ペットを飼う前に読んでください
2018年7月13日
大森ペット霊堂の水野です。今の時代、簡単にペットを手にすることができます。
ペットショップに行けば犬や猫はもちろん、ウサギやハムスターなどの小動物、トカゲやイモリなどの爬虫類や両生類と、多様な動物達が運命の出会いを待っています。
ハムスターや小型のインコなどは、とても安価で、一人ぐらしの方でも飼えるのが現状です。
そんな時代だからこそ、ペットと生きていくうえでの覚悟を、しっかりと考えなければいけません。
目次
ペットを飼う前の覚悟
ペットを飼う前に、考えなければいけないことはたくさんあります。
- ・ペット可の住居であるか
- ・終生飼育できるか
- ・毎日、世話ができるか
- ・ペットにかかる費用を、負担できるか
- ・万が一、飼えなくなった時の対策
などが挙げられます。
まず現在住んでいる家がペット可の家でなければ、ペットとは暮らせません。
そして、ペット可の家に住んでいる場合でも家族全員がペットを飼うことに賛成していなければペットは飼えません。
家族の理解と協力がなければ、万が一ペットのお世話をしている人に何かあった場合、切り抜けることはできないでしょう。
ペットを飼う前に終生飼育できるか否かを考えよう。
ペットの寿命は年々、伸びています。
ペット葬儀を行っている大森ペット霊堂には、18~19才の犬が来ることもあります。
猫でも23才の子が来ました。とても長生きです。
ペットを飼う前に考えてみてください。これから、十何年もその子と生きることを。
その時間にかかる費用は決して、安くありません。犬や猫なら、定期的に予防接種にも行かなくてはなりません。
それから病気になって入院や治療をするとなった時、とてもお金がかかります。
そしてその子に費やす時間も少なくはありません。犬なら散歩の時間、猫なら運動不足にならないように十分な時間、遊んであげなくてはいけません。
犬の散歩の回数は、犬種にもよりますが一日に2~3回ほどは行かなくてはいけません。時間は30分~1時間ほどかけます。
犬によっては散歩があまり好きではない子もいますが、それでも10分程度は散歩をしたいですね。
できれば、避けたい事ですがずっと一緒にいて万が一『ペットを飼えなくなる』ことも”ない”とは言い切れないでしょう。
仕事の転勤で飼えなくなったり、病気で入院をすることになったら・・・
そうなった時は、必ず、新しい家族を探さなくてはいけません。その場合、どうやって探せばいいのでしょうか?
万が一の時、ペットの里親を探す方法
親戚や友人などに聞いてみたり、今はネットで里親を探すこともできます。ネットの場合、里親になってくれる人が現れたら、一度は、直接会って、話をした方がいいと思います。悲しいことですが、心無い人がわざと引き取ろうとすることがあります。
理由としては、虐待や繁殖目当てなど。そんな人に引っかからない為にも、自分が信頼することができる人に里親になってもらいましょう。
それらのことをしっかりと考えて家族全員で飼うことを決断した時は、大切な家族を迎い入れてあげて下さい!
