ペットの終活は必要?最良の最期の過ごし方を考えるには
2021年1月6日
家族として大切にしてきたペットが亡くなるなんて考えたくないという方も多いでしょう。しかし、多くのペットの子は飼い主様よりも早く旅立たれます。ペット葬儀が注目される昨今、ペットの子が生きているうちに終活を始める方が増えています。
「ペットの終活は必要なのか」「ペットの終活でしておくことは何か」などの疑問を持つ方も多いことでしょう。ペットの終活をしておくと、万が一のときに慌てずにペットの子との別れを最良の形で行えます。飼い主様の気持ちの整理にも役立ちますよ。
目次
ペットの終活を意識するときとは
ペットの子の終活はどのようなタイミングで行うのが一般的なのでしょうか。
ペットが高齢になってきたとき
ペットの種類にもよりますが、ペットは人の4〜5倍の速さで歳をとっていきます。ご自身のペットの子がそろそろ高齢になってきたなと思ったら、終活を始めてみましょう。
ペットとして飼われる動物の平均寿命はどのくらいなのでしょうか。犬や猫は、大きさにもよりますが15歳程です。魚は体が小さいと5年以内、大きい子だと20年程です。小動物では、ハムスターが2〜3年、モルモットやフェレット、ウサギは8年程です。爬虫類では、トカゲは5〜10年程、カメは20〜50年程です。
ペットが病気や怪我をしたとき
ペットが亡くなる原因としては、老衰の他に病気や怪我があります。ペットの死因として多いのは悪性腫瘍(癌)、事故、感染症、消化器疾患、循環器疾患です。
ペットの子が調子が悪くなったら、まず病院へ行って診察してもらいましょう。診断を受けると、ペットの子の終活をご家族で考えてみるきっかけになるかもしれません。
ペットの終活が必要な理由とは
終活は「死を考える」よりも「生きることを考える」意味もあります。ペットの終活が必要な理由とは何でしょうか。
万が一のときに慌てないため
ペットの終活では、葬儀や火葬をどのペット霊園に頼むのかを決めたり、緊急連絡先をご家族様で確認します。そうすると、ペットの子が亡くなった時に、一から時間をかけて話し合う必要がなくなります。
慌てて決めると「もっとこんな葬儀が良かった」など後悔する場合もあります。事前に用意しておくことで、大切なお別れの時間に慌てずに済みます。
飼い主のペットロスを軽減するため
ペットの終活が必要な理由は、飼い主様のペットロスを軽減させる目的もあります。ペットロスの主な要因は「もっとしてあげられることがあったのに」と後悔することです。
ペットの子が生きている間に亡くなる時のことを考えると、今ペットの子にしてあげられることが明確になります。ペットの終活には、今のご自身の関わり方を考え直す意味もあるのです。
ペットの終活でやっておきたいこと3つ
ペットの終活では、具体的にどのようなことをすると万が一のときにスムーズに事が運べるのでしょうか。
どのような最期で見送りたいかを決める
ペットの終活では、万が一の場合の医療手配や看取り方を決めておきましょう。
- ・どこの病院にかかるのか
- ・かかりつけ医はどこか
- ・誰が立ち会うのか
- ・延命措置を望むのか
- ・自宅で看取るのか病院で看取るのか
延命措置や看取り方はご家族様間で齟齬があると、後悔の元になってしまいます。ご家族様が何人かいる場合は、ご家族様同士で話し合っておきましょう。
ペット霊園での生前相談
ペット霊園では、ペットの子が生きている間に葬儀方法などを相談できる、生前相談というものがあります。生前相談では、葬儀内容や費用の相談、施設の見学ができます。
生前相談では、葬儀内容を検討することができます。
- ・火葬のみにするのか、葬儀も執り行うのか
- ・個別火葬にするのか、合同火葬にするのか
- ・祭壇をつくるかどうか
- ・バスケット棺や献花があるプランにするか
- ・ペットに戒名をつけるかどうか
このように、ペットの子の葬儀や火葬にはたくさんの選択肢があります。最期のお別れの時を納得した形で過ごせるように、ペット霊園で生前相談をしてみましょう。
ペット葬儀後の供養の方法を決める
火葬や葬儀をした後、どこでどのように供養するのかを決めておく必要があります。個別火葬か合同火葬で供養の仕方が変わります。個別火葬では、お骨を返還してもらえますので、納骨堂または自宅で供養するかを選べます。合同火葬では、お骨は返還してもらえませんので、ペット霊園の合同墓地での納骨となります。
納骨後も周忌法要を行うかどうか、お参りに行けるかどうかをご家族で確認しておきましょう。ご家族様が忙しく、お参りに行けないという場合は、ペット霊園では永代供養も行っています。永代供養を利用するかどうかも決めておくと良いですよ。
まとめ
ペットが亡くなることを考えるのは誰しも避けたいことですが、ペットの子は飼い主様に見送られる場合がほとんどです。ペットの子の終活でペット葬儀などを考える方が増えています。
ペットの終活は、ペットの子が高齢になってきた場合や病気や怪我をしたときに考え始める方が多いです。ペットの終活は生きることを考えるという意味があります。万が一のときに慌てないために、ご家族で対応や葬儀を考えておきましょう。終活をすることで、亡くなった後のペットロスの軽減にもなります。
ペットの終活でやっておきたいことは大きく分けて3つあります。どのような最期で見送りたいかを決めたり、ペット霊園で生前相談をしたり、葬儀後の供養方法を考えておきましょう。
大切なペットの子との別れを納得した最良の時間にするためにも、ペットの終活を考えてみてはいかがでしょうか。
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