ペット葬儀の流れを確認したい方はお読みください!
2020年7月17日
近年ではコンパニオンアニマルという言葉があるようにペットも大切な家族の一員であると考える方が増えてきています。そんな大切な家族が亡くなってしまったとき、どうしたら良いのかわからなく戸惑ってしまう方がほとんどではないでしょうか。ペットの寿命は人間と比べると短く先に旅立ってしまうことはわかっていてもお別れはとてもつらいものです。後悔のないお別れをするためにペット葬儀について解説します。
目次
ペット葬儀と人の葬儀の違い
ペット葬儀は人の葬儀と比べて何が違うのでしょう。人の葬儀は通夜と告別式を2日間に分けて行います。告別式の後に火葬場に移動し火葬を行います。
ではペットはどうなのでしょうか。ペット霊園で行うペット葬儀とは人でいう告別式のことを指します。ペット霊園は施設内に火葬場がある場合が多く、移動をすることなく火葬を行うことができます。
ただ近年では人と全く一緒の葬儀を希望する方も増えてきており、自宅に祭壇を作り家族やペットを生前可愛がってくれていた方も参列しお通夜を行う方もいらっしゃいます。お通夜についてはペット霊園がお手伝いをしてくれますので一度相談されるとよいでしょう。
人の場合は亡くなってから24時間は火葬をしてはいけないという決まりがありますがペットの場合はそういった決まりはありません。ペットブームの昨今ですがペットの葬儀のために仕事を休むことができない方も多く家族の仕事の都合などにより葬儀の日程を決める場合がほとんどです。そのため葬儀の日程が先になってしまう場合はペット霊園で葬儀の日まで預かってもらえるので利用されるとよいでしょう。
ペット葬儀の流れ
ペット葬儀の流れはどのようにすることが最適か、葬儀から火葬までのフローをご説明いたします。
ペットが亡くなったら
ペット霊園に電話をして予約をします。霊園により葬儀の内容は異なりますのでよく確認しましょう。住職による読経があるプランやご自身の宗教に合わせたプランなどがある霊園もあります。希望がある場合は電話での予約時に相談をするのがよいでしょう。
ペット葬儀の日までの過ごし方
予約が終わったら葬儀の日まで自宅で過ごすことになります。ペットの身体のそばに、好きだったご飯やお水を添えてあげましょう。お花や手紙などを添える方もいらっしゃいます。霊園によっては仏具一式揃ったお通夜セットを貸し出しているところもあります。自宅での最後の時間を後悔なく過ごすために、身体をたくさん撫でてあげたり感謝の気持ちをしっかり伝えてあげましょう。
ペット葬儀当日
受付
ペット霊園に連れていき受付をします。葬儀が始まる前に一緒に火葬してあげたいものをお預かりし、当日の流れを一通り確認します。わからないことや不安な点などがあれば、このときにきちんと確認しましょう。ほとんどのペット霊園が送迎サービスを行っていますので連れていく手段がない場合は一度相談してみましょう。
葬儀
ペット霊園の式場で葬儀を行います。ペットの身体を祭壇に寝かせてお経を流します。ペットが安らかに虹の橋へ行くことができるように願いながらお経を聴きましょう。その後一人ずつお焼香をします。霊園によって音源によるお経、住職による読経を行いますが宗派に合わせた葬儀を行うこともできます。昨今ではペットの葬儀でも人間の葬儀同様に家族の希望通りに行うことができるようになってきました。
火葬
火葬場に移動してペットの身体を火葬炉へ納めます。ペットの姿を見ることができる最後の場となります。
人間の場合は葬儀・告別式のときが姿を見ることができる最後の場となりますが、ペット葬儀の場合は火葬場で最後のお別れとなります。思い思いの言葉をかけて送り出してあげましょう。
火葬中
火葬中はペット霊園の待合室で待つことができます。ペット霊園にはペットの可愛い仏具などを販売していますので、この時間にペットの仏具を選ぶ方が多くいらっしゃいます。ペットの種類によりますが火葬時間は1時間~1時間30分程となります。霊園によっては外出もできます。
お骨上げ
ペットとの再会です。姿、形は変わりますが大切な家族の一員であるペットのお骨です。しっかりと見てあげましょう。写真を撮る飼い主も多くいらっしゃいます。写真を撮るのがマナー違反になるのではないかと気にされる方がいらっしゃいますが決してそんなことはありません。是非お写真を撮ってあげてください。霊園のスタッフからお骨の部位についての説明があります。一部の骨を別に取っておきたいなど希望がある場合はこのときにスタッフに伝えるとよいでしょう。最初に二人で一つのお骨をお箸で掴み骨壷へ納める【箸渡し】を行います。【箸渡し】の意味は、この世とあの世の間にある三途の川の橋渡しをするという意味があります。ペットが無事に三途の川を渡ることができるように気持ちを込めて行いましょう。
すべてのお骨を骨壷に納めたらペット葬儀の終了です。ペットのお骨を家に連れて帰る方がほとんどですが、霊園内にある納骨堂に納骨をされる方もいらっしゃいます。
まずは家に連れて帰り、家族でよく話し合って決めるとよいでしょう。
死亡診断書について
人の葬儀や火葬を行う場合は必ず医師が発行した死亡診断書が必要になります。ペットの場合はどうなのかと心配に思う方もいらっしゃることでしょう。ペット葬儀を行うにあたってペットの死亡診断書は必要ありません。ただペットが犬の場合は、亡くなってから30日以内に市区町村に死亡届を提出しなければいけない決まりがあります。
届け出に関しては代理人でも行うことができ、また郵送で行うこともできます。不明点などがあれば一度相談してみましょう。
最後に
一昔前はペットが亡くなったら葬儀や火葬をするのではなく自宅の庭に埋葬をする方も多かったことでしょう。最近では犬猫だけでなく小動物や爬虫類、金魚なども葬儀を行う方が増えてきています。どんな小さなペットでも家族の一員であることに変わりはありません。ペットとのお別れは一生に一度です。ペット葬儀とは、ペットの供養のために行うだけでなく飼い主の気持ちの区切りをつけるためでもあります。後悔のないペット葬儀を行うためにもペット霊園選びはとても重要となります。ペットの葬儀に後悔がのこるとペットロスに陥りいつまでも前を向くことができなくなってしまいます。ペットが元気なうちは葬儀について考えたくもないことではありますが、ペットと過ごしたかけがえのない時間をより大切なものにするために、いざという時のことを考えることがとても大切です。大森ペット霊堂では飼い主からの相談を24時間365日受け付けております。最近ではまだ元気なペットを連れて施設見学に来る方も増えてきています。どんな小さなことでも構いませんので一度お問い合わせください。
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