ペットの遺毛を残したい。
2020年10月25日
大切なペットの毛を残したい。葬儀の際、そのようなご要望をいただくことがあります。
たくさん撫でていた身体はご火葬をすれば、二度と触ることはできなくなってしまいます。
ペットの毛を残していれば、生前のように触れるわけではなくともその子の触り心地を思い出せるかと思います。
目次
ペットが亡くなったら
大切なペットが亡くなってしまったら、葬儀の予約を取りましょう。亡くなったからと言ってすぐに葬儀をする必要はありません。しっかりと安置しておけば、2~3日程度ご自宅で問題なく過ごすことが可能です。
葬儀の予約に関しては、しっかり信頼できる霊園を選びましょう。インターネットでいくつか霊園を調べ、実際に電話で問い合わせをしましょう。葬儀の種類や料金形態など霊園によって様々です。
ペットと過ごす最後の場所となります。気になることや疑問に思っていることは必ず確認しましょう。
ペットの葬儀の種類
ペットの葬儀は一般的に、大きく分けて2種類あります。個別葬儀と合同葬儀です。
個別葬儀はご家族様のペットのみで火葬を行い、手元に遺骨を残すプランです。
合同葬儀の場合は、他の家族のペットと一緒に火葬を行い、合同墓地などに埋葬をします。
ペットの骨を残したい場合は個別葬儀を。ペットの骨を残さず、供養したい場合は合同葬儀を選びましょう。
ペットの個別葬儀
ペットの骨を手元に残したい場合は個別葬儀を選びましょう。
個別葬儀の中でも種類が分かれている霊園も多く存在します。
個別立会い葬儀
個別立会い葬儀はペットの葬儀、火葬炉までのお見送り、骨拾いが含まれます。
人の葬儀に近く、最後までしっかり見送りをすることができます。
個別一任葬儀
個別一任葬儀の場合はペットの火葬、骨拾いは霊園のスタッフに一任する葬儀になります。
霊園によって少し違う部分などもあるかと思いますが、ペットの葬儀を行い、スタッフがペットの身体を預かり、火葬・骨拾いを行います。
個別一任葬儀の場合は遺骨の帰りが、翌日以降になってしまうこともあります。
骨は残したいけど、立ち会う時間がない方や、少し料金を抑えたいかたが選ばれることが多い葬儀です。
ペットの合同葬儀
合同葬儀は個別葬儀と違い、他の家族のペットと一緒に火葬を行います。火葬の後、その霊園にある合同墓地などに埋葬されます。なので、合同葬儀の場合は手元に骨は帰らないプランとなります。
葬儀自体はその家族のみで行い、葬儀のあと、霊園のスタッフでペットの身体を預かります。そしてその日に預かった、他の家族のペットと一緒に火葬を行い、お墓へ埋葬します。
どの葬儀を選んだとしても、遺毛を残すことはできます。
遺毛を残したい場合は霊園のスタッフに相談しておきましょう。
ペットの遺毛を残す
そもそもペットの遺毛は残していいのか?迷われる方もいると思います。ペットの遺毛を残すことは全く問題ありません。火葬を行えば、ペットの毛は見ることができなくなってしまいます。
写真で見ることはできても実物を見ることができなくなります。もし少しでも遺毛を残したいかもと思ったら、必ず取っておきましょう。
遺毛を残すタイミング
ペットの遺毛を残したいけど、どのタイミングで遺毛を取ればいいのかわからない方も多いかと思います。
遺毛を取るのはどんなタイミングでも大丈夫です。自宅でお別れの時間を過ごしている時や、霊園で葬儀をするタイミングなど。
霊園で遺毛を残す際は事前に霊園のスタッフに伝えておきましょう。
霊園によっては、ハサミを貸してくれたり、遺毛を一時的に入れる袋をくれる霊園もあります。
遺毛を取る場所
ペットの身体から毛を切るのですが、どこを切るのがいいのでしょうか?遺毛を取る場所に指定はありません。
家族の方が、取りたいと思う部分から遺毛を残しましょう。
例えば、よく撫でていた部分でしたり、撫でるとペットが喜んでくれた場所、あとは触り心地が良かった場所など。毛の色が何色かある子は毛色の場所それぞれで遺毛を残される家族もいます。
遺毛の保存方法
残した遺毛はどのように保存したらよいのか迷われる方もいるかと思います。
保存の仕方はどんな形でも大丈夫ですが、なくなってしまわないよう小さいチャック付きの袋に入れておくと毛が飛ばされたり、ばらけてしまうのを防げます。
他にも霊園に遺毛専用の仏具が売っていることもあります。遺骨カプセルを遺毛入れにすることもできます。
遺骨カプセルは通常ペットの小さな骨を入れて、手元に持っておくことができる仏具です。カプセルタイプのものが多いので、遺毛を入れて、持っておくこともできます。
他にも遺毛を入れることのできる、クリスタルタイプのアクセサリーもあります。ネックレスやブレスレットなので飾ることも、普段から身に着けることも可能です。
家に置く遺骨と一緒に飾ったり、お守りのように常に手元に持っていてるのも良いと思います。
家族の方が納得する形で大切に保存しましょう。
最後に
ペットとの別れは必ずいつか訪れます。
それはとても悲しいことですが、ペットが残してくれた思い出は残された家族の心を優しく温めてくれます。
長年にわたりたくさん撫で、時には身体を寄り添い合わせた思い出を少しでも思い出せるように、ペットの遺毛を残してあげましょう。大森ペット霊堂では、ご家族様のご要望にできるだけ応えさせていただきます。
- ・ペットの遺毛を残したい。
- ・小さな骨を手元に持っておけるようにしたい。
- ・人と同じように手厚く見送ってあげたい。
最後の別れの時、悔いが残らいようにどんなことでもお気軽にご相談ください。
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