ペット火葬で分骨するのはよくないこと?分骨後の供養方法とは
2021年2月1日
ペットが亡くなって火葬を考えている方は多いかと思います。その後の供養の方法もどうするか考える必要があります。しかし、すぐに納骨してしまうのはなんだか寂しいと感じ、いつまでも側にいてほしいと分骨を考えている方も。
分骨にはネガティブなイメージを抱いている方もいらっしゃいます。それは何故なのでしょうか?また、分骨している方はどのように供養しているのでしょうか。火葬後もかわいいペットの遺骨を抱きつつ、丁寧に供養してあげることはできるのかなど悩みは尽きません。
現在ペットが亡くなり寂しい思いをしている方も、分骨の真意を知れば少しだけ明るい兆しが見えてくるかもしれませんよ。
目次
分骨をする理由と注意点とは
ペット火葬後の供養方法を考えるときにまずは分骨するかどうかも決めておくと良いかもしれません。分骨はどのような目的があって行うものなのでしょうか。その理由と分骨する際の注意点についてご紹介します。
分骨をする理由
分骨する理由は様々ですが、「遠くに住む家族に遺骨を分けたい」「手元に置いておきたい」との理由で分骨を希望される方が多いようです。火葬後の遺骨はすぐに納骨してしまうといなくなったようで寂しいと感じる方も多いですよね。そんな時に分骨して側においておけば心が安らぎます。
火葬後の遺骨は形がしっかり残っているものもあれば粉状に焼けているものもあります。形がしっかり残っているものは保管方法などが難しいので粉状に粉骨したうえで少量ずつ分けるのがおすすめです。
遺骨を素手で触るのはNG
分骨は火葬を依頼したペット霊園などに申し出れば分けてもらえますが、注意すべき点は素手で触ってはいけないということ。必ずお箸か手袋を使用してください。
なぜなら人の手の皮脂やタンパク質が遺骨に付くとカビが生える原因となるからです。遺骨は長年保管するものですからカビが生えてしまうと台なしになってしまいます。形の残っている遺骨であれば移動や移し替えの際はお箸を使い丁寧に行います。粉骨した遺骨を移し替える際にも必ず手袋を使いましょう。
火葬後に分骨するのはよくないこと?
様々な考え方がありますが、分骨に対してあまり良いイメージを持っていない方も多いですよね。分骨は悪いことなのでしょうか?
分骨するとあの世で五体不満足になる?
悪いイメージを持たれている方のほとんどが、骨を分けるとあの世に行ったときに身体の一部がないために五体不満足になり成仏できないと考えているようです。
また遺骨を持ち続けることは縁起が悪いことだと思っている方もいます。仏教では輪廻転生の教えがあり遺骨には故人や亡きペットの魂が宿っていると考えられているからでしょう。
分骨は仏教から由来
実は分骨は列記とした仏教の教えに由来しています。古くから仏教では分骨が行われており、起源は仏舎利といってお釈迦様が入滅した際の遺骨を弟子たちに分け持たせたのに由来しています。
また仏教の教えの中では亡くなってから四十九日目に魂が旅立つとされているので、遺骨には魂は宿っていないと考えられますよね。魂は宿っていなくても現世でかわいいペットの魂を宿していた大切な身体の一部です。生きた証として手元においておきたいと思うのは自然なことですので安心して分骨してください。
分骨するのはどこの骨?
分骨する骨には特に決まりはありませんが歯や爪などの再生する骨がいいといわれています。しかし歯は火葬しても残りますが爪は残りません。この場合の爪に当たる骨はトリミングなどで切りそろえる爪のことではなく指先の骨です。またペットならではのしっぽの骨を分骨するかたも多いようです。
分骨した後の供養方法について
分骨しても保管方法や供養の方法なども気になるところですよね。分骨したからこそできる供養の方法をご紹介します。
納骨と手元供養に分ける
火葬後に遺骨を収骨しすぐに納骨してしまうのはやはり寂しいものです。そんな時に分骨した遺骨を手元供養にし、自宅の仏壇に入れてあげたり小さな祭壇を自宅に築いてあげたりするといつでもそばにいるかのようで心が安らぎます。
ペット霊園への納骨と自宅供養の両方を行うことで手厚く供養ができ、ペットを亡くした悲しい気持ちも少し癒されるでしょう。
カプセルやアクセサリーにして身につける
分骨した骨をいつでも身に着けておけるようにカプセルに入れたりアクセサリーにしたりするのもいいですね。この場合はカプセルやアクセサリーに入れるのは小量ですので丁寧に粉骨してもらってからにしましょう。
カプセルは持ち歩けるのでお守り代わりにもなりますし、最近の遺骨アクセサリーは遺骨が入っているとは思えないおしゃれなものもたくさんあります。このようなカプセルやアクセサリーは家族で分骨した分を好みの方法で身に着けることができるのでとても人気です。
樹木葬や散骨で自然に還す
納骨だけではなくちゃんと自然に還してあげたいと願う方に人気なのは、樹木葬や海洋散骨です。分骨した遺骨は自然界に還りやすいように粉骨したものを蒔きましょう。
樹木葬は木の成長とともにかわいいペットの魂が今もなお生き続けているのを感じますし、海洋散骨はその海を訪れるたびに素敵な思い出が蘇るのでとても素敵な思い出になります。
まとめ
分骨に対してネガティブな印象を持っている方も多くいますが、分骨は仏教に由来する神聖な儀式といわれています。また遺骨に魂が宿るのではなく四十九日目に魂は召されているので安心して分骨してください。
分骨をすることで家族で遺骨を分け合えたり、カプセルやアクセサリーなどにすることでいつでも身に着けたり側に置いておけます。丁寧に粉骨した遺骨は納骨することで天に召され成仏することができます。手元供養でも飼い主の側で安らぎを与えてくれますよ。また自然に還してあげたいと願うなら樹木葬や海洋散骨などもおすすめです。いずれも分骨するからこそできる供養の方法です。
供養の方法は様々ありますが、手元供養というのも立派な供養方法の一つといえます。
大森ペット霊堂では、ペットの火葬を行うだけではありません。火葬後のペットのお骨の相談なども受け付けております。もちろん、他のペット霊園で火葬をした子でも、合同納骨・個別納骨・分骨・粉骨・法要などの供養も承っています。どんな小さなことでもご相談くださいね。
🐶もっと分骨について知りたい方はこちら→①分骨についてのよくあるお悩みQ&A7選
🐶納骨・分骨について相談したい方はこちら→大森ペット霊堂HP
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