犬の火葬にかかる時間はどのくらい?
2020年7月1日
目次
犬の火葬時間って?
犬の火葬にかかる時間はどのくらいなのか、知らない人も多いのではないでしょうか。犬の火葬といっても犬種や体型によって火葬時間は異なります。そして、犬の火葬時間というのは【冷却時間】【骨を並べる時間】も含めてお伝えしていることを指します。
【冷却時間】というのは、犬の火葬後にお骨を拾える温度になるまで冷ます時間のことです。【お骨を並べる時間】というのは、犬のお骨が冷めたあとに飼い主が拾いやすいようにする時間のことです。
それぞれの犬の大きさ別の火葬時間は以下の通りです。
- 小型犬・・・1時間30分程(火葬時間1時間、冷却時間10分、お骨を並べる時間20分)
- 中型犬・・・1時間40分程(火葬時間1時間10分、冷却時間10分、お骨を並べる時間20分)
- 大型犬・・・2時間~2時間30分程(火葬時間1時間30分~2時間、冷却時間10分、お骨を並べる時間20分)
この時間の他に、葬儀や火葬場でのお別れの時間や骨上げの時間がかかります。
- 小型犬、中型犬、大型犬すべて共通
- 葬儀から出棺までの時間・・・30分程
- 骨上げの時間・・・・・・・20分程
※多くのペット霊園が送迎サービスを行っております。送迎をご利用の場合は、上記の時間の他に移動時間がかかります。ペット霊園によっては、葬儀や火葬場でのお別れの時間を設けていない施設もありますので注意が必要です。依頼をするペット霊園に所要時間を確認するとよいでしょう。
犬を火葬するのにかかる時間が施設ごとに違うのはなぜ?
大森ペット霊堂でご依頼を頂き、所要時間を説明すると、随分と時間がかかると思われる方がたまにいらっしゃいます。
私たちは犬のお骨をきれいに残すために火葬には、たっぷりと時間をかけています。中には、小型犬の骨上げまでにかかり時間が40分ほどのペット霊園もあるようです。火葬には、燃料代がかかるためコスト削減のために火力を強くし、火葬時間を短くするペット霊園があります。では、火力を強くして火葬をしたらどうなるのでしょうか。
答えは、お骨が脆くなってしまったり本来残るはずのお骨が灰になってしまいます。火葬のことを全く知っていない業者がほとんどです。そのような施設に依頼をしないためにも、ご自身でしっかりと見極めなくてはなりません。問い合わせの際は、火葬を時間をしっかりと確認しましょう。
そしてもう一つ火葬時間が短い理由としては、お骨を乱雑に並べる施設もあります。ペット霊園により方法は全く違いますが、私たちの火葬のやり方を添付しますので参考にしてください。
犬の火葬中はどこで待つの?
愛犬を火葬場で見送り、あとは骨上げを待つだけとなったとき、どこで待てばよいのでしょう。時間になるまでは待合室や待合スペースがあり施設内で待つことができます。また、犬の火葬中に外出ができる施設もありますので確認してみましょう。
犬が亡くなってから何日で火葬をするの?
愛犬が亡くなったら何日で火葬をしたらいいのでしょうか。人間の場合は蘇生の可能性を排除できないという理由で亡くなってから24時間は火葬をしてはいけないという法律がありますが犬の火葬の場合はそういった法律はありません。
愛犬の姿を見ているのが辛いという方や、家族の仕事の都合などですぐに火葬をする方もいらっしゃいますが、私たちは自宅で愛犬とお別れの時間を設け、後悔なくしっかりと一緒に最後の時を過ごし、1日~2日後に火葬をすることを飼い主様に問いかけています。
火葬をすると愛犬のお姿を見ることもできなくなりますので私たちは飼い主様に確認させていただき予約を取らせていただいております。
愛犬が火葬後に入る骨壺の大きさは?
愛犬の火葬の時間を待っている間によくご質問を頂きます。
あくまでも目安になりますが以下をご覧ください。
- チワワ、ヨーキー・・・・・・・・3寸又は4寸
- その他の小型犬・・・・・・・・・4寸
- 中型犬・・・・・・・・・・・・・5寸
- 大型犬・・・・・・・・・・・・・6寸
- ※ダックスフンドの場合お顔が長い犬種のため5寸になる場合もあります。
- ※私たちは他と違いお骨を割って納めることはしていません。
それぞれの骨壺のサイズは以下をご覧ください。
- 2寸・・・・・直径 6.4cm 高さ 7.1cm
- 2.5寸・・・・直径 8.2cm 高さ 9cm
- 3寸・・・・・直径 9.5cm 高さ 11cm
- 4寸・・・・・直径12.8cm 高さ 14.6cm
- 5寸・・・・・直径15.8cm 高さ 17.4cm
- 6寸・・・・・直径18.8cm 高さ 21.1cm
犬の火葬業者の中には、コスト削減のためにお骨を崩して小さめの骨壺に納めるところもあるようです。大森ペット霊堂では飼い主の希望がない限り、お骨を崩すことは絶対にしません。ただ、大型犬の子に関しては、お骨を少し崩さないと全てのお骨を納めることができません。お骨を崩すことに抵抗があるという場合には、骨壷を二つに分けて納める方法もあります。私たちは骨上げに立ち会わなかった飼い主にも是非一度お骨を見てあげてくださいと必ずお伝えします。
お骨が飼い主のもとに帰ったあとに、骨壷をあけてはいけないのではないか、と思う方がほとんどだと思います。骨壷をあけてはいけないということは決してありません。会いたくなったらいつでも見てあげて良いと私たちは考えています。
愛犬に添えるものによって火葬時間は変わる?
