ペットも仲間との死別によるペットロスになるのか
2018年1月3日
本日は、『共生していたペット同士の別れ』について綴りたいと思います。
ペットの葬儀とはお別れの場であり、気持ちの区切りをつける大切なセレモニーです。
「飼い主とペット」だけでしたら、飼い主主導のしっかりと悔いの残らない葬儀をあげ、お別れをしていただければ良いのですが、では一緒に過ごしてきたペット同士はどのような気持ちでいるのでしょうか。
当然、葬儀も宗教もすべて人間の作り出してきた文化なので動物にはわかりません。
同じ場所で何年、何十年と共生してきたペット同士は、ある日突然、共に暮らしていた仲間、親や兄弟が動かなくなってしまったらどのような気持ちに陥っているのか。
動物も「死」は理解してます。
でも、人のように気持ちの区切りの付け方は知らないので時が経つのを待つしかないのでしょうか。
よく耳にする話では、
「動かなくなった亡骸にずっと寄り添っていた」「お骨になって帰ってきた子の骨壷に体をすり付けてきた」など。
悲しい話となってしまいますが、仲間の死を境に食欲もなくなり衰弱してしまったという話もありました。
私達飼い主は、亡くなってしまったペットのことばかりに気を取られてしまいがちです。
そんな状況でも、残されたペット達の心のケアができるとしたら飼い主様のいままでと変わらぬ愛情しかないと思っています。
もしも、ペットもロス症にかかってしまっている様子でしたら少量でも栄養価の高い食事を与えてあげたり、その子の弟や妹にあたる新しい家族を迎え入れて、その子に「後輩ができた」ということでのリーダーとしての自覚や責任を芽生えさせてあげるという方法もあるのではないでしょうか。
ペットの葬儀に来た飼い主様
先日、大往生してくれたチワワちゃんのご葬儀のお手伝いをさせていただいたのですが、飼い主様と一緒にペット達も葬儀に立ち会ってくれてました。
犬種は同じチワワで、こちらも高齢な子。恐らく十数年間ととても長い時間を共に過ごしてきたのでしょう。
祭壇に安置された仲間の姿をジッと見つめていた大きな瞳が印象的でした。葬儀中も静かにしていて、飼い主様に抱えられながらお線香を焚向けてくれていました。言葉は通じなくとも、飼い主様同様に悲しみ悼んでる気持ちが伝わってきました。
大森ペット霊堂では、ペットも一緒にご葬儀に参列できます。(納骨堂もペット同伴でお参りできます。)
ペットを連れてくることにより、飼い主様の気持ちの拠り所にもなってくれるのではないでしょうか。
そして、もしかしたら人と同じように、ペット達もしっかりとお別れをしたがっているのかもしれません。
大森ペット霊堂
動物ボランティア団体 友愛の会
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