フェレットの火葬~お迎えから看取りまで~
2020年8月19日
ペットとしてとても人気の高いフェレット。
大切にしていた家族のフェレットが亡くなってしまったら。
家族が亡くなってしまうことはあまり考えたくないことですが、生き物はいつか必ず亡くなる時がきます。
フェレットが亡くなってしまった場合どのように対応すればいいのか。
今回はフェレットを火葬するならどこが最適なのかをお話しますので、参考にしてみてください。
目次
フェレットとは
フェレットは野生のヨーロッパケナガイタチを家畜化されたものと言われています。
今はペットとして世界中で飼われています。
とても長い身体が特徴的で、フェレットの動くさまはまさに”にょろにょろ”といった感じです。
視力はあまり良くないですが、嗅覚・聴力は発達しています。
とても好奇心旺盛で簡単な芸なら覚えることもできます。
滅多に鳴くことはなく、1人暮らしの方でもとても飼いやすいペットです。
フェレットの種類
フェレットは海外に『ファーム』と呼ばれる繁殖所があります。
日本に来るフェレットはほとんどがこのファームから来た子たちです。
現在ファームはアメリカやカナダ、ニュージーランドなどにあり、出身ファームごとに「マーシャル」「パスバレー」「カナディアン」「マウンテンビュー」「アンゴラ」などの名称をつけられてペットショップで販売されています。
ファームによって性格やカラーが違ってきます。
いくつか紹介したいと思います。
マーシャルフェレット
日本に初めて輸入されたフェレットです。
とても人気も高く、現在も多く流通しています。
ファームの特徴として、右耳に丸い2つの刺青があります。
小柄な体型で、性格は温厚で穏やかな為噛み癖も少ないです。
パスバレーフェレット
マーシャルフェレットに次いで人気のフェレットです。
体格がマーシャルフェレットより2周りほど大きく、丸い顔にしっかりとしか体つきが特徴です。
性格は比較的おとなしいですが、遊ぶのは大好きなのでやんちゃな部分もあります。
マウンテンビューフェレット
骨太でしっかりした体つきのフェレット。
毛の長さもロングとセミロングの子がいます。
性格はおとなしく、人懐こく優しい子が多いです。
初めての人でも飼いやすいフェレットです。
フェレットをお迎えする
最近はペットショップでフェレットを見る事も多くなってきました。
小動物専門のペットショップだと高確率でフェレットを販売しています。
またフェレットのみを扱う、フェレット専門店もあります。
フェレット専門店ですと、幅広いカラーや様々なファームの子が揃っています。
ベビーの子もいるので、あまりの可愛さに多くの人が魅了されることかと思います。
フェレットは犬のように年に1回注射をする必要があります。
また5月~11月にかけてはフィラリアの予防も必要です。
他にも食費やもろもろのお世話代がかかります。
お迎えする時はしっかりとお世話をしていけるのか、考えてからお迎えしましょう。
フェレットはとてもよく寝る動物で、ケージの中ではほとんど寝て過ごします。
ケージから出すとすぐに目を覚まして、大はしゃぎで遊びます。
昼行性でも夜行性でもないので、家族の生活スタイルに合わせて一緒に暮らすことができます。
フェレットの寿命
フェレットの平均寿命は5~7年ほどです。
なかには10年以上生きる子もいます。
イギリスの愛玩用フェレットは8~10年が平均寿命とされています。
日本で販売されるフェレットは産まれてすぐに避妊去勢手術を行ってしまうので、寿命にもその影響が出てくると言われています。
環境や育て方、食生活、運動量などで寿命が大きく左右されます。
フェレットは4歳から高齢期に入ります。
4歳を超えたら定期健診をして、病気の早期発見に努めることがフェレットの長生きに繋がります。
フェレット三大病
フェレットには三大疾患と言われる病気があり、多くのフェレットが罹る病気です。
- ・副腎腫瘍
- ・インスリノーマ
- ・リンパ腫
副腎腫瘍
副腎は腹腔内に2つある臓器で、必要なホルモンを分泌する臓器です。
産まれてすぐに避妊去勢手術をしてしまうフェレットは睾丸や卵巣がない為、副腎が代わりに性ホルモンを多く分泌してしまい、それが起因して腫瘍になると言われています。
