愛猫の終末期に考えたいペット火葬の東京の実情とは
2020年10月4日
ストレスが多い現代社会において猫の存在は癒しそのもの。程よい距離感の猫は生活の一部に溶け込みやすいですよね。最近では犬派よりも猫派が圧倒的に増え、猫との生活を送る方が増えてきているそうです。
そんな癒しの猫との生活。しかし猫の寿命は平均して10~15年ととても短いもの。ペットフードや獣医学の進歩により昔よりも長生きになって言えやはりその最後は必ず覚悟しないといけないものです。
昔は猫が亡くなった時は家の庭に供養するのが一般的でした。しかし現代では”飼い猫”ではなく”家族”と考え、人間と同じように供養したいと考えている人が多くなりました。
またの現代の東京において自宅に埋葬できるだけの庭がある人がどれほどいるでしょう。マンションやアパートなど住宅事情も変わってきている中でお別れ方法も変化してきています。
そこで今回は家族同然の愛すべき猫とのお別れに火葬を選択する方へ、知っておきたいポイントをまとめてみました。
目次
愛する猫が亡くなった時にまずすること
家族である猫の死はとても受け入れがたく辛いものです。
いつまでもそばにいてほしいと思ってもやはりそうは行きません。
愛する飼い猫だからこぞ迅速に行動するしなくてはいけません。
遺体を納める
必要なもの
- ・棺代わりの段ボール
- ・バスタオルや毛布
- ・保冷剤
- ・ガーゼ
まずは遺体を納める段ボールを用意。箱の底が抜けないように猫の体重に応じてしっかりと補強しておきます。
遺体をキレイに清めた後用意した箱の中にバスタオルや毛布などを敷き遺体をそっと納めます。猫の遺体は死後30分~2時間程で死後硬直を始めます。
死後硬直が進むと手足など回りにくくなるため早めに入れてあげましょう。もしも曲がらなくなっている時は無理に曲げずそのままにしてあげましょう。
そして大事なことはしっかりと冷やしてあげること。遺体のお腹や脇の当たりに保冷剤を入れしっかりと冷やします。腐敗を防ぎ遺体の状態を保つのにとても重要です。夏場はクーラーの効いた部屋に安置します。
時間が経過するにつれ遺体からは体液が流れ出ることがあるので必要に応じて耳や鼻・口・肛門などにガーゼをあてキレイな上体を保ってあげましょう。
最後にお花や好きだった食べ物などをお供え物として入れてあげると良いですね。火葬を前提とした納め方なので棺代わりの箱やお供え物は必ず焼けるものを選びましょう。
ペット火葬には公営と民営がある?
ペットが亡くなったときに民営の葬儀社を検討する場合と公営の機関に依頼を検討する場合と二通りあります。
民営の葬儀社はプランが多く様々なサービスがあるのでインターネットで調べてから依頼する必要があります。そのため飼い猫の終末期が近づいてる方は事前に比較検討することをおすすめします。
また公営を選ぶこともでき、全国の地方自治体により様々ですが中には手厚く供養してくれる自治体もあります。民営に比べ費用を安く抑えられるのが特徴です。
東京都の公営は?
東京都にも公営のペット火葬を請け負ってくれる区は確かにあります。しかし東京都はとっても少ないのが現実です。ほとんどが民営の葬儀業者に任されています。ではペット火葬を公営で請け負っていない区はペットの遺体をどうしているのでしょう。それは少しショッキングは事実ではありますが廃棄物として処理されることになります。
「家族として過ごしてきた愛猫が廃棄物だなんて!」「もっとしっかり供養してあげたい!」東京都はペットを飼っている人がとても多くそう思う飼い主の方も多くいます。
そのため東京都には約90社以上もの多くのペット葬儀社や火葬場があります。
愛猫の火葬方法には種類がある!?
大切な家族が亡くなった時、日本では故人を偲んで火葬を行うのが一般的です。家族同然の猫も同様に火葬したいと願う方も多いでしょう。猫だけに限らずペットの火葬にはいくつか種類があるのはご存じですか?
ペットの火葬には「個別一任火葬」「個別立会火葬」「合同火葬」などといった種類がいくつかあり、希望に沿った火葬を選べます。
個別一任火葬
個別一任火葬とは家族で最後のお別れをした後、業者に遺体を預け個別に1匹のみで火葬してもらい、遺骨を自宅に返骨してもらうもの。
立会は出来ずに葬儀業者に一任するもので急なことでなかなか都合が付かないという忙しい方や方に多く選ばれます。
個別立会火葬
個別立会火葬は個別に火葬してもらう物ですが、一任火葬とは違い家族立会いのもと火葬します。
火葬の後家族でお骨上げをし骨壺に納める事ができるので家族のように最後まできちんとお別れをしたいと考える方に選ばれています。
合同火葬
合同火葬は他の家庭のペットと一緒に火葬します。同時に火葬するため遺骨は混ざってしまうので返骨はされず、葬儀業者に遺体を預けた段階で最後のお別れとなります。費用を抑えたい方は合同火葬を選ばれます。
このように様々な火葬方法がありますが考え方は様々なので「個別立会火葬が一番良い。」というわけではありません。
遺骨となったペットと対面するのが辛い方や遺骨といった形に残るものではなく心の中にいつまでも生き続けていると考え一任火葬や合同火葬を選ばれる方もいます。
飼い猫の火葬についてのまとめ
ペットが亡くなったらやること
- ・遺体を清めタオルや毛布を敷いた箱に納める
- ・お腹・脇に保冷剤を入れ遺体を冷やしクーラーの効いた部屋に安置
- ・耳・口・鼻・肛門にガーゼを
- ・箱やお供え物は火葬で一緒に焼ける物を
火葬方法
- ・ペット火葬は公営・民営とあるが東京都は公営が少なく民営が約90社。
- ・「個別一任火葬」「個別立会火葬」「合同火葬」を選べる。
そろそろ愛猫の終末期で供養について考えている方、今まさに大切な家族を失ってとても悲しい時を過ごしている方。辛い時期ですよね。だからこそ辛い心に寄り添ってくれる大森ペット霊堂にご相談してみてはいかがでしょうか。きっとあなたの助けになってくれるはずです。
大森ペット霊堂のHPはこちら→https://www.petsougi.jp/
最新記事 by 大森ペット霊堂 (全て見る)
- トイプードルとの最期の時を優しく迎える【愛するペットの終活】 - 2024年11月9日
- 珍しい生き物グリーンボアとその火葬の文化的意義を紐解く - 2024年11月8日
- イモリを心を込めて最期まで大切に。火葬とお別れの儀式ガイド - 2024年11月3日