愛犬の病気予防にスキンシップがオススメな理由とは?
2019年1月16日
毎日のスキンシップで飼い主さんだからこそ愛犬の体調変化に気づくことがあるのではないでしょうか。いつもと様子が違うと分かっていても、それがどういうところなのか上手く獣医さんに伝えられないことがあります。飼い主さんが愛犬の体調変化について獣医さんに説明できると、病気の早期発見や適切な治療をしてもらうことにつながります。今回は、スキンシップで分かる健康状態を詳しくお話していきましょう。
目次
なぜスキンシップがオススメなのか?
私たち人間は、言葉を介して相手とのコミュニケーションをとるだけではなく、相手に意思を伝えるためにボディランゲージを使いますよね。犬とのコミュニケーションには、そのボディランゲージとしてスキンシップが有効です。その理由は主に3つあります。1つ目は愛犬の変化に敏感になること、2つ目はいざというときに触って嫌がられないようにすること、3つ目は愛犬のストレスを緩和することです。
定期的にスキンシップをとっておくと体温や触ったときの反応など、ちょっとした変化でも気づけるようになります。病院に連れていかなければいけない場合には、嫌でも抱っこをしなければいけないときもありますよね。そんなときにはおとなしく抱っこできる状態であれば、安全に診断を受けられます。
さらにスキンシップをとっておくことで、飼い主さんはもちろん愛犬にも癒し効果が期待でき、愛犬のストレス緩和に繋がります。ストレスが軽くなることで、愛犬の病気を未然に防ぐ効果が期待できるでしょう。
そんなメリットがあるスキンシップですが、嫌がる愛犬に対して無理にスキンシップを取ることはおすすめできません。なぜなら、飼い主が無理にスキンシップを取りすぎることでスキンシップが嫌いになってしまう子もいるからです。そのため、嫌がる場合には無理にしなくても大丈夫。嫌がらない範囲でぜひスキンシップをとってみましょう。少しずつスキンシップに慣れていけば、愛犬も自然と飼い主さんに触れられることに抵抗がなくなるでしょう。
すぐにできる簡単チェックポイント
毎日のスキンシップではどんなことをチェックしたらいいでしょうか。「チェック」というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に取り組めるものをご紹介します。慣れれば3分もかからずにできますよ。具体的なチェックポイントは次の部位に注目しましょう。
・耳
・目
・鼻
・歯・口
・皮膚・毛
ではそれぞれの項目をもう少し詳しく見ていきましょう。
耳の場合
愛犬の耳でチェックするべきポイントとして、耳アカがたまっていないか、赤くなっていないか、腫れはないか、臭いが臭くないかチェックしてください。特にたれ耳の子はトラブルが発生しやすいため、重点的に見て欲しい部分です。耳の病気は、一度発症すると再発しやすいため注意しましょう。
耳裏の毛の状態もチェックしましょう。毛が薄くなっていれば、愛犬が耳に何か違和感をもち、耳をかいている可能性があります。
目の場合
愛犬の目には濁りがないか、充血していないか、目ヤニが必要以上に多くはないか、目ヤニが膿んでいないか、涙が出ていないかなどについてチェックしましょう。もしできるようであれば、まぶたの裏側まで確認してみてください。上記のような症状が見られる場合には角膜炎や結膜炎、ドライアイなどになっている可能性があります。
鼻の場合
愛犬の鼻の状態は少し濡れているくらいが正常な状態です。寝ているとき以外で乾いているようであれば、体調を崩している可能性があります。それ以外に何かトラブルが起きている場合、愛犬の鼻から鼻水が垂れている、鼻の呼吸音で普段と違う音がする、くしゃみをしているなどのサインが見られます。
歯・口の場合
愛犬の歯や口のチェックのとき、口臭はないか、歯垢がたまっていないか、歯茎は赤くなっていないかをチェックしましょう。特に歯茎の腫れは注意してください。腫れていたり、口臭がひどかったりするようであれば、それは歯周病のサインかもしれません。歯周病の予備軍を含めると、76.3%がかかっていると言われるほど、犬がかかりやすい病気のひとつです(1)。
皮膚・毛の場合
愛犬の皮膚や毛の様子を調べるために撫でているとき、痛がったりしていないか、フケや脱毛、しこりがないか、チェックしてください。また、毛のツヤやハリなども見ておくとよいでしょう。メスであれば、お腹のふくれ、乳腺のしこりや皮膚がただれていないかも確認してください。
その他に足や爪もチェックしてください。爪の伸びすぎは愛犬の怪我に繋がる可能性があるため、定期的に切ってあげましょう。しっぽ付近を見たとき肛門もチェックしてください。赤みや汚れ、腫れがないかチェックしておくと、病気の早期発見につながります。
日ごろのチェックで健康サポート
今回は愛犬の病気予防にスキンシップがおすすめである理由やどこをチェックするべきなのか、具体的に紹介しました。チェックするポイントが多くあると感じるかもしれませんが、毎日チェックしているとできるようになります。
愛犬の異変に一番早く気づける環境にいるのが飼い主さんです。愛犬が嫌がらない範囲でぜひスキンシップをとってみてください。毎日スキンシップをとると愛犬のストレスが緩和するので、病気を未然に防ぐことにつながります。
「でももし何かサインがあったら、どうしたらいい?」そんな人もいるかもしれません。
弊社には愛犬に何らかのサインが見られたときに健康相談できる仕組みがあります。「どこに相談したらいいかわからない!」ということでしたら、ぜひ相談してみてください。
参考文献
1.犬の歯周病に関する調査を実施|アニコム損害保険株式会社
https://www.anicom-page.com/hakusho/statistics/pdf/100528.pdf
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