ペット葬儀ならではの供養方法、霊座とは?墓石との違いについて
2018年12月5日
人の葬儀ではあまり耳にしない、霊座。この供養方法は、犬や猫などのペットを手軽に供養できるため飼い主さんに人気です。しかし、霊座がどのような物なのか、お墓の方がいいのではないかなど初めての方にとっては気になる点が多いという相談を受けます。
たしかに大切なペットを供養するからには、安心して過ごしてもらえる場所を用意してあげたいですよね。今回はお墓と霊座の違いについて、一つひとつ比較してみましょう。
目次
1.ペット葬儀での霊座とは?
霊座とは、ペットのお骨を安置する専用の場所で、依頼したペット葬儀業者によってはロッカー式や個室式があります。霊座は日本では聞き慣れないですが、韓国の葬儀には不可欠なものです。よく納骨堂と何が違うのかという質問がありますが、大きな違いは費用と選定場所といえます。
納骨堂では、棚式の安置場所で費用が比較的安く管理してもらえます。ただ、どの場所に安置してもらうかはその時の状況次第が多いです。一方、霊座は納骨堂に比べ費用がかかりますが、自分で安置場所を選べます。
納骨堂や霊座を利用する場合、必ず知っておいて欲しいことがお骨の取り扱いです。ペット葬儀の際、合同火葬を行なうと、他のペットのお骨と一緒に火葬するため返骨ができません。そのためお骨をどうするかについて、ご家族で一度相談しておきましょう。
2.霊座とお墓の違いまとめ
霊座とお墓の違いはさまざまあります。分かりやすいように表にまとめてみました。
霊座 又は 納骨堂 | お墓 | |
---|---|---|
費用 | ペット葬儀業者によって異なる | 墓石やデザインによって変動がある お墓の管理費用も別途発生 |
管理 | 手入れはペット葬儀業者が対応 毎日供養を行っているところもある |
お墓の手入れはご自身の管理が多い 墓地は霊園・墓地管理者が行う |
継承者問題 | 永代供養で対応可能 ※依頼する場合、ペット葬儀業者によって金額が異なる |
管理するご家族がいなくなった場合、霊園によってはアフターフォローあり ※墓地用意の前に必ず確認する |
距離 | 葬儀を行った施設と隣接することが多いため、通いやすい | ご自身で管理することを踏まえて、通える距離を選定する必要あり |
供養するにあたって、見るべきポイントは4つあります。それぞれについて詳しく見てみましょう。
2-1.供養に伴う費用
霊座や納骨堂の利用は、ペット葬儀業者によって異なります。お骨を安置できるスペースや可能な骨壷数、管理費、永代供養などが金額に関わってきます。依頼する前に、必ず金額の内訳を提示しているペット葬儀業者を選ぶようにしましょう。
お墓の場合、人の墓石と同様に墓石に使う材質やデザインを選ぶことで金額が変動します。最近では、ペットの姿を忘れないためにと、写真や肉球をモチーフにしたものもあります。その他に墓地などの管理費用がかかるので墓石を作成する前に、墓地管理者へ相談しましょう。
2-2.管理体制
霊座や納骨堂では、場所によっては毎日供養を行っているとこもあります。常駐のスタッフが掃除を行い、いつも綺麗で清潔に保つ環境を提供しています。
お墓は、墓地自体の管理は墓地管理者が行いますが、墓石の掃除等は主にご自身での対応になることが多いです。手入れが大変ですが、墓地や霊園によってはペットと一緒のお墓に入れるところもあります。
2-3.継承者問題
霊座や納骨堂の場合、永代供養によって対応が可能です。永代供養とは、永久に供養するという訳ではなく、ある一定期間に参拝者がいなくなっても霊園や墓地の管理者が代理で供養してくれるものです。利用者の中には、仏事に合わせて永代供養を終わらせる方もいます。
お墓では、継承者の有無がポイントになります。ご自身が亡くなりお墓の継承者がいる場合、継承者に配慮したお墓選びがオススメです。もし継承者がいない場合、墓地や霊園管理の内容にアフターフォローとしてどのようなサービスがあるか確認しておきましょう。管理内容によっては、共同供養のスペースへ移すことが可能です。
2-4.参拝に通う距離
霊座や納骨堂、お墓を選ぶ上でその設置した後、音沙汰がないのはペットにとってもさびしい気持ちがしてしまいます。ぜひ設置して終わりではなく、定期的に顔を見に行ける場所でペットの供養をしていきましょう。
霊座や納骨堂は、葬儀を行った場所と隣接する場所にあることが多いので、比較的通いやすいです。お墓は、継承者やご自身の条件にあう霊園・墓地に左右されますので、選ぶ際には通いやすいところにしましょう。
3.大切な家族の一員だからこそできること
ペットの供養で霊座にするべきか、納骨堂にするべきか、あるいはお墓の方がよいのか。悩みだしたらきりがないですよね。もし悩んでしまったら、大切なわが子と今後どのように接していきたいかについてご自身の心に問いかけてみて下さい。
どんな形であれ、あなたが大切な家族と向き合った時間はかけがえのない時間です。もしそれでも答えが出ないときの為に私たちが支えていきます。まずは気軽にご相談くださいね。
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