【重要】犬が食べてはいけないNG食べ物12種
2018年12月26日
私たちと愛犬たちは同じ生活空間で共に過ごすことが多いです。飼い主さんがご飯を食べているとテーブルからひょこっと顔をのぞかせてくる子もいて、とても愛らしいですよね。ですが、人の食べ物を与えると犬にとっては危険なことがあります。最悪の場合、命に関わることがあるので飼い主さんはぜひ知っておいて欲しいです。
愛犬が何を食べてはいけないのか、もし食べてしまったときの対処法をまとめてみました。
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監修:わんにゃん保健室 獣医師 江本 宏平
https://asakusa12.com
目次
犬のNG食べ物12種
ここからは、犬が食べてはいけない物を、
・果物
・野菜
・お菓子
・飲み物
といった4つのカテゴリーに分けて紹介していきたいと思います。「これもダメなの!?」と思うような物もあるので、この機会に犬にあげてはいけない物をしっかりと把握しておくようにしましょう。
NG果物3種
ぶどう
ぶどうは犬の腎臓にとって良くない影響をあたえる果物です。腎不全を引き起こしてしまうこともあります。腎不全とは、体の中で作られた老廃物を尿として体外へ出す腎臓の機能が上手く働かない病気のことです。そのため、絶対にあたえないようにしましょう。
イチジク
イチジクは、果肉部分だけでなく、皮や葉の部分にも中毒成分が含まれる果物です。犬にあげてしまうと口内炎や嘔吐などの健康被害を引き起こしてしまいます。
ドライフルーツ(レーズン、プルーン)
ドライフルーツにはさまざまな果物が使われています。その中でも特にレーズンやプルーンには中毒成分が含まれる可能性があるため、犬にあたえることはおすすめできません。また、ドライフルーツは糖分の高さと食物繊維の多さからお腹を下してしまう可能性があります。
NG野菜3種
タマネギ
タマネギには「アリルプロピルジスルファイド」という物質が含まれており、これが犬の体内に入ると、赤血球に反応し赤血球を壊してしまいます。これにより、貧血の症状や呼吸困難などの症状が引き起こされるので、気をつけましょう。
ニラ
ニラもタマネギと同じく、犬の赤血球を壊す働きがあります。また、下痢や嘔吐などの症状が引き起こされる場合もあるので注意してください。
アボカド
女性を中心に人気の高まってきているアボガドですが、アボガドも犬にあげてはいけない野菜の一つです。果肉、葉、枝、種といった全ての部位に中毒を引き起こす成分が含まれており、最悪の場合、死んでしまうこともあるので絶対に食べさせてはいけません。
NGお菓子3種
チョコレート
チョコレートには「テオブロミン」という物質が含まれていますが、この「テオブロミン」が犬にとっての中毒物質となります。犬がチョコレートを食べてしまうと、嘔吐、失禁、下痢、痙攣、昏睡などの症状が引き起こされてしまいます。
キシリトール入りのガム
キシリトール入りのガムが体内に吸収されると、インスリンが大量に放出されます。インスリンとは、膵臓で生成されるホルモンの一種で、血液中に急増した糖の量を抑える働きがあります。血糖値が正常な犬が摂取すると低血糖症を引き起こす可能性があります。
ナッツ
中毒症状を引き起こす原因は未だに解明されていませんが、ナッツを犬にあたえてしまうと嘔吐や下痢を引き起こしてしまいます。さらに発熱する場合もあります。また、殻がついたまま食べてしまうと腸閉塞を起こしてしまうので、注意してください。
NG飲み物3種
コーヒー
コーヒーも犬にとって飲んではいけないもののひとつです。コーヒーにはカフェインが含まれており、呼吸困難などを引き起こす原因となるので大変危険です。
お茶
コーヒーと同様にお茶にもカフェインが含まれているので犬にあたえてはいけません。また、尿管結石を引き起こすシュウ酸や下痢を引き起こすカテキンなどの成分も含まれています。
アルコール飲料
ビールや酎ハイなどのアルコール飲料も犬に与えてはいけない飲み物のひとつです。急性アルコール中毒を引き起こすことがあるので、飲ませたり舐めさせたりしないでください。
NG食べ物を愛犬が食べてしまったときの対処法
犬が食べてはいけないものについて紹介してきましたが、どれだけ注意しても誤飲したり誤食したりすることがないとは言えません。そういったときは、すぐにかかりつけの動物病院に連絡し診察してもらうようにしましょう。
このとき、
・食べてしまった物
・食べてしまった量
・いつ頃食べたのか
といった情報が必要になってくるので、きちんと把握しておくようにしましょう。
飼い主さんがやりがちな間違った対処法
愛犬が本来食べてはいけないものを誤飲や誤食してしまった場合、慌てて飼い主さんが指を突っ込んで無理に吐き出させようとします。しかし、獣医師でもない方が無理矢理吐き出させようとすると口内や喉を傷つけてしまうので絶対にやめてください。
また、水を大量に飲ませることで吐き出させたり便として出させたりするのもやめてください。誤飲や誤食してしまったものが腸などの消化器官の奥まで入り詰まってしまうと最悪の場合、開腹手術をする危険性があります。
慌てずに愛犬のサポートを
犬はあたえられたものが食べていいものなのか、食べてはいけないものなのかを自分で判断することができません。飼い主さんが与えたものであれば、愛犬は反射的に食べてしまいます。そのため、飼い主さんが犬にあげてはいけない食べ物をしっかりと把握しておくことがとても重要になります。とはいえ、分からずにあたえてしまったり目の届かない範囲で食べてしまったりすることもあるでしょう。
それにより愛犬の体調が優れないときは、ぜひ「大森ペット霊堂」にご相談ください。「大森ペット霊堂」では、犬の健康相談を行っているので、犬と一緒に暮らしていく上で分からないことや不安なことがあれば、いつでも相談できます。
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獣医師 江本 宏平
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