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犬の筋肉を守る! 愛犬の健康と長寿のための筋力アップガイド

2025年2月11日

愛犬の健康管理は飼い主にとってとても大切な役割の一つです。適切な運動と栄養の取れた食事は幸せな犬生を送るために欠かせません。このブログでは、犬の筋肉の重要性や役割について詳しく解説していきます。犬の筋肉が衰えると、姿勢や運動能力に大きな影響を与えるため、適切な筋力維持が必要です。このブログが、愛犬の健康を守るための参考になると幸いです。

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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
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1. 犬の筋肉の仕組みと役割

犬の筋肉は、身体の構造や機能において非常に重要な役割を担っています。さまざまな動作をするために、筋肉は骨と協力し、日々の行動に直結しています。

骨格筋の特徴と機能

犬の主な筋肉は『骨格筋』と呼ばれ、これらは意識的に動かすことができるタイプの筋肉です。骨に付着しており、収縮によって関節を動かすことが可能です。この筋肉は、犬が歩いたり走ったり、さらには座ったりする際に必要な基本的な運動をサポートしています。

筋肉の重要な役割

犬の筋肉は、いくつかの重要な役割を果たしています。

  1. ・運動能力の向上
    筋肉は犬が体を自由に動かすために欠かせないもので、特にジャンプやランニングといった動作ではその重要性が際立ちます。
  2. ・内臓機能の補助
    内臓筋も重要で、消化器や心臓の機能を助けています。これらの筋肉は自律的に働いており、犬の健康維持に欠かせない要素です。
  3. ・姿勢の維持
    筋肉は犬が立っている時や座っている時、さらには寝ている時にも安定した姿勢を保つ役割を果たします。これにより、周囲の環境に柔軟に適応できるようになっています。
  4. ・熱の生成
    筋肉が活動することでエネルギーが消費され、その結果、体温が上がります。筋肉量が豊富な犬は、基礎代謝が高いため体温を効率的にコントロールできるのが特徴です。

筋肉の種類

犬の筋肉は主に速筋(白筋)遅筋(赤筋)の2つに分類されます。

  • ・速筋(白筋)
    短時間で強い力を発揮することができ、瞬発的な動作に特化しています。
  • ・遅筋(赤筋)
    持続的に力を発揮できる筋肉であり、持久力を必要とするアクティビティに適しています。多くの犬は遅筋が豊富で、長時間走ったりすることに優れています。

筋肉と関節の関係

筋肉は骨を引き動かすことで関節を動かし、同時に関節の安定性を保つ役割も果たしています。周囲の筋肉が弱ると、関節の安定が損なわれ、痛みやケガのリスクが高まることがあります。そのため、犬の筋肉の健康は、運動能力や姿勢の維持にとって非常に重要です。

2. 筋肉を維持することのメリット

犬が健康に生きるためには、筋肉を維持することが必要です。以下に、筋肉を保持することでもたらすさまざまな利点を詳しく説明していきます。

代謝の向上

筋肉をつけることは、基礎代謝を向上させるサポートになります。基礎代謝とは、安静時に身体が使うエネルギーのことですが、筋肉量が多いほどにこのエネルギー消費も増えます。その結果、日常的な活動を通じて消費されるエネルギーが増加し、肥満のリスクが低くなります。

免疫力の向上

筋肉は免疫系にも良い影響を与えます。適切な筋肉量を維持することは、体温の調節や外的病原体に対しての防御力を強化し、犬においてとても大切な要素です。

姿勢とバランスの改善

筋肉は犬の体を支えるために必要不可欠です。特に背中や胸回りの筋肉があれば、正しい姿勢を保つサポートとなり、バランス感覚も向上します。これにより、犬の歩行や運動がスムーズになり、運動能力全体が向上します。

内臓と血管の防護

筋肉は内臓や血管を保護する役割も果たします。特に腹部の筋肉が発達していると、内臓を外からの衝撃から守る力が強化されます。したがって、筋肉を維持することは内臓の健康を守る上でも非常に重要です。

ストレスの軽減

定期的に筋肉を使った運動を行うことで、ストレスを減らすことができると言われています。運動中に分泌されるエンドルフィンは、気持ちを向上させ、ストレスや不安を軽減する手助けをします。心身の健やかさを保つために、身体を動かすことは重要です。

