犬の薬の飲ませ方|飲ませるコツ・注意点をご紹介!
2022年11月16日
犬は人間と違って処方された薬の重要性を理解できないため、愛犬に薬を飲ませるのはほとんどの飼い主にとって難しいことです。基本的に犬が薬を好んで飲むことはないでしょう。
今回の記事では、犬に薬を飲ませるコツや注意点についてお届けしていきます。犬の投薬に悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
目次
犬に薬を飲ませる方法とは?
犬に処方される薬は大きく分けて錠剤・カプセル・散剤・液剤などがあります。ここでは犬に薬を飲ませるコツを形状別に紹介していきます。犬の性格によって最適な方法が変わるため、なかなかうまくいかないという時にはいくつかの方法にチャレンジしてみてください。
錠剤・カプセルの飲ませ方
まずは固形で比較的扱いやすい錠剤・カプセルを犬に飲ませるコツを見ていきましょう。
おやつに混ぜる
サツマイモやチーズなど、犬が好きな食べ物に薬を混ぜて与えます。普段から薬を混ぜやすいおやつを与えていないという方は、警戒心を解くために薬抜きのものを最初に与えておくと良いでしょう。
投薬補助用食品を使う
薬を犬に飲ませるための補助食品には、服薬ゼリーや服薬補助用おやつなどがあります。どちらも犬に薬の存在が分かりにくい工夫がされているため、使いやすいでしょう。特に投薬補助用おやつは薬をしっかり包み込める粘土のような形状をしています。
直接薬を飲ませる
どのような方法を試しても犬が薬に気が付いてしまう時には、錠剤やカプセルを直接犬に飲ませます。犬歯の後ろあたりを持って上あごを開き、なるべく口の奥まで薬を入れてください。投薬後は口を閉じて鼻先を上に向ければ、自然と薬が流れていきますが、水を飲ませて食道に薬が残らないようにしましょう。
散剤・液剤の飲ませ方
固形のものには混ぜにくい散剤・液剤は錠剤やカプセルと違った方法で犬に飲ませましょう。
ウェットフードに混ぜる
散財・液剤は、少量のウェットフードに薬を混ぜて飲ませる方法がおすすめです。はじめは薬を少し加えて食べさせてみた上で、犬が食べられるようであれば全量与えましょう。
とろみをつけたスープに混ぜる
とろみのあるスープを作り、薬を混ぜて飲ませます。火傷を避けるために温度には注意してください。
歯茎や上あごに塗る
コンデンスミルクや蜂蜜に薬を溶かしてペースト状にし、犬とコミュニケーションを取りながら上あご・歯茎に塗りつけます。
スポイトを使う
何をしても犬が散剤や液剤を飲んでくれない時には、犬の犬歯の後ろあたりを持って上あごを開きスポイトを使って薬を入れます。薬が口に入ったら口を閉じて鼻先を上に向けさせれば吐き出さずに薬を飲み込めるでしょう。散剤の場合は先に水に溶かした上でスポイトを使ってください。
犬に薬を飲ませる時の注意点
犬に薬を飲ませる時には次の点に注意してください。
食べ物と飲み合わせを確認する
食べ物によっては薬との飲み合わせが悪いものも存在します。動物病院で処方された薬と一緒に与えるべきではない食べ物を確認しておきましょう。
薬の形状を変えない
錠剤・カプセルなど薬はその効果を発揮するために適切な形状で作られています。そのため犬が嫌がるからと言って、錠剤を砕いたりカプセルの中身を開いたりしてはいけません。どうしても犬が処方された薬の形状を拒否する場合には、獣医師に相談してください。
誤嚥に注意する
食道から胃に流れるはずものが誤って気管や肺に入り込むことを誤嚥と呼び、人間でも起こり得るトラブルです。そして、薬の飲ませ方を誤ると誤嚥を誘発する可能性があります。犬が誤嚥をすると肺炎や呼吸困難になる恐れがあるため、注意しなくてはいけません。
犬をリラックスさせる
犬は飼い主の様子をよく見て理解しています。「薬がバレないかな」「なんとしてでも飲ませなくては」と心配に思うばかりに飼い主が緊張してしまうと、犬にその感情が伝わってしまうでしょう。コミュニケーションを取りながら犬をリラックスさせ、ごく自然な状態で薬が飲ませられるようにしてください。特に薬を隠すことができずに犬に直接薬を飲ませる場合には、薬を飲んだ後によく褒めてあげることが大切です。
まとめ:犬の薬の飲ませ方|飲ませるコツ・注意点をご紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・犬に薬を飲ませるコツは薬の形状によって変わる
・錠剤・カプセルは食べ物に混ぜる・服薬補助食品を使うと良い
・散剤・液剤はウェットフードやスープに混ぜると良い
・薬の形状を変えない・飲み合わせや誤嚥に注意するなど人間の服薬と同じような点に注意する
・飼い主が緊張せずに犬とコミュニケーションを取りながら薬を飲ませることが大切
以上の点が重要なポイントでした。犬は嗅覚に優れた生き物でありどのような手段を使っても薬が隠せないという場合も珍しくありません。今回紹介した方法を試しても薬を受け付けてくれない時には、獣医師に相談して薬の変更を考える必要もあるでしょう。
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