友引にペットの火葬や葬儀をしてもいいの?
2018年4月17日
今回は、仏事に際して気にされることがとても多い、『友引』に関して綴らせていただきます。
目次
友引とは
日毎の運勢を暦に記載する暦注の一つで「六曜」と呼ば れており、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類に分けられています。
六曜のなかには吉日と凶日がありますが、この日は葬儀に関しては凶日とされています。
「凶事に友を引く」という言葉があるように、友引に葬儀を行うと故人と親しかった人も連れていかれてしまうと言われているのです。
そのため、葬儀は友引を避けて行われるようになりました。
まずは、これら六曜がそれぞれ持つ意味と読み方を、以下に記します。
先勝(せんしょう、さきがち)
漢字のとおり、先んずれば勝つという意味を持っています。何事も急いで行うことが良く、特に午前中が良い時間とされています。
友引(ともびき)
友引は、何事も引き分けとなり、勝負がつかない日で、正午以外の時間は吉とされています。かつては共引とも書かれていることもあったようです。
先負(せんぶ、さきまけ)
早まると負けてしまうという意味を持ち、何事も慎重に行うのが良いとされる日です。急いでいる事やお祝い事に関しても、午後に行うのが良いとされているようです。
仏滅(ぶつめつ)
仏 滅は、仏も滅してしまうほど悪い日とされ、六曜の中では最も凶の日とされています。結婚式などのおめでたい行事はこの日を避ける傾向にあります。しかし、 ひと昔前までは「物滅」と書かれていたため、今までの物が滅び再び新しい事が始まる良い日として考えられることもあるようです。仏滅には”仏”という文字 が入っていますが、仏教とは何の関係もありません。
大安(たいあん)
六曜の中でも最も良い日とされ、結納や結婚式などの行事が多く執り行われます。結婚式を大安に挙げたい場合は特に、早めに予約をしておかないと、思うような日取りが取れない場合もあります。
赤口(しゃっこう、せきぐち)
漢字に赤という文字があるように、この日は血や死を連想させる火や刃物などに気を付けるべき日とされています。お祝い事や何かを始める日としてはあまり好ましくない日ですが、正午前後の時間帯は吉とされています。
友引の日に葬儀をすると、故人に近しい人に災いがある、死をおびき寄せる等と言われ、この日に葬儀や火葬等を行うことは避けられるようになりました。
実際には友引は葬儀や仏教にはなんの関係もありませんが、すでに凶日として一般的に広く認知されている為、友引を気にしていない方も弔問客に配慮して、友引以外の日に葬儀を行っています。
火葬場も友引の日を休日やメンテナンス日にしている場所が多いです。
では、ペットの火葬でも友引を気にした方がよいのでしょうか。
ペットの火葬は友引を気にしなくて大丈夫!
結論からお話するとペット火葬には一切関係はありませんし、気にする必要はありません。
ペット火葬を申し込む際には、ペットには直接の関係のない宗教の縛りや六曜などの考えを気にされるより、家族が集まれる日や、自宅で悔いの残らないお別れの時間を過ごされた後など飼い主様のご都合最優先でお決めになられることをお勧め致します。
そして大事なことですが、友引だからということばかりを気にされてしまっていると物理的な問題も生じる場合があります。
それは、亡くなったペットの状態です。
死後、長い時間安置することは実はとても難しく、特に夏など暑い日には腐敗の進行が早くなります。
ドライアイスなどを利用すれば遺体の腐敗を延ばすことはできますが費用も掛かってしまいます。
このようなことから、火葬日程の決定はペットの状態も見ながら決めてあげることが大切です。
どんな日でも連れ添った家族の大切な日
家族で最愛のペットを暖かく見送ることができる1日を作ってあげることが、ペットにとっても最も嬉しい送られ方だと考えています。
大森ペット霊堂では年中無休で葬儀、火葬、生前相談、施設見学など承っております。
葬儀のことはもちろん、動物のことに関しても知識豊富なスタッフで揃えておりますので飼い主様の不安を取り除くお手伝いをすることができることかと存じます。何なりとご用命ください。
最後に施設内の保護猫を紹介
大森ペット霊堂看板猫のちょびとぶちょは変わらず仲良しです(=^・^=)
いつでも会いに来てくださいね。
最新記事 by 大森ペット霊堂 (全て見る)
- トイプードルとの最期の時を優しく迎える【愛するペットの終活】 - 2024年11月9日
- 珍しい生き物グリーンボアとその火葬の文化的意義を紐解く - 2024年11月8日
- イモリを心を込めて最期まで大切に。火葬とお別れの儀式ガイド - 2024年11月3日