活動的なライフスタイルの促進

筋肉をしっかりと維持することで、シニア犬でもアクティブな生活が可能になります。筋肉があることで、犬が年齢を重ねても健康でいる鍵となり、飼い主と共に楽しい時間を過ごす機会が増え、思い出が増えることでしょう。

このように、犬の筋肉を保持することは、彼らの健康を促進し、日常生活の質を向上させるための大変重要な要素なのです。

3. 犬の骨格と筋肉の違い

骨格の基本構造

犬の骨格は、人間と違う構造を持っています。犬は約320本の骨から成り立ち、その中には尾骨のような細かな骨も数に含まれます。それにより、犬種によって骨の数は異なります。これに対し、人間は約200本の骨を持ち、それぞれの骨の配置や形状の個人差は少ないです。

骨格の特徴

犬の骨格にはいくつかの特徴があります。まず、頚椎は7つで人間と同じです、胸椎は13個持ちます。また、腰椎は7つと人間より2つ多く、これは四足歩行に適応した形をしています。骨盤は小さく、細いです。さらに、犬の肩甲骨は、人間が横向きに広がってついてるのに対し、縦方向についてます。これは犬が走ったり歩いたりする際、腕を大きく動かす必要があるからです。

筋肉の構成と役割

犬の筋肉は、主に『骨格筋』と呼ばれる意識的に動かせるタイプの筋肉で構成されています。これに対し、内蔵筋は意識的に動かすことができません。犬の筋肉は、骨に付着しており、身体を動かす動力源として機能します。特に、犬は前肢に全体重の60%を支えるため、その部分の筋肉が非常に発達しています。

内蔵筋と骨格筋の違い

  • ・内蔵筋: 心臓や臓器に付いている筋肉で、自分の意志で動かせない不随意筋。
  • ・骨格筋: 骨に付着しており、意識的に動かすことができる随意筋。

筋肉の発達の違い

犬は生活スタイルに応じて、筋肉の発達が異なります。特に四足歩行における筋肉の使い方は、二足歩行の人間とは大きく異なります。犬は運動をする際、肩甲骨や背部の筋肉を活発に利用し動いています。なので犬の筋肉は体全体の動作を支える重要な役割を果たしていると言えることでしょう。

骨格の柔軟性

犬の骨格は、柔軟な構造を持ち、これによって素早い動きや方向転換が可能です。特に、脊椎が柔軟であるため、素早い走りやジャンプを行う際に、その機能を最大限に活かします。これは、狩猟や移動を繰り返す生活様式において非常に重要です。

まとめ

このように、犬の骨格と筋肉には、人間とは異なる独特の構造と機能が備わっています。それぞれの部位がどのように関連し合い、犬の運動能力を支えているのかを飼い主が理解することは、愛犬が長く健康でいられるヒントとなります。

4. 筋肉の衰えが姿勢と運動に与える影響

姿勢の悪化と筋力の低下

犬の筋肉が弱ると、最初に見られるのが姿勢の悪化です。特に背中や胸の筋肉が衰えることで、犬の体は真っ直ぐを保てなくなり、次第に背中が曲がったり丸まったりしてしまいます。このような姿勢の変化は見た目だけではなく、日常的な行動や活動能力にも悪影響を及ぼします。

運動能力の低下

姿勢の崩れは、犬の運動機能にも問題を引き起こします。背中の筋肉がしっかりと機能しなくなると、走ったり跳んだりする際の力の伝達がうまく行かず、結果として運動能力が落ちて怪我をしやすくなります。また、姿勢が安定しないために、動きづらくなり、歩行スピードが遅くなったり運動する意欲も低下するケースが増えます。

筋肉の硬直と運動の負担増加

姿勢が悪化すると、筋肉は次第に硬くなります。この堅さは、運動を行う際の可動域を狭め、最終的には 動きたくないという気持ち が強まる要因となります。筋肉が固まると、腱や関節に過度な負担がかかり、ケガや痛みを引き起こすリスクも高まります。

呼吸機能への影響

また、悪化した姿勢は呼吸機能にも影響を与えます。身体が丸まることで、 呼吸に関わる筋肉が緊張し、胸腔の容量が制限されてしまいます。これにより、深呼吸が難しくなり、すぐに息切れすることが多くなります。結果的に、運動能力がさらに制限され、少しの距離を歩くことでさえも息切れをしてしまう場合があります。

