犬の認知症について理解しよう
2019年5月27日
大森ペット霊堂の萩原です。
私たちはペットの火葬をさせていただく霊園として多くのペットの看取りを見させていただいております。その中で、多くあられるペットの認知症。
今回は犬の認知症について、お話させていただきたいと思います。
人間も認知症になるように、犬も認知症になってしまう場合があります。
「介護」の中でも認知症になってしまったペットをお世話するのは大変な覚悟と、そのペットに対しての深い愛情が必要だと思います。
目次
認知症になりやすい犬種
日本で認知症になってしまった犬の中で、約8割以上が日本犬です。
柴犬、柴犬とのMIX、紀州犬、甲斐犬などの犬種はとても認知症になりやすいことで知られています。
実際に、老犬ホームでお世話をしていた認知症の犬の多くが日本犬でした。
洋犬で認知症になる犬は、日本犬と比べると圧倒的に少なかったです。
なぜ日本犬が認知症になりやすいの?
どうして、日本犬と洋犬ではこのような差が生まれるのでしょうか。
一つの可能性として、食生活の変化が要因ではないといわれています。
昔から日本人は魚を中心とした食生活をしており、あまり多くの肉は食べていませんでした。
犬も同様でドッグフードが昔からあったわけではありません。人が残したご飯をもらい、生活していました。
必然的に、魚中心の食生活になっていきました。
現代ではドッグフードももちろんあり、多くは肉が中心のフードになっています。
この急激な食生活の変化で認知症が多く発症したのではないかといわれています。
洋犬は昔から肉中心の食生活のため、現代のドッグフードでも急激な変化がなく認知症になりにくいのではないかといわれています。
犬の認知症のサインとは?
- 「最近、顔つきが変わったかな」
- 「最近、夜鳴きするようになった気がする」
- 「いつも同じところをぐるぐる回ってるなあ」
- 「後ろに下がれなくなってきたなあ」
上記のような行動をするようになったら、認知症のサインかもしれません。
病気の場合もありますので、動物病院に相談するのもいいと思います。
もし愛犬が認知症になってしまったら
認知症といっても、症状はペットそれぞれです。
その症状に合わせた対処法を見つけてあげましょう。
- 隙間に入って出てこられない・同じところをぐるぐる回る
- →円形のサークル(お風呂マットなど柔らかい素材)で囲ってあげましょう。
- 家具によるケガや、隙間に入るのを防ぐことができます。
- 夜鳴きをする
- →一日中眠っていたりしませんか?
- 昼間はなるべく起こして、体の負担にならない程度に日光浴させてあげましょう。
- 日光を浴びることで昼と夜が区別しやすくなります。その他にも、外の匂いを嗅ぐことでリフレッシュでき、体力も使うため効果的です。
- 人も毎日同じ景色、同じ場所では刺激がありません・・・ペットも同様に刺激を与えてあげましょう。
実際にカートでお散歩をするようになったら、夜寝てくれたというわんちゃんの話も聞きました。
実際に介護をしていく中で、大変なこともたくさんあるかと思います。
毎日介護をしていると、嫌になってしまうときや、愛犬に怒ってしまうときもあったのではないでしょうか?
その度に「どうして怒ってしまったんだろう」と自分を責める飼い主様も多くいらっしゃいます。
飼い主様が「笑顔」でなければ、愛犬もきっと心配することでしょう。
愛犬が亡くなってしまったら
愛犬にもしものことがあったと考えると、不安になることもあると思います。
- 「葬儀や火葬はどのようにしてくれるのか?」
- 「自宅から近くて、評判のいいペット霊園はどこだろう?」
- 「料金はどのくらいになるのだろう?」
- 「亡くなったペットの送迎などはしてくれるのかな?」
たくさんの疑問が浮かぶことでしょう。
大森ペット霊堂では、生前相談も承っております。
「今、介護をしておりこの先どのように準備をしたらいいのかわからない」
「今のうちに、葬儀や火葬に関して詳しく知りたい」
「すぐ、火葬してくれるのかな?」
「施設の見学をしたい」
どんな些細なご相談でも構いませんので、なにかご不明な点などあればご相談ください。
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