インスリノーマ
膵臓に腫瘍ができ、低血糖を引き起こす病気です。
血糖値を下げるインスリンというホルモンが過剰に分泌され、低血糖になり、病気が進行すると歩行困難や昏睡状態に陥ります。
初期症状はよだれを流したり、口を手でかいたり、ふらつきがあらわれます。
リンパ腫
リンパ節にできる腫瘍です。
リンパ腫は若いフェレットにもみられる病気です。
2歳以下のフェレットだと進行が早く、急激に衰弱してしまうことがあります。
リンパ腫は腫瘍ができる場所によって症状が異なります。
リンパ節は身体の表面や体内の様々な所にあります。
分かりやすいのは頸の横、わきの下、膝の裏です。
フェレットが亡くなったら
長年連れ添った、フェレットが亡くなってしまうのはとても辛いことです。
なのでまずはしっかりとお別れの時間を取ってから葬儀を行っても遅くありません。
気温の高い夏場に、長い時間傍に置くことを不安に思う方がたくさんいらっしゃいます。
フェレットは身体が犬や猫ほど大きくないので、夏場でも保冷剤を使えば2~3日ほどなら問題なく安置ができます。
さらに長く最後の時間を過ごしたいと思う方は、ドライアイスを使って安置をすることをお勧めします。
フェレットの安置
フェレットが亡くなったら、身体を守るために正しく安置をしましょう。
フェレットの身体が納まる箱などを用意して、箱の中にペットシートや薄手のタオルを敷いて身体を寝かせます。
保冷剤をお腹の下、お尻の下、頸の下に置きます。
もし家に保冷剤があまりないようでしたら、コンビニやスーパーで売っているロックアイスを保冷剤の代わりにしても大丈夫です。
最近では100円ショップやホームセンターでもアウトドア商品として大きめの保冷剤が売られています。
安置している間は、保冷剤が溶けてしまったら、変えてもらいできるだけ身体を冷やしてあげます。
部屋の温度も夏場は冷房を入れて、できるだけ涼しく保ちます。
フェレットの葬儀
フェレットが亡くなったら、葬儀・火葬をしなければなりません。
どうやって火葬場を選んだらいいのか
信頼できるペット霊園はどんなところなのか
初めての方は全くわからいことだらけで不安になるかと思います。
まずはインターネットで近くにペット霊園を調べてみて、最初から1つの霊園に決めてしまうのではなく、いくつかのペット霊園を調べましょう。
多くの霊園がホームページに葬儀のプランや料金などを載せています。
調べていくつか候補のペット霊園が決まったら、霊園に電話をします。
電話をする時、わからないことや不安に思っていることがあればすべて聞きましょう。
質問の際霊園の対応が丁寧で真摯に受け答えしてくれているのかしっかり確かめます。
またホームページに載っている料金以外にかかってくる料金があるのかもしっかり確認しておきましょう。
ペット霊園の見学
初めてのペットの葬儀で、どんな所なのかととても不安になるかと思います。
もし時間に余裕があるのなら、一度検討している霊園の施設を見学してみるのも良いでしょう。
実際に自分の目で見て、霊園の雰囲気やどんなスタッフがいるか知ることができます。
大切な家族との最後のお別れの場ですので、焦らずに落ち着いて霊園を決めましょう。
フェレットの骨
”フェレットの骨はどれくらい残るのか”
”しっかり残ってくれるのか”
心配なご家族様も多いかと思います。
身体の小さなフェレットですが、お骨は残ります。
犬や猫と同じように、お顔や背骨、足の骨などとてもしっかり出てきます。
大森ペット霊堂では、お立会い葬儀でご家族様に実際にお骨を見てもらって、ツボに納めて頂きます。
その際、お骨をキレイに並べさせて頂きます。
フェレットの火葬は大森ペット霊堂に
大森ペット霊堂では犬猫以外の小さな動物さんも火葬しています。
もちろんフェレットの葬儀の依頼もとても多くいただきます。
フェレットのように身体の小さな動物でもしっかり骨が残ります。
葬儀プランやどのようにお見送りをしてあげたいのか、ご家族様の希望に添えるようお手伝い致します。
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