分と立派だったんだねぇ」と笑みを浮かべながら丁寧に骨壷に収めていらっしゃいました。
生前相談からはじまり、今回葬儀のお手伝いまでさせていただきましたが、準備がしっかりとなされていたので悔いの残らない葬儀を行うことができていたようにお見受け致しました。
大森ペット霊堂では、『人間のために仕えてくれていた動物たち』の葬儀はボランティアの一環として火葬をさせていただいております。※合同葬に限ります。
合同葬ではなく、個別一任葬やお立会葬をご希望の場合には合同葬分の料金を引かせていただき、葬儀/火葬を行います。
盲導犬、介助犬、聴導犬、セラピー犬などの使役犬や動物園や水族館などで暮らす展示動物たちがこれにあたります。
人間のために、生涯を注いでくれた動物たちへのせめてもの恩返しです。
そして、何度もこのブログでお伝えしていますが、生前相談をしておくことによって、後悔のないお別れをすることが出来ます。
「生きているうちから縁起でもない」 「うちの子はまだ若いから大丈夫」
確かにその通りかと思いますが、『もしものときの備え』として行う【保険】【病院】を準備しておくということと同じくらい【葬儀】の準備も大切なことであり、欠かせないことと思います。
準備といっても、<どこに頼めばいいのか> <費用はどのくらいかかるのか> だけでも十分です。
人間の葬儀業界でも10~15年前ほどに【事前相談】という言葉から広がり、最初はやはり「縁起でもない」と言われ続けてましたが、葬儀業界が映画やテレビで取り上げられはじめ、徐々に浸透していきました。
今では【終活カウンセラー】といわれる資格まで存在しております。
これから先、人間と動物との関わり方がより親密になり、動物の命に対しての考え方がもっと愛情深くなるよう願っています。
スタッフ 永野
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