猫の平均寿命【マンチカンの場合】かかりやすい病気や予防策
2024年5月20日
猫全体の平均寿命は15歳。その中でマンチカンは平均よりも短命と言われています。しかし個体差があり、飼育環境やその他要因で前後します。
マンチカンの特徴といえば、足の長さが10cm程と短足であること。足を折り込んで座る“香箱座り”や後ろの二本足のみで体を支えた立ち姿が見られます。性格は穏やか、好奇心旺盛、運動好きで子どもや他の動物との相性も良いです。
体高は約16~20cm、体重は約2㎏~4.5㎏。猫の寿命と合わせてマンチカンのかかりやすい病気、予防策についてもご紹介します。
目次
猫の平均寿命は猫種で違う!マンチカンは?特徴についても
1940年代にイギリスで発見されたマンチカン。その後世界各地で発見され、突然変異で発生した猫種です。名前の由来は英語の“マンチキン(子ども・小さい)”。比較的登場が新しい猫の寿命、マンチカンの特徴についてです。
マンチカンは短足以外に中足と長足も
マンチカンが本格的にブリーディングされたのは1980年代。足が短い容姿で人気に火が付きました。短足×短足交配でうまれた子猫は、死産も多かったため現在は認められていません。
短足×長足交配されるようになり、マンチカンには短足と中足、長足の3タイプが存在。短足のマンチカンが生まれる確率は全体の約2割と決して多くありません。
マンチカンにはさまざまな毛と瞳の色が
マンチカンは同じような猫が存在しないと言われるくらい、毛や瞳のカラーバリエーション豊か。毛色はクリームやホワイト・ブラック・ブラウン・混合などさまざまです。
瞳の色もグリーンやイエロー・オレンジ・ブルーなど多種類となっています。交配によっては左右で色が違うオッドアイのマンチカンがうまれることもあります。
マンチカンの平均寿命は11.2歳
猫のなかでも寿命が長い混血種は14.3歳です。続けてアメリカン・ショートヘアの13.5歳、スコティッシュ・フォールドの13.4歳となります。これらの猫の平均寿命と比べるとマンチカンは11.2歳と短命。ですが容姿のかわいさから人気はとても高くなっています。
足が短いですが筋力はあるためジャンプ力は他の猫に見劣りしません。短足でも長足でも運動能力に差はなく木登りも得意とします。
猫の寿命をおびやかす病気!マンチカンがかかりやすいもの
筋肉質ではありますが、短足で大きな体を支えているため肥満は禁物。体に負担がかかってしまいます。猫の寿命を縮める病気、マンチカンに多い病気についてです。
椎間板ヘルニア
背骨のあいだでクッション代わりとなる椎間板。肥満や激しい運動、事故や加齢で変形しゆがむことがあります。短足のマンチカンは発症しやすく、主な症状は以下の4つです。
- ・動きたがらない・歩き方が不自然
- ・立ち上がるのに時間がかかる
- ・背中に触れるのを嫌がる
- ・四肢にマヒがある
治療法は投薬や外科的手術です。肥満が原因の場合は食事や運動の指導が入ります。予防としては適切な食事と運動管理で肥満にならないようにすること、落下のリスクを減らすため室内外にする、キャットタワーの高さを配慮するなどです。
毛球症
毛づくろいで飲み込んだ毛が胃や腸に溜まり、嘔吐・便秘・下痢・食欲不振などの症状があらわれます。治療法は、嘔吐がとまらない場合は制吐剤、消化管保護薬の処方がされます。また吐き出せないほどの毛球がある場合、内視鏡手術や開腹手術が必要な場合も。
飼い主のこまめなブラッシングで抜け毛を取り除けば予防できます。また毛球ができにくいとされるフードやサプリメントをとりいれても。猫の毛づくろいが増える原因、環境に対するストレス軽減も飼い主の努めです。
腎臓病
多くの猫の寿命をおびやかす、マンチカンにも多い病気です。シニア期は7歳~となりますが高齢猫に多い傾向が。腎臓機能が衰え体内の毒素を排出できなくなります。
- ・水をたくさん飲む
- ・排尿量が増える
- ・食欲不振
- ・嘔吐
以上の症状に注意。治療法は点滴や投薬、積極的な水分摂取、食事療法などです。症状によっては透析が必要な場合も。原因不明の疾患とされ定期的な健康診断で早期発見することが重要です。
猫の寿命に大切な事!マンチカンには心身の健康管理・環境の配慮
猫の寿命に影響する病気、マンチカンがかかりやすい病気を防ぐには定期的なお手入れ、健康診断を。加えて飼い主による食事や運動管理、ストレス対策が必要です。
長生きのための食事・運動・ストレス管理
マンチカンに多いとされる椎間板ヘルニアを予防するためにも、住まい環境を整え室内飼いを。肥満防止や運動量を増やすのにキャットタワーがおすすめです。そのとき落下防止のため高さに配慮しましょう。
ほか隠れて探索できる場所づくり、自由に行動できる環境づくりがストレス軽減に繋がります。子猫・成猫・シニア猫年代にあわせたキャットフードを取り入れ、低カロリーのおやつで食事管理も大切です。食べるものと運動で摂取と消費カロリーのバランスを。
老化症状と予防対策
マンチカンのシニア期は7歳~。以下のような老化症状が増えるかもしれません。
- ・食欲不振
- ・段差につまずく
歯周病にかかるとドライフードを食べなくなるため、水分でふやかすなどの配慮が必要です。足腰が弱くなってからは床をフラットにしたりすべり止めを敷いたりなどの工夫も。また体温調節も苦手になります。冷房や暖房で室温調整をしましょう。
ペットの生前相談は”大森ペット霊堂”へ
猫の寿命を延ばすため、マンチカンの長生きを叶えるためにも食事や運動管理、定期的なお手入れや健康診断がかかせません。日常的な飼い主によるケアを侮ってはいけません。しかしもしものことがあったとき…そのときの準備はお済みですか?
東京都大田区にある大森ペット霊堂では、愛猫の葬儀や火葬、供養に関するご相談を生前から受け付けております。24時間365日電話相談いただけますのでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
短足で愛らしい容姿のマンチカン。猫全体の平均寿命と比べてマンチカンは11.2歳と短命ですが、筋肉質でジャンプ力もあり運動量は他の猫に見劣りしません。穏やかで、好奇心旺盛で人気も高い猫種です。
足に負担を与える肥満には十分注意を。椎間板ヘルニアのリスクが高く食事と運動管理が必須です。キャットタワーで運動量を増やすとよいですが、落下防止のため高さに配慮しましょう。
飼い主にできることはしっかり行いたいところですが猫にも寿命があります。マンチカンの生前相談はお済みですか?もしものとき慌てないためにも…大森ペット霊堂では亡くなった後のご相談・ご案内をしております。
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