ペットロスの原因はペット火葬業者が生み出している
2018年4月21日
大森ペット霊堂の齋藤です。
ペット火葬について知り得たい情報ではなく、今回はペットロスについてのコラムを書きたいと思います。
目次
ペットロスとは
大好きなペットを亡くしたというご家族の悲しみのことを指します。悲しみが重症化して、心の病や身体的な病気を患ってしまう人もペットロスの特徴です。こういった症状を「ペットロス症候群」と言われております。近年、ペットロス症候群になる方が増えております。現在、ペット達を伴侶動物(コンパニオンアニマル)と呼び、動物と人間が共生する世の中です。
私も犬のコーギーと暮らしております。家族であり一緒に生活するには欠かせない存在です。
そんな家族を失った時、直面するのがペットロスです。
ではペットロスを防ぐことはできるのでしょうか?
ペットロス対策
ペットロス対策として、よく言われていることは、
- 「日本の動物への環境が悪い。」(ペットを失い悲しみに暮れていると、たかがペットと言われてしまう。)
- 「動物に深い感情を持つのをやめなさい。」(一緒に暮らしている時から、人間は人間、ペットはペットと区切りをわける)
- 「ペットとの思い出を忘れなさい。」(思い出を忘れることによって、その子を忘れて前を向く)
こんな意見を良く耳にします。私の意見を伝えさせていただきます。
環境が悪いということは一理あると思いますが、「深い感情を持たない」「思い出を忘れる」
は間違っていると思います。
深い感情を持てるからこそ、【家族】であり【コンパニオンアニマル】です。
ご自身の身内を亡くされたとき、故人との思い出を忘れますか?
多くの人は忘れないと思います。
ここ最近のお話をします。4年前、私は愛犬を亡くしました。去年、私は実父を亡くしました。
悲しみや、苦しみは全く同じです。犬だから、人間だから、ではなく【家族】を失ったという感情です。
愛犬の事、父のことを忘れたことはありません。楽しい思い出も、苦い思い出もすべて心の中にあります。
悲しみはありますが、今は前向きにお仕事をさせていただいています。
ペットロスに陥らなかった理由
ペット霊園で、しっかりとしたお見送り、お別れができて区切りをつけることができたこと。
死に直面すると人でも、動物でも、最期のお別れはお葬式を行います。私は、ペットロス症候群の原因として、私たちペット霊園やペット火葬業界の質の悪さが多く関係していると思っております。
最期のセレモニーに心残りがある方、ペットの火葬について疎く淡々と進められたとしても、それが当たり前だと思う方が多くいると思います。
【ペット葬祭こそ、どの動物業よりも高い志を持ち、何よりもその子の為になることを考える】
ことが私の考えです。
そのことを全くしていない業界がペットロスを生み、その根源はペット霊園、ペット火葬業者です。
ペットロスを生み出す悪徳ペット火葬業者
近年のペット霊園、火葬業者は酷いところが多く存在します。
- ・しっかりとしたお別れができない。
- ・物のように扱われる。
- ・すべての工程が作業。
- ・中には犯罪をするところも。(高額請求・別のお骨が入っている等)
家族の悲しみに漬け込み、金儲けをする業者が多数増えております。一番多く存在するのが、ここ東京でもあります。(主に都心部)
そんな方に一緒に過ごしてきた家族の最期を容易に決めてはいけないと思っております。
葬祭こそ、一番慎重になって決めなければいけないのではないかと思います。
ペットサロンや動物病院など、皆様はどこがいいのか、どうしようと色々考えます。その時から、ペット霊園も絶対検討するべきだと私は思います。
ペットロスを防ぐために複数のペット霊園を1度は必ず見学してみること。
その理由として、もしご自身の子が亡くなった時、正常の判断が出来かねるからです。病院の紹介だから、ネットで調べて近いからという理由だけでは不十分です。
そのためにも、早いうちから検討はすることが大事であり、本当に良いペット霊園を選ぶことによって、その子の最期をしっかり送れたという気持ちこそ、とても必要な糧になります。
先日、田島というスタッフが担当したご家族とお話させていただきました。
大森ペット霊堂であった体験談
そのご家族様は、お越しいただく時からとても悲しみ、お話もできないほど強い感情をいだいていた夫妻でした。
そんなお二人から言われた言葉です。
「ペット霊園は世話になりたくないところだけど、田島さんみたいなスタッフがいるなら、もし亡くなっても安心。また新しい子を迎え入れたいと思いました。」
