ペットの終活ってやるべき?万が一のときに焦らたないためには
2020年4月18日
人間も動物も、生きている以上は年を取りやがて亡くなる時期がやってきます。
それは寿命だろうが病気だろうが、決して逃れられない運命といっても過言ではありません。
ですから近年、将来自分が亡くなったときのために終活をする人が増えていることをご存知でしたでしょうか。
たしかに、人間であれば終活というのはやってもおかしくありませんが、ペットの場合ですとどうなのかが疑問に思うところです。
今回はペットの終活はやるべきなのかどうかをお伝えしますので、参考にしてみてください。
目次
そもそもペットの終活とは?
シュウカツと言うと、若い人は就職活動のことを指しますが年齢を重ねるごとに終活を指すことのほうが多くなります。
終活とは、人生の終わりについて考えることを表します。
もともとは造語でしたが、終活に関する書籍や映画の公開によりひとつの言葉として認知されるようになりました。
ではなぜ終活が大切なのかを考えてみましょう。
極端な話ですが、自分の死期がわかっているのであればお墓のことやお金のこと、所有物など、どうするのかを考える時間があるはずです。
しかし、人はいつ亡くなるのかなんて誰にも解りません。
度重なる病気で亡くなることもありますし、交通事故などにあい突然亡くなることもあります。
もしそうなった場合は、残された家族がどうしていいのかが解らなくなってしまうため、事前に終活をしておくというわけです。
またご年配になればなるほど、終活のことを考える傾向にあります。
ペットの終活はしておくべき?
人の終活はしっかりやっておくべきと言えますが、ペットの場合はどうなのでしょうか。
まず、ペットの終活をする理由について見ていきます。
ペットよりも飼い主が先に亡くなってしまう可能性
ペットよりも飼い主のほうが寿命が圧倒的に長いため、先に亡くなる可能性があるのは前者です。
しかし、元気な人でも入院したり亡くなってしまったりする可能性があるため、不測の事態に備えてペットの終活を考えるようになります。
飼い主の不幸によりどうしてもペットが飼えなくなってしまうと、ペットの行きつく先は保健所の可能性があります。
さすがに、愛情をもって育ててきた家族同然のペットを保健所に預けると言うのは心苦しいものです。
そこで、万が一のことも考え終活をしておくべきと言えます。
▶▶ペット終活に関連する記事⇒人の終活とペットの終活の違い
ペットのための終活
ペットが年を取ると、飼い主はどうしてもペットの将来のことが気になるものです。
もし仮にペットの介護や看病がはじまってしまうと、亡くなったときのことまで考える余裕がなくなるため、事前に終活をしておくべきと言えます。
ペットの終活を事前にしておくことで、不幸が訪れたときでも落ち着いて対応できるようになります。
ペットの終活をするためにやっておくべきこと
ペットのエンディングノートを作る
エンディングノートとは、飼い主が万が一のときのために家族やまわりの人に伝えたいことを飼い留めておくノートのことを表します。
エンディングノートには、ペットの名前や生年月日、性別、避妊や去勢手術の有無、持病、ペット保険の有無などを書き記しておきます。
つまり、飼い主に万が一のことがあっても、誰かにしっかり引き継げるようにエンディングノートが役に立つというわけです。
もし飼い主の体調が悪かったり、入退院などを繰り返しているのであれば、念のために準備しておくべきと言えます。
ペットの平均寿命を知っておく
人間と同じようにペットにも寿命があるため平均寿命を知っておくことで、事前の対策ができると言えます。
たとえば環境や種類、大きさにもよりますが、犬の平均寿命は14年、猫の場合は15年くらいと言われています。
また、ハムスターのように平均寿命が1年~3年くらいと、とても短い動物もいます。
当然、平均寿命に近づいたり追い越したりすると、病気をしたり亡くなったりする確率が上がるため、お別れの準備をしておきましょう。
緊急対応ができる動物病院を探しておく
いつどこでペットの体調が悪くなるのかなんて誰にも解りません。
そんなときに焦って動物病院を探すのは、とてもしんどいはずです。
ですから、念のために24時間対応してくれるような動物病院を探しておくべきと言えます。
老犬ホームなどの施設を探しておく
ペットがずっと元気で過ごしてくれればいいですが、すべてのペットがそうとも限りません。
重い病気を患ってしまうと、看護や介護をしなければならないため、飼い主としては大きな負担を強いられることになります。
どうしても看護や介護ができない、ということも考えられますので事前に老犬ホームなどの施設をチェックしておくべきと言えます。
ペットの終活にかかる費用を計算しておく
人間と同じようにペットが病気になったり亡くなったりすると、いくらかの費用がかかってしまいます。
当然、専門性の高い治療になると高額な医療費がかかってしまうため、手元に費用がないと満足の行く治療ができなくなってしまいます。
また、亡くなった後の葬儀や火葬などにも費用がかかってしまうため、事前にどれくらいのお金を準備しておくべきなのかを調べておきましょう。
ペットが重症になったときの延命措置をどうするのか
あまり考えたくはないですが、ペットが重い病気にかかってしまった場合、最期をどうするのかを飼い主が決めなければなりません。
なぜならペットは会話できないからです。
正直、苦渋の決断ではありますが、ペットの苦痛を取り除いてあげるのか、それとも我慢して治療を続けてもらうかの選択肢が待っています。
ペット保険を検討する
ペットがいつ病気をするのかなんて解りません。
当然、大きな病気をしてしまえば高額な治療費がかかってしまうのは、想像できることです。
ですから、事前にペット保険に加入しておくことで通院や入院、手術のカバーをしてくれます。
もちろん、ずっと元気でいてもらいたいのが本音ではありますが、万が一のときに困らないようにペット保険を検討してみてはいかがでしょうか。
火葬や葬儀をどうするのかを考えておく
ペットも人間と同様に、亡くなったら火葬をしてあげることが重要です。
実はペット専用の霊園や火葬業者があるため、事前にチェックしておけば、万が一のことがあっても焦ることなく対応できるようになります。
また、ペット霊園によっては生前相談、つまり終活についての相談ができるため事前に打ち合わせをしておけば、より安心できるのではないでしょうか。
ペットが亡くなっても後悔しないように愛情をもって接してあげる
ペットが大きな病気になってしまったり、亡くなってしまったりすると、元気なうちにあれもこれもやっておけばよかったと後悔することが少なからずあるはずです。
もちろん、ペットに愛情を注いできたのは間違いありませんが、それ以上にペットと過ごす時間は限られています。
ですからペットが元気なうちから面倒なことでもできることはしてあげたり、一緒にいる時間を作ったりしてあげましょう。
ペットの終活まとめ
ペットの終活をするというのは、決して前向きなことではないため、考えたくない人が多いのが事実です。
ですが、ペットに万が一のことがおきて飼い主がパニックになれば、それこそしんどい思いをしてしまうものです。
ですから、事前にペットの終活の準備をしておくことが重要なのではないでしょうか。
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