動物の命は平等
2017年12月17日
本日は『ボランティア葬』について感じたことなど綴りたいと思います。大森ペット霊堂では、事故に遭われた猫ちゃんや、道の端で息絶えてしまった鳥やネズミなども積極的に供養をしております。
大森ペット霊堂スタッフが見つけて連れてくることもありますが、一般の方がお連れいただいたり、問い合わせをいただくことも多いです。
先日も、朝出社して来てみたらエレベーターの前に「事故に遭ってしまった猫の供養をお願いします」と書かれた手紙が添えられて猫ちゃんが寝かされていました。御遺体は段ボールの中に毛布で包まれた状態で、猫用ゴハンまで置かれていました。この猫ちゃんを保護してくれた方の優しさが伝わってきました。
きっと、轢かれた状態で保護が遅れてしまっていたら御遺体はとても酷い状態になっていたことでしょう。
毛布に包まれた猫ちゃんはとてもキレイな状態で眠っているかのようでした。
その後、この猫ちゃんは大森ペット霊堂にて葬儀、火葬を執り行わさせていただき、お骨も丁寧に拾わせていただきました。
お骨を拾いながら感じたことは、
この『名もない猫』は悲しいことに事故に遭い、命を失ってしまったけれど、最期は心優しい人に保護され、温かな毛布に包んでくれた上にゴハンまでもらうことができました。
そして、最期はしっかりと供養されました。
誰からも気が付かれないように生きてきた命だったのかもしれませんが、最期には多くの人に触れることができました。
ほんの少しの時間だったかもしれませんが『人の優しさ』に触れることができただけでもこの子は幸せだったのではないでしょうか。
たとえ、その動物の生涯が過酷なものだったとしても最期のひと時だけでも優しい人の手に触れ、誰かの記憶に残るのであればと強く思います。
大森ペット霊堂は、飼い主様が大切な子との別れの儀式を行う場所でありますが、身寄りのない子や事故に遭ってしまった子、動物園や水族館などで人間のために従事していた展示動物達をボランティア活動の一環として心込めて火葬をしております。
ブログを見ていただいてる方の中でも、今後、道で亡くなってしまっている動物を見かけた際には御一報いただければと思います。(ボランティア活動の一環ですのでお連れしていただくことを原則お願いしております。)
大森ペット霊堂
動物ボランティア団体 友愛の会
東京都大田区大森東2-1-1
TEL 03-3763-6300 FAX03-3763-7528
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