人と動物の在り方
2018年4月9日
現在の日本では、ペットが家族として見られるのが当たり前になってきています。
しかし、ペットと人の在り方、というのは、人それぞれだと思います。
それは、動物愛護が進んできたとしても、統一することではないと思いますし、人それぞれでいいと思います。
例えば、お店の手伝いをする、パートナーとしてのペット。毎日寝る前にお話をする、話相手のペット。毎日一緒に走る、運動仲間のペット。遊びに行くのにも、寝る時にも。お風呂に入る時も、
ご飯を食べるときにも、いつも一緒で親友のようなペット。
ペットの葬儀に来た小さい子供たちのお話
先日葬儀を担当させていただいた、柴犬の子は、ペットの葬儀に来ていた三人の子どもたちの面倒を見てくれていた、お兄ちゃんのような存在だったそうです。
小学生低学年の子が三人。
女の子二人と、男の子一人でした。もちろん、親御さんもいました。
一番涙を流していたのが、その子ども達三人でした。
私は自分が子どもの頃に飼っていた、犬と私の関係性に似ていたので、少し涙ぐんでしまいましたが、あたたかい気持ちにもなりました。
こうやって、大好きなお兄ちゃんのような柴犬に、最後までお別れをしていて、
きっとその柴犬の子は、そんなに泣かなくていいよ。いつでも見守っているよ。
と言っていたと思います。
勝手な想像ではありますが、私は前飼っていた子が亡くなった時に、そうやって言われた気がしたからです。
その後、子どもたちは、犬を新しく飼うのを嫌がるかもしれません。
あの子を越える犬はいないと思うだろうし、もう悲しい思いはしたくないと考えるのではないでしょうか。
しかし、あたたかい思い出を思い出すと、また、その思い出と同じくらいあたたかい思い出を作りたい。
そして、新たにペットを受け入れようと、考えてくれると嬉しいですね。
ペットでない子たちの動物のことを知っていますか?
ところで、皆さんは、ペットではない動物たちのことは、家族だと思いますか?例えば家畜。食のために飼育されています。
他にも馬や、動物園で飼育されている動物たち。
猟犬などといった犬もそうですね。
この動物たちは、周りからは、家族のように思われないことのほうが多いのではないでしょうか。
家畜として飼育されていたり競走馬として飼育されている動物を、虐待している。
という方も中にはいます。
もちろん、ひどい飼い方をしている施設は沢山あるのも事実です。
それでも、動物を扱っているなかで、動物福祉を考え、飼育している施設の人たちは、例え食用の牛や豚、鶏であってもしっかりとした設備で可愛がっています。
そういった牧場で働いている方がこの子達の最期がどうであっても、家族だと言っていました。
競走馬ではありませんが、乗馬クラブに泊まり込みで10日間働いたことがありました。
ここの方たちは、恋人や家族よりも、馬が体調が悪そうなときは心配する。といっていました。猟犬を使って猟をしている方は、この子達が一番大切だと言っていました。
私の友人で精肉工場で働いていたり、家畜を飼育する牧場で働いている人も沢山いますが全員が動物が大好きで、それでもその仕事を選びました。
動物と人とのあり方というのはペットを飼っている私達が想像する以上に幅広くそれでもどんな関係性でもそこに愛情は必ずあると思います。
それはペットを飼っている私達も同じでいろんな形があるものではないでしょうか。
大森ペット霊堂のスタッフが葬儀にかける想い
私達大森ペット霊堂は、飼い主様とペットちゃんとのそんな特別な関係性を大切にして、ペットの葬儀をおこなっております。
今回のブログはペット葬儀とは、かけ離れたものになってしまいましたが、動物と人とのあり方は、ペットも他の動物たちに関しても、一つ一つ違うものだという事を、お話させていただきました。
あくまで私の、一個人としてのお話としてお考えください。
スタッフ 笹本
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