ペットの安置について
2019年4月20日
大森ペット霊堂の吉津です。
4月も後半となり、だんだんと気温も上がってきました。
それに合わせて、ペットの安置方法についてのお問い合わせを多くいただくようになりました。今回は安置についてお伝えしたいと思います。
目次
亡くなったペットの安置の仕方
ペットが亡くなってしまったら
大切な家族の一員であるペットとのお別れ。
とても悲しく辛いことですが、しっかりと最後までお見送りをすることが飼い主にとっての最後の役目であると思います。ペットが亡くなってしまったら、濡らしたガーゼ等で顔や身体をキレイに拭いてあげて
クシでキレイに毛並みを整えてあげましょう。そして死後硬直が始まる前に手足をお腹の方に優しく折り曲げてあげましょう。
死後硬直は、筋肉の付き方や年齢等によって強さや時間に個体差があり、中には死後硬直がおこらない子もいます。
しかし、ほぼ全ての動物は大体2~3時間後から死後硬直が始まります。もしも死後硬直が始まってしまった場合は、手足の関節を優しくさすってあげることで動かすことができることもありますが、
無理に手足を曲げようとすると関節が外れてしまう場合があるので、無理に曲げずにそのままにしてあげて下さい。
亡くなったペットの目が閉じない時は?
「うちの子の目が閉じないんですが・・・。」と飼い主様から質問をされることが多くあります。
ですが、ほとんどの動物は目は開いたままです。これは自然なことで何もおかしいことではありません。
無理に目を閉じようとすると眼球が潰れてしまったり傷がついてしまうことがあるので、そのままにしてあげて下さい。
亡くなったペットの体液が出ないように
次に、ペットの身体がすっぽりと入る大きさの箱を用意します。死後、時間が経ってくると口や鼻、お尻から体液が出てくるので、
箱の中にペットシーツ、保冷剤、バスタオルの順に敷き、ペットの身体を寝かせてあげます。
ペットシーツを敷くのは時間が経ってくると口や鼻、お尻から出る体液を受け止めるためです。
体液とは、血管やリンパ管が死後硬直によって破れるため出てくるもので、主に薄いピンク色をしています。死後硬直と同様、ほとんどのペットに起こり、自然なことです。もしも体液が出てきてしまったら、焦らずにティッシュやタオルで優しく拭いてあげましょう。
冷やしてあげよう
タオルやガーゼで包んだ保冷剤を枕のように頭の下に入れてあげ、お腹や身体全体にあててあげましょう。
見た目にはわかりませんが、身体の腐敗は水分の多い頭やお腹から始まります。頭の下とお腹には必ずあててください。最後に冷気を保つために身体の上にブランケットやバスタオルをかけてあげます。
保冷材の代わりに氷や、ペットボトルにお水を入れて凍らせたものでも代用可能です。
その際、保冷剤と同じようにタオルやガーゼで包んでから、身体にあててあげましょう。
そして、お部屋の温度は自分が肌寒いと感じる程度まで下げて、直射日光の当たらない場所に寝かせてあげましょう。
このように安置をしていただければ夏季だと2~3日程度はご安置が可能です。それ以上のご安置であれば、ドライアイスを使用していただくことをお勧めします。
大森ペット霊堂でも預かり安置をすることが可能です
大森ペット霊堂でのご安置ももちろん可能ですが、ペットとのお別れまでの限られた時間を出来るだけ飼い主のもとで過ごしていただきたいというのが私たちの想いです。
ご安置についてご不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
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