ペットを飼う前にしっかり覚悟を持とう
ペットと暮らしている時にも、覚悟は必要です。ペットはいつ病気になるか、わかりません。
若い子でも病気になる時は、病気になります。『年よりだから』、『若いから』は関係ありません。
そんな、ペットの変化に気づけるのは、毎日一緒にいる、家族だけです。
毎日一緒にいるからこそ、気付ける変化や異変。それを決して見落としてはいけません。
最近犬の散歩中に起こるトラブルがあります。犬を飼っている人の中には、少しマナーが悪い人が稀にいます。
ノーリードで散歩をしていたり、スマホを見ながら散歩をしていたり。
大型犬を散歩させている人で、ちゃんと犬を制御できていない飼い主さんもいます。
私の知り合いは、トイ・プードルを飼っているのですが散歩の途中に大型犬に襲われかけたことがあるそうです。
知り合いは、その時すぐに犬を抱き上げて大事にはならなっかたそうですが・・・
もし抱き上げるのが遅れていたら、どうなっていたかわかりません。
もちろん、大型犬の子はただ遊びたかっただけかもしれません。でも、トイ・プードルと大型犬の体格差では、何が起こるか予想できません。
そんなトラブルから大切なペットを守れるのも、家族だけです。
ペットは介護が必要になる
時にペットは年をとると、介護が必要になる場合があります。年をとり、思うように歩けなくなる、寝たきりになって、立てなくなる。視力が落ちて、壁にぶつかってしまう。
猫で長生きな子は、認知症になって、意味もなく、時間関係なしに、泣き叫んでしまうこともあります。
この認知症の場合は、鳴き声の大きさにもよりますが、近所迷惑や、飼主さん自身の身体的健康に影響を及ぼすこともあるでしょう。
他にも意味もなく噛みついてくることもあります。
そんな、年をとった、ペットの介護も飼主の役目です。ペットの介護は一言では言い表せないほど、大変です。
私は、自分のペットの介護経験はありませんが、学生時代に老犬・老猫ホームに2週間程、インターンシップでお世話になりました。
やはり、ペットを飼う前に考えなければいけませんし。もし迎え入れたとしたら、細心の注意をはらって常に気を張っていないといけません。
家庭で、ずっとその子のことだけを見ていられるならいいですが、人間にもいろいろな事情があります。
仕事や学校で、家を空ける時間も少なくはないでしょう。
ですが、身体の自由が利かなくなったペットに、それは関係ありません。
寝たきりになって、動けなくなってしまったら数時間に一度は身体の向きを変えなくてはいけません。
立てなければ、排泄もしにいけないので、オムツをつけて、こまめに取り変えなくてはいけません。
ごはんも、柔らかいものを用意してその子のペースに合わせて、ゆっくり食べさせてあげます。
スムーズに食べれる子もいれば、食べるのに1時間かけて食べる子もいるでしょう。
他にもたくさんのペットの介護が必要になることでしょう。
ペットと暮らすならば、介護に対する覚悟もしっかり持たなくてはいけません。
ペットを看取る覚悟を持てますか?
たくさんの愛情を注いで、共に暮らしてきたペットですが、必ず、別れの時が来ます。
動物はどうしても人間より、寿命が短いです。
ずっと一緒にいたい。もっともっと一緒にいたい。
その想いと願いが尽きることはないでしょう。
何年も共に連れ添い、数えきれない思い出がたくさんあります。
楽しかった思い出。
嬉しかった思い出。
時にはケンカをして、悲しくなったり。
いたずらをされて、困ったり。
病気になり、とても辛い思いをしたり。
いい思い出ばかりではないけれど、その全てがとても大切なものです。眠るように旅立つ子もいれば、病気で苦しみながら旅立つ子もいます。
ですが、旅立った先には、もう苦しみはありません。天国がどんな場所なのかは誰にもわかりませんが、きっとあたたかい場所だと思います。
『虹の橋』をご存知でしょうか?
飼い主より、先に旅立ったペットは、天国にある『虹の橋』と言う場所で、飼い主が来るのを待っているそうです。
そこには他の動物もたくさんいて、寂しくないそうです。
私たちは、一生の別れのように感じますが、そんなことはないのです。
ペットには必ず、虹の橋で再会できるのです。きっと、すぐには前に進めないでしょう。それでも、いつかは前を向き、生きていきます。
たくさんの思い出を胸にしまって。また会える日を願って。
ペットを飼う前には様々な覚悟が必要
ペットを飼う覚悟、育てる覚悟、看取る覚悟。それは簡単なものではありません。
ですが、ペットを見送る際に、その覚悟をしっかりもっていれば、悔いのない見送りができることでしょう。
涙は尽きないと思います。でも、たくさん撫でて、たくさん声をかけてあげて下さい。
それがペットにとって一番幸せなことだと思います。
大森ペット霊堂は動物と人の共生を目指します
スタッフ 水野
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