愛するあなたのペットが亡くなったら…。知っておくべきこと。
2020年10月11日
あなたはペットの死に直面したことがありますか?
「家族同然だったペットの死、、」なかなか受け入れられないですよね。
「気分が沈んで何も考えられない」「仕事が手につかない」といった人がほとんどなのではないでしょうか?
私自身も最愛のペットが死んでしまった時は、喪失感と戸惑いで、何をしたらよいかわからず焦ってしまっていました。
それでも、死亡後の安置や葬儀社選びはとても重要で、冷静に対処する必要があります。死亡時の安置方法や葬儀、手続きについて順を追って詳しくお話しします。
目次
ペットの正しい安置方法は?
ペット亡くなったときの対応についてですが、この作業は死後硬直が始まる前に、出来るだけ早く行う必要があります。
ご遺体を清潔にする
ご遺体をブラシなどで毛並みを綺麗に整えて、ガーゼや脱脂綿で顔や体を綺麗に拭きとってください。
排泄物の流出を防ぐ
ペットも人間のように、死後は口や鼻、肛門から体液や排泄物が流れ出てくることがあります。早めにガーゼやティッシュを詰めてを防いでください。
体を冷却する
ご遺体が傷まないためにも、保冷材やドライアイスで冷却をする必要があります。ペットの安置期間は3日以内が目安で、保冷材などで頭とお腹を冷やしてあげてください。
死後硬直はいつ始まる?硬直前にするべきこととは
犬や猫の死後硬直はとても早く、死後2~3時間ほどで始まります。硬直が始まる前に出来るだけリラックスできる態勢に整えてあげることが大切です。
まずは、手足の関節をまげて、背中を丸めてあげます。そして瞼が開いているようであれば、上から優しくなでて瞼をおろしましょう。
しかし、この瞼をおろす作業には少しコツが必要で、犬や猫の瞼は触れるだけで閉じると思われがちですが、実際簡単には閉じません。、長時間瞼に手を添えた状態でおろしてあげてください。
また、手足が伸びたままだと棺に入らない可能性もありますので、死後硬直が始まる前にしっかり自然な体制にしてあげてくださいね。そして、ペットによっては死後硬直がない場合もまれにあるそうで、さらには毛でおおわれているので、なかなか体が冷たくならないこともあるんだそうです。
そんな時でも焦らず、必ずこの工程を行ってくださいね。
業者選びのポイントとは?死亡後の葬儀の行い方
葬儀内容や見送り方を考える
死亡後はなるべく早めにペットの火葬について、どのような見送り方をするのかを考えましょう。
火葬には自治体で行う方法と、民間業者で行う2つの方法があります。
この場合の費用は、
- 自治体:2,000円前後
- 民間業者:12,000円前後
と、自治体は圧倒的に安価で行えます。
そのため安いから自治体にしよう!となりそうですが、自治体での火葬は他のペットと一緒の合同葬がほとんどで"一般廃棄物"として扱われてしまいます。
実際に自治体に依頼した人は、「遺体が入った段ボールを渡してそれっきりで、お骨も見れずすごく後悔した」との声もあります。
逆に民間業者での火葬はプランも充実していて、それぞれの種類と特徴としては、
- ・立会葬儀:火葬から納骨までを全て家族が立ち会うもので、費用が最も高額です。
- ・個別一任葬::霊園スタッフにお任せするもので、返骨もされるので、しっかり見送ってあげたいけ
- ど時間がないという人におすすめです。
- ・合同葬:他のペットも一緒に火葬され、一緒に供養されます。安く済むことがメリットです。
といったものがあります。手厚く見送ってあげたいという人は立会葬儀で、比較的高額になってしまいますが、火葬から納骨まで家族立ち合いのもと行えるので、最期まで満足のいく葬儀が可能です。
葬儀の際にはお骨は家に持ち帰りたいのか、他家のペットと一緒でも構わないのか、など自分の希望を伝え、葬儀社へ見積もりを出して貰って決めてもよいでしょう。
私は民間業者の霊園の立合火葬をしましたが、火葬されるその時まで愛するペットの顔を見て見送りが出来たので満足しています。
どちらが絶対良いというものはありませんが、自治体にするのか民間業者にするのかは、本当に慎重に決めるべきといえます。
ペット葬儀、起こりやすいトラブルとは?
ペットの葬儀業者は特に必要な資格もなく、ペットに限らず火葬場でも資格はいりません。そのためお金儲けのためにペット葬儀に参入してくる業者も多く、トラブルも絶えないと言います。
そんな悪徳業者に当たらないための、見極めポイントを挙げます。
追加料金がないか
一番多いトラブルですが、後から追加料金を請求してきて払うまでお骨を渡してくれないといった事例があります。そうなってからでは遅いので、見積もりの段階から追加料金の有無をしっかり確認しましょう。
葬儀プランは書面で確認
実際には火葬せず山へ遺棄していたり、提示していないプランで火葬されたという事例がありました。書面で確認すると証拠にもなりますし、火葬業者への念押しのためにも、しっかり書面を作成してもらいましょう。
悪い評判はないか調べる
最近ではネット上で各業者の評価や口コミを見ることが出来ます。過去に被害にあった人はいないか、悪い投稿がないかをチェックすることも大切です。
まとめ
近年ペットを家族同然で愛情をもって育てる人が増えています。そのため亡くなってしまった時はとても辛く、喪失感でいっぱいになってしまいますよね。しかし愛したペットを最期まで見送ってあげることは、飼い主の使命でもあります。
そんなときは、今回挙げたような悪徳業者には注意が必要ですし、安く済ませることの落とし穴もあります。
ちゃんと供養を行ってくれるか、是非上記を参考に見極めてください。そして最善の形で愛するペットのお見送りをしてあげてくださいね。
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