ペットが亡くなった時に私たちに教えてくれること
2018年6月28日
こんにちは、大森ペット霊堂 田島です。
先日、私が担当させていただいたご葬儀で、とても素敵な場面にお会いしました。
私が担当したペット葬儀でのお話
14歳の三毛猫ちゃんで、お母様と息子さんで最期のお見送りに来られていました。
息子さんは5歳とのことでとても人懐こく、受付にいる動物たちに興味津々の様子でした。
きっと三毛猫ちゃんも同じように可愛がっていたのだなと感じました。
葬儀が始まり、お経が流れると息子さんはとてもお利口に座り、しっかりお線香も上げ、末期の水も行ってくれました。
斎場へ移動し、いよいよお別れの時です。猫ちゃんを炉へ寝かせる際
「もういっかい触っていい?」
と、目にいっぱい涙をためていました。
火葬炉を納める前に
「ありがとうって、ばいばいするんだよ」
と私が息子さんに声をかけると猫ちゃんが寝ている炉の目の前まで行き
「○○ちゃん、今までありがとう」
と涙を流しながら声をかけていました。
私もペットの火葬担当のスタッフも涙を堪え、三毛猫ちゃんの炉を納めさせていただきました。
私が今回、特に驚いたのは「天国ってどこ?」と、5歳の男の子がきちんと死を受け入れていたことです。
お子様が葬儀に来られることもよくありますが、
- 「なんで寝てるの?」
- 「起きないの?」
と、親御さんに聞くお子様が多いため小さいお子様には、やはりまだ死を理解するのには難しいのかもしれないと感じていました。
子供が生まれたら犬を飼いなさい
イギリスの動物にまつわることわざ
イギリスに、こんなことわざがあるのをみなさん知っていますか?
子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が赤ん坊の時、
子供の良き守り手となるでしよう。
子供が幼少期の時、
子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、
子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、
自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
「犬」と表記がありますがペット全てに同じことが言えると思っています。
私はこれを、学生時代にある先生から授業で習いましたが、自然と涙が出てきたのを覚えています。
リンが我が家に来たとき私はもう小学生でしたが、良き遊び相手、良き理解者になってくれていました。
きっと自分とリンが重なったんだと思います。まだ先の事だと考えたいですが、
リンが亡くなった時リンの死できっとまだまだたくさんのことを教えてくれるんだろうなと思っています。
小さなお子様も、まだ理解は難しいとは思いますが感受性が豊かな子どもたちですのでなにかしらペット達から教わることはあるはずです。
子どもたちが大人になった時幼少期に過ごしたペット達との思い出話に花を咲かせる日がくることを考えると
きっとペット達も安心して虹の橋で過ごせますね。
スタッフ田島
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