猫の死期は突然やってくる?お別れ前の猫の行動を知っておこう
2020年4月18日
つい最近まで元気だった猫が、突然亡くなる。
そんなショッキングな出来事を体験した飼い主は、非常に多いのではないでしょうか。
もちろん、猫は人間のように会話ができるわけではありませんから、体調が悪かったとしても言葉を発してくれません。
だからこそ、猫の死期がわかないというもの仕方がないことかもしれません。
しかし、猫の死期に何か隠れたヒントがあることをご存知でしたでしょうか。
そこで今回は、猫の死期を知るためのポイントについてお話していきますので、参考にしてみてください。
目次
猫の死期に気付いてあげよう!そのサインとは
実は、猫の死期が近づいてくると様子がおかしい、と思うことがあるはずです。
その小さなサインについてお話します。
前より痩せた
毎日かならず餌を食べることから、いつも通りの体型、もしくは太った体系になることがほとんどです。
しかし、餌を食べているにもかかわらず明らかにやせ細ってきたのであれば要注意です。
とくに、ちゃんと餌を食べているのに痩せてくる場合、病気にかかっている可能性があります。
明らかに猫が痩せてきたのであれば、いつもと同じ行動を取っているか、排便に異変はないのかをチェックしておきましょう。
毛づくろいをしない
猫と言えば、暇さえあれば毛づくろいをしているイメージではないでしょうか。
しかし、猫も元気がなくなると毛づくろいをまったくしなくなります。
猫は毛づくろいをすることで、体臭を消し清潔に保てるようにしています。
なぜなら猫は本来、狩りをする生き物だからです。
もし猫特有のニオイを発してしまうと、狩る生き物が逃げてしまうためこまめに毛づくろいをするというわけです。
つまり、そんな大切な行いをまったくしなくなったのであれば、かなり体調が悪い可能性があります。
ご飯を食べなくなった
猫も生きている以上、食事は必要不可欠な存在です。
むしろ、人間以上にご飯にがっつくため、いかに食事を楽しみにしているのかが解ります。
しかし、いつものご飯に全く手をつけなくなったのであれば、確実に調子が悪く病気の可能性があります。
いつもと違うところでトイレをしだす
猫が成長すると、いつも決まった場所でトイレをするはずです。
しかし、ある時をさかいにトイレとは違うところでおしっこをすることがあります。
もちろん、1回や2回であれば問題はありませんが、何度も何度も違うところでトイレをするようであれば、やはり病気の可能性があります。
猫の目に力がなくなった
猫は元気であれば、大きくてクリクリな目をしているという特徴があります。
しかし、猫の体調がかなり悪くなると飼い主と目線を合わせなくなったり、目に力がなくなったりした場合は、何かしらの病気の可能性があります。
猫の体臭がきつくなってきた
猫の臓器の機能が低下してくると、老廃物がたまりニオイを発するようになります。
とくに死期が迫った猫は、老廃物を体外に出す力がなくなります。
もし猫からニオイがきつくなってきたのであれば、要注意です。
猫が姿をあらわさなくなった
猫に死期がせまってくると、飼い主から離れていなくなるという説をよく聞くことでしょう。
もともと野生の猫は、死期が迫ると外敵から攻撃されることを知っているため、なるべく目立たないところに隠れるという特徴があります。
つまり、外的要因から身を守り安らかに眠るための場所をさがすからからこそ、いなくなるというわけです。
当然、飼い猫も野生の気持ちが残っている場合は、死期が迫ると飼い主から遠ざかる傾向にあります。
▶▶猫の死期に関連する記事はこちら⇒最愛の猫ちゃんに捧げる最期の看取り方
猫の死期が迫っても最後まで後悔のないように面倒を見てあげよう
猫の死期が迫ると、猫そのものの動きがにぶくなったり、いつもできていたことができなくなったりします。
だからこそ、今まで以上に愛情をこめて面倒を見てあげる必要があります。
排泄が困難そうなら手伝ってあげよう
人間でさえも、排泄感があるのにトイレに行けない状況でしたら非常につらいものです。
それは猫にも該当します。
とくに衰弱しきった猫の場合、立ち上がるのさえ困難な状況にあります。
そのため、定期的に猫をかかえてトイレをさせてあげることが重要です。
やわらかいベッドを用意してあげよう
猫は衰弱してしまうと、寝るのもしんどくなってしまいます。
ですから、できる限りの良い環境を整えてあげなければなりません。
ずっといい環境で長く生きてもらうためには、暖かくてフワフワのベッドをセットしてあげましょう。
また、定期的にベッドのシーツや毛布などは洗って清潔感を保つようにしてください。
ただし、人間が好みそうな香りの強い柔軟剤などで洗濯しないようにするべきです。
そのニオイが、猫にとって嫌いな可能性があるからです。
猫の終活をしておこう
猫が突然亡くなってしまうと、何からどうすればいいのかを絶対に迷ってしまいます。
人は焦ってしまうと、普段やらないようなこともしてしまうため、落ち着いて行動するためにも事前に対策をしておくことが重要です。
それが猫の終活です。
たとえば、かかりつけの動物病院でどうやって快適に過ごすことができるのかを聞いておくこと。
そして、亡くなった後のことも考えてペット専用の霊園などに生前相談をしておけば安心です。
猫が亡くなってしまったときにやるべきこと
残念ながら、いくら愛情を注いだからと言っても猫が亡くなるときはやってきます。
そのときにパニックにならないように、事前に知っておくことがあります。
火葬や埋葬の日程が決まるまで適切な方法で安置を
人間も動物も亡くなってしまえば、とてつもないはやさで腐敗していきます。
腐敗が進むと、強烈な腐敗臭がしますし、それを目当てに大量の虫がやってきます。
また、家族への健康面にも影響があるため迅速な対応が求められます。
それを避けるために、気温が低いところで安置する必要があります。
埋葬をするか火葬をするか
人間とは違い、猫が亡くなった後には決まりがありません。
ですが、埋葬をするのか火葬するのかのどちらかを選ぶ必要があります。
自分で埋葬する場合は、自分の所有地であれば問題はありませんが、他人の土地に勝手に埋葬してしまうと違法になる可能性が高いため辞めておきましょう。
また、ペットの専門業者で火葬をしてもらうという選択肢もあります。
火葬専門業者であれば、すべてお任せすることができるため、近隣や土地の持ち主などからのトラブルにあうこともありません。
猫の死期が近づいても後悔しないために
猫がだんだん弱ってくると、飼い主は死期を悟ってしまうものです。
だからこそ、猫ともっと遊んであげればよかった、もっと一緒にいてあげればよかった、なんて考えることもあるはずです。
ですが現実問題、猫が弱ってしまうと一緒にいることはできても、遊ぶことが難しくなってしまいます。
ですから、笑って見送ってあげられるよう元気なうちに全力でやり残しがないように接してあげてください。
猫の死期のまとめ
大切な家族が、だんだんと弱っていくと死期というものがうっすらと浮かんでしまうものです。
しかし、猫も生きている以上いつかは亡くなってしまいます。
ですから猫と過ごす1日1日を大切にし、後悔のないように愛情をいっぱいに注いであげてください。
猫が亡くなったとしても、数えきれないくらいの愛情を注いでいれば、きっと天国から見守ってくれるに違いありません。
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