ハムスターの火葬ではなくプランター葬をする!
2020年9月13日
目次
ハムスターのプランター葬のやり方ってどうするの?
小さく愛らしい姿で私たちを癒してくれる、今も昔も人気のハムスター。そんな大切に可愛がっていたハムスターが亡くなってしまうのはとても辛く悲しいことです。ですが、悲しいからといって亡骸をそのままにしておくわけにはいきません。ハムスターの正しい安置の方法とプランター葬について解説していきます。
ハムスターが亡くなってしまったら
まずはどうしたらいい?
もしもケージの中で亡くなってしまっている場合はケージから出してあげましょう。身体が汚れている場合はきれいに拭いてあげましょう。
小さな箱(お菓子の箱くらいの大きさ)やタッパーを用意し、ティッシュやガーゼに包んだ保冷剤を下に置きます。その上にティッシュや床材を敷き、ハムスターを寝かせます。箱やタッパーの周囲にも保冷剤が入る場合は入れてあげましょう。ただし身体が濡れてしまうと腐敗が進む原因になりますので、身体が濡れないように注意する必要があります。
保冷剤を使うと3日程安置が可能です。
冷蔵庫や冷凍庫で安置はできるの?
自宅に保冷剤がない場合や長く安置をする場合は、飼い主が衛生面的に気にならないということであれば冷蔵庫や冷凍庫で安置をしても問題ありません。ただし冷蔵庫での安置は腐敗を止めることはできませんので、ハムスターの身体に外傷などがある場合は冷蔵庫で長く安置をすることはおすすめできません。冷凍庫であれば腐敗を止めることができますので長く安置をすることは可能です。
冷蔵庫では5日程安置が可能です。冷凍庫での安置可能日数については制限はありません。
プランター葬について
プランター葬といってもハムスターの身体をそのまま埋めるプランター葬と、ハムスターを火葬してお骨にしてから埋めるプランター葬の二つの方法があります。
ここではハムスターの身体をそのまま埋めるプランター葬について解説していきます。
用意するもの
・プランター
プラスチック製のプランターは耐久性がなく、ヒビが入り破損してしまう可能性があるため必ず陶器のプランターを用意しましょう。深さは30cm以上のものがよいでしょう。
・受け皿
プランターの下に置く水受け皿です。
・タネ、苗
・土(培養土、腐葉土)
・肥料
・鉢底石
土の水はけをよくするためのものです。軽石タイプのものがよいでしょう。
・鉢底ネット
ナメクジなどの害虫が侵入しないように必要となります。
・スコップ
・じょうろ
プランター葬のやり方
それでは、プランター葬のやり方について説明します。
①まず初めに、プランターの底に鉢底ネットを敷きます。
②2cm~3cmの高さで鉢底石を敷きます。
③1/3の高さまで土を入れます。培養土と腐葉土を半分ずつ混ぜて入れましょう。
④ハムスターを寝かせます。このとき、タオル等に包んでしまうと分解が遅くなるのでそのまま寝かせましょう。
⑤ハムスターの身体が隠れるくらい土をかぶせましょう。
⑥鉢底ネットを置きます。花の植え替えをする時に、誤ってハムスターの身体を掘り起こさないようにするためのものですので忘れないようにしましょう。
⑦プランターの縁から3cmくらいまで残りの土を入れて完成です。
植える花について
プランターに植える花は、多年草ではなく一年草を選ぶとよいでしょう。
一年草と多年草の違いは
一年草・・・種を蒔いた年に発芽し、花が咲き、散っていく花の全てのサイクルが一年の植物のことをいいます。一年草は、花の持っているエネルギーを一年で全て使い切るため、大ぶりで色鮮やかな花が多いのが特徴です。しおれてしまった葉っぱや花びらをこまめに取り除きお手入れすることによって長く楽しむことができます。
一年草の代表的な花は【パンジー】【ビオラ】【スイートピー】【デイジー】などがあります。
多年草・・・花が散っても株は枯れることなく何年も育ちながら毎年花を咲かせる植物のことをいいます。そのため多年草は根が伸び続けてハムスターの身体を傷つけてしまう可能性があるため避けたほうがよいでしょう。
多年草の代表的な花は【スズラン】【シャクヤク】【キキョウ】【クリスマスローズ】などがあります。
水やりについて
花を植えたあとの水やりについては、土の表面を触ったときに土が湿っていなかったら、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをしましょう。このとき、傷むのを避けるため葉っぱや花には水がかからないようにしましょう。そして受け皿にたまった水は必ず捨てましょう。受け皿にたまった水はハムスターの腐敗液が含まれています。そのままにしておくと虫が湧く原因になります。
土に還るまでの年月ってどのくらい?
では、ハムスターをプランター葬にすると土に還るまでどのくらいの年月がかかるのでしょうか。
中には1年、2年で土に還ると思っている方も多いのではないでしょうか。ハムスターの身体をそのまま土に埋めると土の種類や環境にもよりますが遺体が骨になり、そして骨も全て分解されるまでは30年以上かかると言われています。火葬をしてお骨にしてから埋めても10年~15年程かかるといわれています。意外に長い年数が必要となるのです。
プランター葬のメリットとデメリット
メリット
- ・近くで供養することができる
- ・咲いたお花を見てあたたかい気持ちになれる
- ・火葬をするよりも費用がかからない
- ・自身の土地がなくても供養できる
デメリット
- ・環境が変わり花を育てられなくなったときに土の処分に困る
- ・ベランダに置く場合、カラスや野生動物に掘り起こされる可能性がある
- ・いつ土に還ったのかわからない
- ・土に還るまで相当な時間がかかる
などがあります。ご自身の生活環境などをよく考えた上で行うようにしましょう。
プランター葬をする前に火葬をした方がいい!
やはりハムスターちゃんを火葬し、お骨にしてあげてからプランター葬をしてあげると、しっかりとお骨が養分となり、ちゃんとした花が咲くことになります。
ハムスターの火葬をし、お骨をしっかり残すことのできる大森ペット霊堂ではプランター葬をする前の火葬をご依頼されることが多くあります。
詳しくは下記HPのリンクをクリックくださいませ。
最後に
プランター葬のやり方についてまとめてみましたがいかがでしょうか。
火葬をして骨壺として供養する方もいれば、今回お話ししたプランター葬で供養する方、自宅の庭に埋葬する方、飼い主によって考え方は様々です。どれが正解ということはございません。
ただ一つ大切なことは、後悔のないお見送りをするということです。それがペットにとっても残された家族にとっても幸せなことだと思います。
大森ペット霊堂ではどんな小さなペットも家族の一員と考え、沢山の家族のお見送りのお手伝いをしています。飼い主が後悔のないお見送りをすることによって気持ちに区切りをつけることができます。いざという時に慌てないためにも是非一度ご相談下さい。
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