何よりも一番に動物のためを思う気持ち、家族の気持ちに寄り添うのではなく、近づく事。それが私たちの使命です。
当たり前のことを当たり前に行う火葬施設を選ぶ
当たり前のことを当たり前にできていないことが現実です。それがペットロスを生みます。
ペット葬祭業が10年前に一気に参入したのは「お金儲けのために」ということがあります。
2007年、2008年頃にピークを迎えたペットブームが背景にあります。
私たちの業界は、心から動物を愛する人がしなければならないと考えております。
そういう想いを共感できるペット霊園が増える活動も、同業として私たちが先陣を走り続け背中をみせていく所存です。
動物の悲しみは、動物が慰めてくれます。
私は、今までずっと犬と暮らし続けてきました。犬がいない生活をしたことがありません。
なので、多くの犬と別れもしてきました。でも、すべて乗り越えてきました。それは、一緒にいる愛犬たちなど、動物に救われているからだと感じます。
でも、先代の犬たちの事を忘れたことはありません。すべての幸せな思い出は今でも心の中で一緒に暮らしています。
- 「この子の変わりはいないから飼いません。」
- 「また悲しい思いをしたくないから飼いません。」
そう思うことは普通であり、何も間違っておりません。
ペットがくれた幸せは偉大なもの
ですが、そう思いの皆様も動物に多大な想い出や、幸せをいただいたのではないでしょうか?
その幸せをいただいた、恩返しと思い、動物たちをもっと幸せにしませんか?
動物というのは、私たち人の心を豊かにしてくれますし何より幸せを与えてくれます。私の今の仕事は、その幸福を与えてくれた動物たちへの恩返しだと思っております。
「ペットを亡くし、その悲しみをまた動物で埋める」という考えだと、商品みたいな言い回しで嫌ですが、「不幸せな動物を幸せにし、自分も幸せな気持ちにしていただく。」という考えはいかがでしょうか?
日本では、殺処分をされる動物が何万匹といます。これは、犬や猫での統計ですので、動物全体でみるととてつもない頭数が犠牲になっています。
その動物たちを救っているのが、【保護団体】です。
そういった施設から、動物を譲っていただき、新しい家族として一緒に迎え入れていただく活動にも私たちは率先して参加させていただいております。
動物業(ペットショップ、動物病院、ペットサロン、ペット霊園すべて含む)
を営む人は動物想いの人ばかりではなく、動物を商品と考える人がとても多く存在する業界です。
皆さまのような動物が大好きである人たちと一緒に動物を救っていきたいと思うことが、私の本音です。
ペット火葬業者の現実を知る
この文章を読んでいただいて、≪現実を知る≫ことが何より大事です。ペットロスにならない為にも、最後の区切りを大切にしてください。
今すぐにどうこう、ではありません。何か、ご自身でできることがあるとき小さなことでもいいので動物たちのために一緒に活動していきたいです。
動物を家族に迎え入れるお話を致しましたが、ボランティア活動に参加することなども、立派な動物孝行です。
動物から離れないでいただきたい。自分の子でなくとも、みているだけ、触れるだけでまた別の幸せを感じることができることだと思います。
動物を大切にできるペット火葬業者を探そう。
大森ペット霊堂はペット霊園を営む人として、皆様と一緒に悲しみを分かち合う立場です。ペット霊園は、目を背けたい場所でもあると思います。ですが、私も動物を愛する一動物愛好家です。
どんなことでも、お話させていただき皆様に寄り添います。
大森ペット霊堂が皆様から選ばれる理由は、大森ペット霊堂の考えや指導が良いからではありません。
【心から動物を愛してくれるスタッフが対応するからです。】
ペット霊園だからではなく、人をみてください。ペットロス症候群に直面している方、お声を聞かせてください。
私も含め、大森ペット霊堂のスタッフは皆様の糧になれるよう全力を尽くします。
ペットロスを迎えている皆様へ
一歩前に踏み出してみてください。
一人で悩まないでください。
幸せをくれた子達の話をいっぱい聞かせてください。
そして、心の無理だけはしないでください。
私たちは、ペット火葬業のスタッフですが、動物を愛する人間として、皆様の隣にいることをお約束します。
大森ペット霊堂
動物ボランティア団体 友愛の会
スタッフ一同
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