ペットも人と同じようなお葬式を。後悔のないお見送りへの準備について。
2020年9月30日
可愛がっていたペットが亡くなってしまう事は、中々受け入れられない事です。事前に準備をする気持ちにもなれない事でしょう。
ですがペットを飼う以上避けては通れないことでもあり、いざという時にどうしていいのか分からなくて困った、何をどう準備したら良いか分からない、悲しみが深くて的確に動けず後悔した、という方も多くいらっしゃいます。
万が一の時に備え、愛するペットを大切にお見送りしてあげられるように、お葬式までの大まかな流れややるべき事などをまとめてみます。
目次
ペットが亡くなりそうな時は葬式の準備を
その子にたくさん寄り添ってあげる
動物病院に相談する
霊園に生前相談をする
生前相談のできるペット霊園などに、まずは不安な事を聞いてみるのもいいと思います。亡くなったらどうしたらいいのか、どんな方法があるのか、何をどう準備した方がいいか、どのようにいつ予約したらいいのか、今やるべきことは何か、など、心配な事はなんでも聞いてみていいと思います。またその時のスタッフの対応などで、大切な子を任せたい霊園かどうかを判断する一つのポイントにもなります。
ペットのお葬式にお困りの際に相談できる専門の窓口もあるので、どの霊園に問い合わせていいか分からない時や、気軽に聞いてみたい時など、まずは相談してみるものいいのではないでしょうか。
ペットが亡くなってしまったら葬式を行う
悲しみの中で中々動けない事もあると思います。人もペットも同じ家族。家族が亡くなる事はとても悲しいことです。飼い主として可愛い我が子の旅立ちをしっかりと見守り、しっかりとお見送りしてあげましょう。
まず初めにペットのお葬式をお考えする前にできることをしてあげましょう。
お身体を守ってあげる
病院で亡くなった場合は適切な処置を施していただけますが、ご自宅でのお亡くなりの場合は、ご家族様ご自身で綺麗にしてあげる事も必要となってきます。腐敗が進まないように、早めにお身体をしっかりと冷やしてあげましょう。体を冷たくする事を可哀想と感じてしまうかもしれませんが、綺麗に体を守ってあげるため。お部屋の温度を寒いと感じるくらい出来るだけ下げて、胴体部分と頭を中心にしっかりと冷やしてあげてください。
ドライアイスが手に入れば一番安心です。手に入らない場合、またはお身体が小さい子、すぐに葬儀があり安置の時間が短い、などの場合は、大きめの保冷剤や氷の袋などをタオル越しに当ててあげるなどでも対応出来る事もあります。その子のお身体や、お部屋の環境にもよりますので、分からない時は霊園や病院に問い合わせてみるのもいいでしょう。
体液が気になる時は、まずは頭の位置を体より高くしてあげてください。お鼻やお尻にガーゼやティッシュを詰めてあげて、こまめに取り替えてあげると安心です。目や口を閉じてあげてもどうしても開いてしまう事もあります。不安に思うかもしれませんがそれは自然な事ですので、心配なさらなくても大丈夫です。
ペットのお葬式場を決める
ここではじめてお葬式のことを考えてください。人と違って、ペットが亡くなった時どうしたらいいのか分からない方も多いと思います。今はペットも人と同じようにお葬式をして火葬をし、骨壷にお骨を納める事が一般的となっています。
インターネットでペット霊園のサイトも数多く検索できますので、気になる霊園が見つかったらいくつか連絡して話を聞き比べてみたり、可能であれば実際に足を運び事前に施設を見せてもらうとより安心でしょう。また、ペットを見送ったことのある人に話を聞いたり、口コミを見るのも参考になると思います。
お葬式の内容を決める
ペットのお葬式の大まかな流れは、
- ①葬儀(お別れを家族でする)
- ②火葬(火をもって、ご遺体をお骨にする)
- ③収骨(お骨を骨壺に収める)
という順番に行いますが、大きく分けて3つの方法があります。ご希望のお見送りの参考にして頂ければと思います。
「お立会葬儀」
「個別一任葬儀」
「合同葬儀」
また、葬儀場に足を運ぶ事が難しい場合、送迎を行なっていたり、ご自宅にペットちゃんのお身体を引き取りに来てくれる霊園も多くありますので、ちゃんと供養してあげるのは無理だと諦めずに一度霊園に問い合わせてみてください。
一緒に添える物を準備する
その子が大好きだったご飯やおやつ、大好きだったオモチャ、お手紙やお花、お写真など、一緒に天国に持って行ってもらいたい物を選び、用意してあげてください。ただし、お骨に影響が出てしまう可能性のあるものは、火葬できないこともあります。
- ※一緒に火葬できない物の例
- 化学繊維、大きめのぬいぐるみ、ゴム、プラスチック、金属、金具、お薬、ダンボール、大量の写真、など。
- (理由:黒い煙が上がり骨が黒くなる、溶けて骨にくっついてしまう、燃え残りが多く綺麗にお骨を分けてあげられなくなる、など。)
何が大丈夫なのか分からない時はスタッフに聞けば教えてくれます。もし一緒に火葬できなくてもお骨を大切に守るためなのでがっかりせず、祭壇に飾ってあげたり、その子の形見としてそばに置き、たくさん思い返してあげてくださいね。
一緒に火葬してあげたいものと、祭壇に飾ってあげたいものは別で考えても問題ありません。
形見を残す
亡くなった後もその子をずっと感じていたいですよね。
- 「アルバムを作る」
- 「毛を取っておく」
- 「その子が使っていた服や小物をリメイクする」
- 「手形をとる」
- 「骨の一部をカプセルに入れる」
- 「遺毛、遺骨でジュエリーを作る」
など、形見の残し方はたくさんあります。ご火葬前に準備が必要なものもあるので、もしご希望の方法があれば何が必要なのかを早めに調べておく事をお勧めします。
ペットのお葬式が終わったあとは
お気持ちが落ち着くまでは、無理に次の段取りに進むことはしなくても良いと思います。いつか納骨をするのも一つの方法ですが、納骨をしないといけないという決まりもないので、ずっとそばに置いてあげても大丈夫です。四十九日や一周忌の法要、供養祭などに出てみたり、その子にとって大切な日を家族のみんなで過ごすなど、穏やかにその子を感じながら時間を過ごすのも良いのではないでしょうか。
それぞれのご家族に合った後悔のないお葬式やご供養ができるよう、心よりお祈り申し上げます。
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