愛犬と過ごす最期のとき
2018年4月20日
大森ペット霊堂 吉津です。
自分の身に何かが起こらない限り確実に、愛犬は自分よりも早く亡くなります。
これは、避けようがない事実です。
愛する愛犬との最期を覚悟していても、どのような形で「その時」が訪れるかは分かりません。
愛犬と過ごす最期の時間について
突然かもしれませんし、長い闘病生活の末に訪れるかもしれません。しかし、愛犬との別れは必ずやってくるものです。
どんなにこの先ずっと一緒のときを過ごしたくても、
出会ったその時から「最期のとき」は近づいてきているのです。
愛犬がシニア期と呼ばれる時期になったら、
私たちは心のどこかで愛犬の最期のときについて覚悟をしておく必要があるのではないでしょうか?
それがどのような形であっても、
最期のときまで愛犬に精一杯の愛情を注ぎ続けていかなければならないのです。
人間と違い、犬には「自分の最期」という概念がないのかもしれません。
もしくは、本能的に知っているのかもしれませんが、それは私たち人間には分からないことです。
しかし、人間のように「治療は病気を治すもの」とか、「死んだらもう会えなくなる」などとは思っていないでしょう。
犬は、今その時を生きている、ということでしょうか。
ですから、老犬にとっては、その時の気持ちがとても大切なのかもしれません。飼い主が不安そうな顔をしたり、泣いていたら、愛犬まで不安な気持ちになります。
たとえどんなに辛く、悲しい時でも愛犬の前では明るく接してあげてください。飼い主の接し方一つで、愛犬は安心できたり、幸せな気持ちになれるのです。
特に、愛犬の体調がとても悪い時などは、とても不安になっているはずです。
より一層、飼い主を必要とし
- 「少しでもそばにいて欲しい」
- 「少しでも触っていて欲しい」
- 「大丈夫だよ」
と声を掛けて安心させてほしいと望んでいるかもしれません。
どうか、そんな愛犬の気持ちに応えてあげて下さい。
どんなにそばにいても、犬は言葉を話せません。
本当の気持ちを理解してあげることはできません。
例え、最期のときがきたとしても、愛犬は飼い主と会えなくなることを理解していないかもしれません。
ですから、最期のそのときまで、どうか、温かくやさしい声をかけ続けてあげてください。
私が経験したペットとの別れ
私自身、今まで4匹の愛犬とのお別れがありました。
5年前に亡くしたトイプードルのあふろの最期を、私は看取ってあげることができませんでした。
あふろがいよいよ最期かもしれない…と、そんな悪い予感がした私は仕事を休み、あふろをずっと腕に抱いたまま三日間を一緒に過ごしました。
日に日に元気になっていくあふろに、すっかり安心した私は、次の日から仕事に行きました。
しかし、仕事に行ったその日、あふろは亡くなりました。
どうしてあと一日、一緒にいてあげなかったんだろう。
と、後悔の気持ちしかなく、今でもその思いは消えません。
ある人に、
「悔いが残るのは、それだけ愛情があった証だよ。」
と言われ、少しだけ気持ちが楽になったのを覚えています。
最後に
今私のところにいるちょこは現在14歳です。
あふろの年齢を超え、持病はありますが、毎日元気に過ごしてくれています。しかし、必ずお別れのときはやってきてしまいます。
悲しく辛いことに変わりはありませんが、ちょこと共に過ごす一瞬一瞬を大切にし、一つでも多くの思い出を作りたいと思っています。
愛犬を見送る最期のときが訪れたそのときに、
「私なりにちょこを大きな愛で包むことができた」
と自負することができるような最期の時間を迎えることができれば良いなと思いながら一緒に過ごしています。
皆様も、今共に過ごしている最愛のペットたちとの時間が当たり前のように続くと思わず、限られた時間であることを時折認識し、後悔のない日々を過ごしていただきたいと思います。
スタッフ 吉津
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