愛犬の最期を看取る方法
2022年5月6日
いつかくる、大切な愛犬とのお別れ。
その『いつか』は必ずやってきます。
いざというときにあわてずに対応するためにも、
- 死ぬ前にはどんな行動をみせるのか?
- 最後に飼い主さんができることとは?
- 亡くなる前に決めておいた方がいいこと
などを知っておくことが大切です。
この記事では、飼い主さんが愛犬の最期としっかり向き合える方法をご紹介いたします。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
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目次
犬が死ぬ前にとる行動とは?
犬が最期にとる行動は、犬それぞれによって異なります。
だんだん弱るように亡くなっていく子もいれば、ついさっきまで元気がよかったのに、気が付いたら亡くなっていることもあります。
飼い主さんしか分からない、いつもと違うちょっとした行動を見せる場合もあります。
ただ、犬が亡くなる前に見せる行動や体の変化には、よくみられることもいくつかあります。
- 呼吸が乱れる、荒くなる
- 発作やけいれんが出る
- 鳴き続ける
- 独特のにおいがする
- 黒い便や血便が出る
といったことです。
呼吸が乱れる、荒くなる
「ふー」と大きく息を吐くような呼吸をしたり、小さく浅い呼吸を繰り返したりと、呼吸状態が乱れることがあります。
「大きく息を吐くようにして亡くなった」ということはよくあります。
発作やけいれんが出る
腎臓病や肝臓病、老衰による多臓器不全などでは、最期に発作を起こすことがあります。
発作中には失禁や失神が見られたり、体をバタバタさせたり、目が泳いで泡をふいたり…と様々な症状がみられます。
発作止めを動物病院からもらっている場合には、使ってあげると少し楽になるかもしれません。
鳴き続ける
今まで聞いたことのないような声で、「あぅ~あぅ~」「キャンキャン」と苦しそうに鳴き続けることがあります。
「最期に何かを伝えようとしているのかも」と思われる飼い主さんも多いです。
独特のにおいがする
死期が近づくと、尿の様な口臭のような、独特のにおいが全身からするようになります。
「愛犬のにおいがいつもと違う…」
というときには、死がせまっている可能性もあります。
温かいタオルなどで優しく拭いてあげるようにしましょう。
黒い便や血便が出る
宿便と言って、長時間貯まっていた便が出ることがあります。
食が細くなっていた子も多く、絞り出すようにどろっとした便が出ます。
真っ黒かったり、血が混じっていることもしばしばあります。
愛犬が死ぬ前に自宅でできることとは?
自宅で看取る際には、飼い主さんがしっかり最後のお世話をしてあげる必要があります。
愛犬の変調に慌ててしまう飼い主さんは多いですが、まずは落ち着くことが大切です。
そして、
『愛犬が苦しそうならば、そっと背中をさすってあげる』
『愛犬のけいれんがあるなら、危なくないようタオルでつつんであげる』
など、愛犬の状態に合わせた対応をしてあげましょう。
また、今まで一緒に過ごした時間の感謝の言葉も伝えるといいです。
飼い主さんの声は、愛犬の心にしっかり届くはずです。
愛犬が死ぬ前までに決めておいた方がいいこと
愛犬が亡くなった後、しっかり供養してあげるまでが飼い主さんができることです。
亡くなってから慌ててするのではなく、前もって家族みんなで話し合っておくことが大切です。
看取り方を考える
動物病院で延命治療を受けさせるのか?自宅において家族みんなで看取るのか?
これは必ず決めないといけない問題です。
動物病院では、すぐに獣医師が対応できるため、適切な処置や延命治療をしてもらえます。
ただ、最期の瞬間を家族が看取れないという可能性もあります。
一方自宅では、医療的なことは何もしてあげられないかもしれないですが、慣れ親しんだ家で最期を過ごすことができます。
急に決めないといけないことも多いので、しっかり考えられず、後悔が残る飼い主さんもいらっしゃいます。
愛犬が元気なうちから、しっかり家族や獣医師と話して決めておくようにしましょう。
火葬方法を決めておく
火葬の方法は動物病院でも教えてもらえるかもしれませんが、自分で探さないといけないこともあります。
自治体に合同葬として依頼するのか?個別に火葬してお墓を作るのか?など愛犬と家族にとって最も良い方法で供養してあげる必要があります。
事前に相談できる葬儀屋もあるので、前もって話し合っておくといいでしょう。
【まとめ】犬が死ぬ前にとる行動とは?飼い主さんができる愛犬の最期を看取る方法
大切な愛犬とのお別れ。
その日は必ずやってきます。
愛犬の死に対して後悔が残ると、深刻なペットロスになってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。
犬は死ぬ前に、呼吸が乱れる、発作やけいれんが出るなど、一定の行動をとることがしばしばあります。
愛犬との最後の時間をしっかり過ごすため、どんな症状が出るのか?また、看取り方や火葬方法をあらかじめ知っておくようにしましょう。
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