ペット火葬は自宅でおこなっても問題ない?違法になる?
2022年11月17日
大切なペットが亡くなってしまった時、体の小さなペットであれば自宅での火葬も可能ではないかと考える方は多いでしょう。しかしそれは違法にならないのでしょうか?
この記事では自宅でペットを火葬することをテーマにお届けしていきます。ペットの火葬について悩んでいるのなら、ぜひ参考にしてください。
目次
自宅でペットを火葬することは違法にならない?
少し前までは、自宅に焼却炉を用意して可燃ゴミを敷地内で燃やす光景は珍しいものではありませんでした。しかし現在では、廃棄物を自宅で燃やす行為が「廃棄物の処理及び清掃に関わる法律」で禁止されています。
ペットの遺体は法律上廃棄物に該当するため、廃棄物を自宅かつ自分で焼くことは法律違反になる恐れがあるのです。この法律に違反すると5年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金が処されます。
また、そもそもペットの火葬は紙などの可燃物のように簡単に行えることではありません。ペットの火葬に用いられる一般的な火葬設備では1000度もの高温で時間をかけてペットを火葬しており、一次燃焼室で燃焼・二次燃焼室で臭い・煙・有害物質も完全に燃焼させる構造になっています。
このような設備がなければ、周囲に迷惑をかけずに完全にペットを火葬することはできないと言えるでしょう。
土葬であれば違法にはならない
ペットを自分で埋葬する方法として土葬があり、自分の私有地にペットを土葬することに対しての法律は定められていません。ただし、土葬には土壌汚染・水質汚染・害虫・臭いなどの可能性があり、近隣や周囲の環境に十分配慮する必要があります。
特に住宅地・川・ダムなどの近くにペットを土葬することは避けるべきでしょう。いつまでもペットと一緒にいたいという思いで土葬を選んだとしても、カラスや猫などにお墓を荒らされてしまう可能性も考えられます。
ペットの火葬はどこに依頼できる?
自分でペットを火葬することは違法であるとお伝えしました。ペットの火葬は地方自治体や民間業者に依頼できます。ここではペットの火葬先について詳しく説明します。
地方自治体での火葬
ほとんどの地方自治体ではペットの合同火葬を採用しています。手頃な料金でペットを火葬することが可能なものの、他のペットと一緒の火葬になるためにペットの骨を戻してもらうことは難しいでしょう。愛するペットを手厚く火葬してあげたいという方にはお勧めできない火葬方法です。
民間業者での火葬
民間業者にペットの火葬を依頼する場合は、合同火葬と個別火葬が選べます。多くの業者では業者がペットの遺体を自宅まで引き取りに来てくれ、専用の設備で火葬が行われます。合同火葬の場合は地方自治体での火葬と同様に骨上げができませんが、個別火葬であれば人間の火葬と同じような丁寧な対応がしてもらえます。
火葬後に骨上げをしてペットの遺骨が手に入れば、その後の供養方法を自分の希望に合わせて選べるでしょう。火葬後の状態なら敷地内に埋葬してもトラブルに繋がりにくいです。
自宅でペットを火葬する方法とは?
ペットの遺体を自宅から離れさせることなく火葬をしてあげたいと考えている方には、民間業者で行っているペットの訪問火葬サービスを活用するという手段があります。ペットの訪問火葬では火葬炉が設置された専用の火葬車が自宅まで来て、その場でペットを火葬してくれるのです。火葬の場所に思い出の散歩コースなどを選択することも可能です。
ペット火葬車は無煙・無臭の無公害構造になっているため、近隣に迷惑をかけてしまうという心配は不要でペットの火葬が見守れるでしょう。
ペットのオンライン葬儀というものもある
ペットを業者に預け、家族葬は自宅にいながらビデオツールを通しておこなうというものもあります。葬儀・火葬炉に納めるところなどをリアルタイムでつなぎ、遠方に住んでいる家族も一緒に見てもらうことが可能になります。また、昨今のコロナウイルスが気になるという方に向いている葬儀の形であると言えます。
セレモニー付きのサービスが用意されていることもある
民間業者にペットの火葬を依頼する場合は、火葬だけでなく葬儀をオプションサービスとして追加可能なことがあります。ペットの葬儀では、遺体を清めた上で布団やバスケットに寝かせ、お線香を上げる・おやつをお供えするなどのセレモニーが行えるでしょう。
しっかりした形でペットにお別れをしたいと考えているのなら、葬儀も選択できるサービスを選ぶと良いです。業者によって用意されているオプションのサービスは変わるため、事前に確認しておいてください。
まとめ:ペット火葬は自宅でおこなっても問題ない?違法になる?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・ペットを自分で火葬することは違法になる
・ペットを自分の敷地に土葬することは可能だが近隣への配慮が欠かせない
・ペットの火葬は地方自治体や民間業者に依頼できる
・ペットの火葬を自宅で行ってくれる訪問火葬サービスを使うという手段もある
・火葬だけでなく葬儀も依頼可能な民間業者もある
以上の点が重要なポイントでした。大切なペットが亡くなってしまった時に飼い主は、少しでも長く一緒の時間を過ごしたいと思うものです。しかし自力でペットを火葬することは違法になる可能性があります。適切なサービスを用いてペットと最後のお別れをしてください。
東京のペット葬儀・火葬・供養・霊園と言えば大森ペット霊堂
東京都大田区にある大森ペット霊堂は、ペット葬儀・火葬・供養を執り行っており、これまで多くのペット達のお見送りをさせていただきました。ペットの火葬について考えはじめた方は、お気軽に大森ペット霊堂までご相談いただければと思います。
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