犬の死期って気づけるものなの?大切なサインを見逃さないためには
2020年4月18日
近年のペットブームにより、1人暮らしの人でさえも犬を飼うような時代になりました。
しかし、犬を飼ったからには遠い未来、いつかは亡くなるときがやってきます。
犬を飼いはじめたときには、1ミリもそんなことを考えませんし考えたくもありませんが、年を取るとともに死期について考えることがあります。
そこで今回は、犬に死期はあるのか、そうなった場合にどうしてあげるべきなのかをお伝えしますので、参考にしてみてください。
目次
犬の死期を知る前におおよその寿命を知っておこう
人間は健康に長く生きると100歳を超えますが、犬はそうもいきません。
ですから、普通に生活をしていれば私たちが亡くなる前に犬が亡くなる可能性が高いと言えます。
だからこそ、ある程度の寿命を知っておけば、事前に準備ができるというわけです。
犬の種類や住んでいる環境にもよりますが、犬の寿命はだいたい15年くらいが平均となっています。
人間で言うと15歳は中学高校生くらいなので、かなり子どもだと思ってしまいますが、犬に関して言えば15歳は結構な高齢となります。
人間の年齢で比較すると、犬は生後1年半くらいで20歳となり、そこからは1年ごとに人間の7年分として換算します。
つまり、人間が365日生きることで1歳増えますが、犬からすれば7歳分増えると言うことです。
ということは、犬の平均年齢の15歳で見てみますと、人間で言う76歳程度になることが解ります。
76歳であればかなり高齢に属するため、思った以上に犬が成長するのは早いものです。
犬の死期が近づいているときのサイン
もし、犬が平均寿命に近づいた場合、いつ亡くなってしまうのだろうと不安に思ってしまうはずです。
ですが、寿命以外にも死期が近づいている場合にいくつかのサインを発する場合があります。
ご飯を食べなくなった
本来であればご飯の時間になると、喜んで飛びあがるのではないでしょうか。
とくに犬が若くて元気なときは、まだかまだかと目で合図をするものです。
しかし、犬の体調がかなり悪くなると食欲がなくなり、だされたご飯に手をつけなくなります。
環境の変化などでご飯を食べないことがあるかもしれませんが、いつもの時間、いつもの場所で食べなくなると何かしらの病気になっている可能性があります。
痙攣をおこしてしまう
犬の死期が近づいてくると、頻繁に痙攣をおこす場合があります。
なぜなら痙攣の内容によっては、意識がすでになくなっていることがあるからです。
とくに老犬の場合、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血をはじめ、肝不全や腎不全、薬の副作用などで痙攣をおこす場合があります。
突然痙攣をしてしまうと飼い主はびっくりしますが、無理におさえつけたり、触らないようにしましょう。
犬に意識がない状態で触ってしまうと、噛まれてしまう可能性があります。
好きだった散歩に行こうとしなくなる
ほとんどの犬は、散歩が好きです。
まだ犬が小さなときは、散歩の準備をしているだけで飛び上がり嬉しそうな顔をしてることでしょう。
しかし、犬も年を取ってしまうと散歩を嫌がるようになる傾向にあります。
なぜなら、動くのがしんどいからです。
睡眠時間が長くなってきた
夜にしっかり寝ているはずなのに、朝も昼もずっと寝ていることがあります。
また、声をかけても触っても無反応ですと、非常に焦ってしまうものです。
しかしあまりにもずっと寝ているようですと、体力の低下とともに死期が迫っている可能性があります。
目の力が弱々しくなる
犬が眠たいとき以外に、目の力が弱々しくなると死期が近づいている可能性があります。
とくに飼い主の目を全然見なかったり、遠くを見ているような目をしているのであれば犬にもう力が残っていないというわけです。
肛門の力がない
犬の死期が近づくと、よく下痢をするようになります。
それは、肛門やその他筋肉が弱ってしまい排泄物が垂れ流し状態になるからです。
ですが、排泄物まみれになってしまうとよくないので、こまめにお尻をふいてあげたりペッとシーツをかえたりしてあげるべきです。
体温が下がる
犬を触ると、とても温かいのではないでしょうか。
しかし、犬の死期が近づくにつれ体温がだんだんと下がってしまいます。
なぜなら体内のエネルギーがなくなり熱を発しなくなるからです。
もし、犬の体温が冷たいなと感じたのであれば、飼い主や家族のぬくもりを与えるようにしましょう。
飼い主や家族のぬくもりは、どんなものよりも嬉しいはずです。
▶▶犬の死期に関連する記事はこちら⇒人の終活とペットの終活の違い
犬の死期が近づいても後悔しないように過ごそう
犬は人間のように会話ができないため、いつ亡くなるのかなんて教えてくれません。
だからこそ亡くなってから後悔するのではなく、犬と過ごしてきた時間に未練がないようにしておかなければなりません。
ですから、犬が生きていて元気なうちにできることを全てやっておくべきではないでしょうか。
好きな食べ物をあたえる
病気になったときはダメですが、犬が好きなものを与えることでとても喜んでくれます。
ですが、弱っているときですと食べられるものが限られてしまいますので、可能な限り食べやすいようにして与えてみましょう。
外に出て空気を吸う
犬は本来、外に出て遊びたい生き物です。
ですが、体が弱ってしまうとなかなか外にでようとしなくなります。
もし、少しでも調子が良いなと感じたのであれば、抱っこをしたりカートに乗せたりして散歩をするようにしましょう。
外の風を感じることで犬のストレスが軽減されますし、なによりとても喜んでくれるはずです。
できる限り犬と一緒にいることを心がける
飼い主は、仕事をしているかもしれませんし、忙しい毎日を送っているのかもしれません。
ですから、今日はしんどいから犬と遊ぶのはやめよう、触れあうのもやめよう、なんて思ってしまうこともあるはずです。
ですが、犬が亡くなってしまっては触れることも遊ぶこともできなくなります。
どんなに忙しかったとしても、1分1秒たりとも無駄にしないくらいに犬と接することをおすすめします。
きっと犬は多くは望んでいないはずです。
少しでも飼い主や家族と一緒にいる時間が欲しいだけです。
常に心の準備をしておく
突然犬が亡くなることも、可能性としてはあります。
そんな突然の不幸が襲ってくると、想像を絶する悲しみが押し寄せてくることでしょう。
ですが、いつかは亡くなるんだという心の準備をしておけば、少しくらいは精神的な負担は減ります。
生前相談をしておく
人間も犬もそうですが、亡くなってしまうと何をどうすればいいのかを迷ってしまいます。
しかも悲しみのどん底にいるため、正常な判断すらできないことも考えられます。
ですから、万が一のことも考えて生前相談をしておくべきと言えます。
生前相談とは、犬が亡くなったときにどのような葬儀をするのか、火葬はどうするのかなどの事前相談のことを表します。
今はペット専用の霊園があるため、事前に相談をしておけば不幸なことがおきたとしても、落ち着いて対応できるというわけです。
犬の死期のまとめ
犬の死期が近づいてくると、とても嫌ですが現実を受け止めなければなりません。
ですが、死期に気付けたのであれば今まで以上に愛情を注ぐきっかけとなるはずです。
飼い主として、最後まで無限の愛情を注いであげて笑顔で見送れるようにしてください。
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