天国でも、お気に入りのベッドで寝てほしい、おもちゃで遊んでほしい、お洋服を沢山持って行ってほしい、など誰もが思うことだと思います。しかし、お骨をキレイに残してあげるために添えないほうが良いものもあります。
以下を参考にしてみてください。
愛犬を火葬するときに添えないほうがよいもの
- ・ベッドやブランケット
- 化学繊維で作られているこちらのものは火葬時に黒い煙が上がり、すすがお骨に付着してしまう可能性があります。
- ・段ボール、紙製の箱、大量の写真や折り紙など
- こちらも同じく火葬時に黒い煙いが上がり、すすがお骨に付着してしまったり、灰が舞い上がるためお骨が拾いにくくなってしまいます。
- 家族の顔を思い出せるようにと、写真を持たせてあげるのであれば2枚程度であれば問題はありません。
- ・洋服やリード
- 装飾のない薄手のTシャツのようなお洋服でしたら2枚程度であれば問題はありません。
- ボタンやファスナーがついていたり、フリース素材の厚手のお洋服は避けたほうがよいでしょう。
- リードはプラスチックや金具がついているので避けたほうがよいでしょう。
- ・金属製のものやゴム製のもの
- 基本的に燃えないものとされているものは添えることができません。
※添えることができないものと一緒に愛犬を火葬することにより、冷却に時間がかかったり骨を並べることに時間がかかるために火葬待ち時間が変わることがあります。
愛犬を火葬するときに添えてよいもの
- ・食べ物
- 愛犬がいつも食べていたご飯やおやつ、いつも欲しがっていたけれどあげられなかったもの、最後は元気がなくて食べられなかったけれど元気だったときは好きでよく食べていたもの、などは是非添えてあげてください。缶詰やパウチなども中身を紙皿にうつして添えることができますので是非お持ちください。
- ・生花
- 造花は中に針金が入っていて、お骨にくっついてしまう可能性があるため添えることができません。
- 生花であれば、どんなものでも添えることができます。
- 愛犬のイメージカラーのお花や庭に咲いているお花など、沢山添えてあげてください。
- ・手紙
- 愛犬への感謝の気持ちや楽しかった思い出など、安心して旅立つことができるよう是非手紙を書いてあげてください。
※上記のような供物は犬と火葬した際にしっかり燃焼してくれるものでありますのでお時間が変わることなどはございません。また愛犬と過ごした時間は飼い主にとっても愛犬にとってもかけがえのない時間です。火葬前には気持ちを込めながら添えてあげるものを選んであげましょう。
最後に〜犬の火葬場の決め方
家族の一員である大切な愛犬が亡くなってしまった。火葬をしなければいけないし、もう時間がない!
初めて愛犬を亡くした方は特にわからないことだらけで不安がいっぱいなことでしょう。だからといって急いで火葬業者を探すのではなく、まずは愛犬の身体をキレイにしてあげながら今まで一緒に過ごしてくれた感謝の気持ちと労いの気持ちをしっかりと伝えてあげましょう。すぐに犬の火葬をしなければいけないわけではございまん。時間はあります。そして、気持ちが少し落ち着いてからペット火葬業者を探しましょう。大切な愛犬を任せる場所を決めることは、最後に飼い主が最愛の愛犬にしてあげられる孝行です。後悔の残る施設には預けない為にも判断が大事です。
1社に電話をして決める家族が多くいらっしゃいますが、必ず数社に問い合わせをしてください。そして出来れば施設見学をさせてもらい、不安なことなどを沢山質問してみましょう。飼い主と愛犬のお別れについて親身になって話を聴いてくれるか、大切な愛犬を安心して任せることができるのかというのは飼い主が判断しなくてはならないのです。愛犬を火葬してしまってから後悔しても、もう愛犬は戻ってきません。愛犬との楽しかった時間を笑顔で思い出すことができるようになるためには、後悔のないお見送りをすることがとても大切です。
大森ペット霊堂では、365日施設見学を受け付けております。どんな小さなご質問でもいつでもご相談くださいませ。
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