老犬の目やにはどう対処する?老犬の目やにの原因なども紹介!
2022年10月20日
犬は歳をとると目やにが増えやすく、適切なケアをしなければ目が開けにくくなってしまうこともあります。今回の記事では、老犬の目に目やにが増えてしまう理由と、正しい対処法について紹介していきます。愛犬の目やにが増えた気がする・年々目やにが増えていると感じる方は、ぜひ参考にしてください。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
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目次
犬の目やにとは?
犬の目やには健康な若い犬でも出るもので、人間の目やにと同じように、目についた埃や目の周りの汚れが固まることで発生します。
寝起きに多くの目やにが出るのは、寝ている間に瞬きをしないためです。異常な量でない限り、このような目やにを治療する必要はありません。
老犬は若い犬よりも目やにが増えやすい
犬は年齢とともに代謝が衰えて涙の量が減ります。そのため、高齢の犬ほど目に老廃物が溜まって、目やにが出やすくなるのです。つまり犬が加齢によって目やにが増える状態は、自然なことだと言えるでしょう。
病気の疑いがある目やにとは?
目やには健康な犬でも出るものですが、次のような目やには目の病気によって発生している可能性があります。このような目やにが出た時には、すぐに動物病院に行きましょう。
黄色い膿のような目やに
結膜炎・ドライアイの初期には、粘度があって黄色の目やにが出ます。そのまま放置すると、症状が悪化してしまう恐れがあるでしょう。
目を覆うほど量が多い
目全体を覆うほどの量の目やにが出ている時には、ドライアイや重度の結膜炎の可能性があります。目の表面が乾くことで、大量に粘度の高い目やにが発生してしまうのです。
涙のような目やに
結膜炎や角膜炎の初期症状として、涙のような水っぽい目やにが出る場合があります。放置すると症状が悪化する・目やにに色がついて量が増えることも考えられます。
目やにが出る目の病気とは?
ここでは、目やにの症状がある代表的な目の病気を紹介しましょう。どの病気も早く治療に取り組むことが重要です。
結膜炎
まぶたの裏と眼球を覆う粘膜が、アレルギーや細菌感染によって炎症を起こす病気です。目やにの他に涙・痒み・痛みを伴うことから、目を気にするような動作が見られるでしょう。
角膜炎
角膜に外傷性や非外傷性の刺激が加わって発症し、目やにや涙の量が増えるという症状があります。
ドライアイ
涙の量が減って目の表面が乾燥し、結膜や角膜に炎症が起こります。放置して重症化すると、視力障害・失明につながる恐れがあるでしょう。目やにの他に目の充血・まぶたの痙攣などの症状も見られます。
逆さまつげ
まぶたが眼球に反り返って目に入り、目やにが涙が出る状態です。遺伝的な原因で起こりやすく、結膜炎や角膜炎につながります。
白内障
水晶体の一部または全体が白く濁って視覚が失われていく病気です。特にシニア犬に発生しやすく、遺伝的に白内障にかかりやすい犬種もあります。早期に気がつけば、目薬や内服薬で進行を抑えられますが、重症になると手術をしなくてはいけません。
目やにの対処法とは?
病気が疑われる目やにが出ている場合は、なるべく早く動物病院に行く必要がありますが、問題のない目やには、自宅でケアして目の周りの清潔を保ちましょう。
しかし、犬の目やにが固まって毛にこびりついてしまうと、簡単に取り除けなくなります。犬の目やには、自分の指先を濡らして目やにをしばらく押さえて、ふやかしてから取りましょう。なかなか目やにが柔らかくならない時には、濡らしたコットン・ハンカチを使うのもお勧めです。
この際、目にコットンなどが入らないように注意してください。十分にふやかせていない目やにを無理やり取り除こうとすると、皮膚に炎症が起こる・毛が抜けてしまう・目の表面に傷がつく恐れがあります。
犬の目やにを予防するには?
犬の目やにを予防するためには、他の犬との接触を避ける・お散歩中に目に葉っぱや枝などが当たらないように注意するなどの対策が有効です。
しかし残念ながら、犬の目の病気は遺伝的な要素が強く、完全に予防することが難しい場合があります。日頃から愛犬の目の状態をよく確認して、いつもと違うと感じた時にはなるべく早く動物病院を受診しましょう。
まとめ:老犬の目やにはどう対処する?老犬の目やにの原因なども紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・健康で若い犬でも目やにが出る
・目についた埃や汚れが固まった目やにが出るのは問題ない
・老犬は目やにが増えやすい
・粘り気や色のある目やには目の病気にかかっている恐れがある
・病的でない目やには自宅でケアできる
以上の点が重要なポイントでした。目やにには病的なものとそうでないものがあります。愛犬の目やにに問題があるのかが分からないという方は、一度動物病院に相談に行くべきでしょう。
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