犬・猫の死因として多い病気とは?
2022年10月20日
「犬の死因について知りたい…」
「猫の死因にはどのようなものがあるのだろう…」
このように、ペットの死因について気になっている方はいらっしゃいませんか?
犬や猫の寿命は人間よりも短く、飼い主は飼い犬・猫の健康に常に気を配らなくてはいけません。また、年老いた犬・猫でなくても、病気や事故で亡くなってしまうことがあります。
今回は、犬・猫の死因にはどのような病気が存在するのかを紹介します。この記事で紹介するような原因で愛犬・猫が死んでしまう可能性があることを知り、その予防策を把握してください。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
目次
犬の死因にはどのようなものがある?
犬が死んでしまう原因には、がん・心臓病・腎不全などがあります。がんは人間の死因第一位でもあり、犬も人間もがんで亡くなることが多いと言えるでしょう。
がん
がんは細胞が異常繁殖する病気で、人間と同じように犬が長生きできるようになったことで、がんを発症する犬も増えました。がんを発症しても早期発見・治療を行えば、生存率を高められますが、犬は自分の体の痛みや違和感を言葉で説明できないため、飼い主が異変に気づく前にがんが進行しやすいのです。
がんは体中のどこにでも発症する可能性があり、その発症箇所によって現れる症状も変わります。そのため、些細な違和感を見逃さないことが大切です。体の表面にできるがんはシャンプーやブラッシングの際に気がつけるので、普段からしっかりと愛犬のケアを行うことが、がんの早期発見につながるでしょう。
心臓病
犬の心臓病はがんと同じように発見が難しく、気がついた時には症状が進行してしまっている恐れがあります。
ただし、心雑音は心臓病の初期から発生しやすいことから、検診や予防接種で定期的に聴診を受けると良いでしょう。
心臓病を放置すると、浮腫・失神・呼吸困難・突然死につながります。犬の心臓病にはいくつかの種類がありますが、特に僧帽弁閉鎖不全症の発症率が高いです。僧帽弁閉鎖不全症になると血液の一部が左心室から左心房に逆流し、次第に肺水腫・咳・呼吸困難に陥ってしまいます。
腎不全
腎不全になると、体内の老廃物や毒素が尿として排出できなくなり、麻痺・食欲不振・嘔吐を起こします。腎不全は老犬に発症しやすく、非常に死亡率が高い病気です。
その原因には、細菌やウイルスの他、心不全・免疫疾患・尿路結石などさまざまなものが存在するために予防が難しく、特に若い犬は急激に進行して命を落とす犬もいます。初期症状では、大量に水を飲む・尿の量が増えるなどの変化があるでしょう。愛犬の排尿の変化を敏感に察知し、腎不全を早期発見できるようにしてください。
猫の死因にはどのようなものがある?
猫も犬と同じようにがん・腎不全が死因になることが多いものの、猫ならではの原因で死んでしまう猫もいます。
猫伝染性腹膜炎
猫伝染性腹膜炎は別名「FIP」と呼ばれる猫ならではの病気であり、名前通り腹膜炎を起こすことで腹部が膨らむ・痩せる・下痢・肝臓や腎臓に悪影響を与えるなどの症状が出ます。腹膜炎を原因として全身の病気が発症しやすくなり、発病後は高い確率で死亡してしまうのです。特に神経症状が出ている時には、効果的な治療が存在しません。
猫伝染性腹膜炎は腸コロナウイルスに感染した後に、そのウイルスが体内で突然変異することで発症します。その原因は、強いアレルギー反応であると言われていますが、現段階で腸コロナウイルスの感染を予防する・アレルギー反応を防ぐ予防策は確立されていません。
犬・猫の病気に早く気づくためにできることとは?
犬・猫の病気に早く気がつき、早期治療を行うためには、次のような予防策に取り組みましょう。多くの病気は早期治療によって完治が期待できます。
定期検診を行う
人間と同じように、年に1回以上の定期検診によって健康状態を獣医師に確認してもらえば、がんや心臓病などの病気を早期発見できる可能性が高くなります。特に高齢の犬・猫は病気の発症率が高くなるため、半年に一度以上の頻度で健康診断を受けるべきでしょう。
適正体重を守る
肥満はがん・心臓病・糖尿病など多くの疾患の原因になります。普段から適切な量の食事を与えて適度な運動をさせ、健康的な体重が維持できるようにしてください。体重管理は病気の予防に欠かせない取り組みです。
まとめ:犬・猫の死因として多い病気とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・犬・猫の死因に多い病気には、がん・心臓病・腎不全などがある
・猫は猫伝染性腹膜炎の死亡率が高い
・犬や猫は体の不調を説明できないため、病気の早期発見が難しい
・定期的な健康診断や適正体重を守ることで病気を予防できる
以上の点が重要なポイントでした。人間と同じように、犬や猫の死因の多くはがん・心臓病・腎不全です。普段からしっかりと愛犬・猫の様子を見るだけでなく、定期検診で健康状態を獣医師に確認してもらうようにしましょう。
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