高齢犬における影響

特に高齢の犬では、筋力の低下でこれらの影響をより受けやすくなります。日常生活の活動量が減少することで、筋力低下が進み、悪循環に陥ることがよく見受けられます。老化によって筋力を失った犬に対しては、特に日々のケアが必要です。

これらの悪影響を軽減するためには、定期的な運動や筋肉のケアを行い、筋力を維持して強化することが大切になってきます。

5. 犬の筋力アップトレーニング方法

愛犬の筋力を高めるために、まずは簡単なトレーニングから行っていきましょう。愛犬に実施できる具体的なトレーニング方法をいくつかご紹介します。

スクワット運動

スクワットは、愛犬の前後の脚の筋力を鍛えるのに非常に効果的なエクササイズです。シンプルな動きですが、日常生活にも簡単に取り入れることができます。

  1. 1.お座りの姿勢:まず、愛犬を「お座り」の姿勢にさせます。
  2. 2.おやつで誘導:好物のトリーツを見せて、立ち上がるように促します。
  3. 3.立位の維持:愛犬が数秒間立ち続けられるようにします。
  4. 4.繰り返す:これを3セット行うのが理想です。ただし、愛犬のペースに合わせて行いましょう。

この筋トレ法により、特に後ろ脚の筋肉をしっかりと鍛えることが可能です。

立ち上がりエクササイズ

このエクササイズは、全身を使う練習で、伏せた姿勢から立ち上がることで筋肉量を増やしていきます。

  1. 1.伏せの姿勢:愛犬を伏せさせます。
  2. 2.おやつで誘い出す:おやつを使って愛犬を立たせます。
  3. 3.立ち上がる期間を維持:一定時間立たせておきます。
  4. 4.3セット繰り返す:この動作を繰り返します。ただし、必ず愛犬のペースに合わせて行いましょう。

体幹の強化

体幹の筋力を高めるために、バランスボールを利用した運動は効果的です。愛犬がボールの上でバランスを取ることにより、普段使わない筋肉が活性化します。

  • 注意点: 落下による怪我のリスクに十分注意してください。必ず下でいつでも愛犬を受け止めらる体勢でいてください。

水中運動

水泳は全身を使う運動で、関節にも優しいため、特に年齢を重ねた犬や関節に悩みのある犬におすすめの運動です。

  • 行う場所の選定: スイミングができる場所を探し、定期的にトレーニングを行う計画を立てましょう。
  • 最近では犬の水泳教室もあります。リハビリなどでも使われる方法なので脚腰が弱い子におすすめです。

これらのトレーニングを通じて愛犬との楽しい時間を過ごしながら、筋力の向上を目指しましょう。

まとめ

愛犬の健康と活力を保つためには、犬の筋肉と骨格について理解を深めることが重要です。筋肉の役割を理解し、適切に維持管理することで、姿勢の良さや運動能力の向上、さらには内臓機能の補助など、様々な恩恵を得ることができます。本記事で紹介したトレーニング法を実践し、愛犬とともに楽しみながら筋力アップを目指しましょう。犬の健康的な生活を送るためには、飼い主自身が犬の筋肉の仕組みを理解し、日々のケアに努めることが何よりも大切なのです。

よくある質問

犬の筋肉には何がある?

犬の筋肉は主に骨格筋と内臓筋に分類されます。骨格筋は意識的に動かすことができ、姿勢の維持や運動能力の向上に重要な役割を担っています。一方、内臓筋は自律的に働き、消化器官や心臓の機能を補助している筋肉です。

筋肉を維持することのメリットは?

筋肉を維持することで、基礎代謝の向上、免疫力の強化、正しい姿勢の保持、内臓や血管の保護、ストレスの軽減、活発なライフスタイルの促進などの多くのメリットが得られます。

犬の骨格と筋肉の違いは?

犬の骨格は人間とは違う構造でできており、より四足歩行に適応したものとなっています。また、筋肉の配置や発達の仕方も人間とは異なり、犬の運動能力を支えています。これらの違いを理解することは、愛犬がより長く健康でいることのヒントとなるでしょう。。

筋力の低下はどのような影響を与えるか?

筋力の低下は、まず姿勢の悪化を引き起こします。これにより、運動能力の低下、筋肉の硬直、呼吸機能への悪影響など、様々な問題が生じます。特にシニア犬は、この悪循環に陥りやすいため日々のケアが大切になってきます。

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