ペットロスで仕事を休むのはあり?賛否両論あるなかでの上手な相談方法とは
2020年11月25日
大切なペットが亡くなった時。
それは本当に辛く気持ちの整理がつくまでには長い時間が必要です。
しかし、お仕事をされている方はなかなか長い時間弔いの時間を作るのは難しいのも現実。
私も飼っていたペットが亡くなったときに
「ペットも家族なのに何故忌引き休暇が使えないの?」
と思ったものです。
会社での忌引き休暇は親族のみでペットには適応されない事がほとんど。
気持ちの切り替えが付かず仕事も何も手につかない…
でもペットロスで仕事は休むのはありなのでしょうか。
またその場合どの様に職場に相談するのがいいのでしょうか。
相談方法を誤ると今後の職場の人間関係が変わってきてしまうかも知れないので注意が必要です。
目次
ペットロスが人に与える影響
「ペットロス」とは大切なペットを亡くした飼い主の悲しみを表した言葉。
一言でペットロスといっても悲しみは様々で一括りには出来ないものです。
人体に深刻な問題を引き起こす可能性もあるペットロスの症状とはいったいどんなものがあるのでしょう。
うつ状態に陥る
ペットを亡くした時の精神状態は非常に不安定になり、うつ症状が出る方が多いようです。
- ・気分が落ち込む
- ・やる気が出ず何をしても楽しく思えない。
- ・疲れや倦怠感を強く感じる。
- ・生きていることがむなしく感じる
など感情的起伏も激しくなり社会と繋がりを持つのが困難と感じる方もいます。
特にペットをなくした直後は強く症状が表れますが、その気持ちが長引くようなら早めに病院へ行くことをおすすめします。
食欲不振
ペットロスから来る食欲不振は、強い悲しみにより食事を取ることを忘れてしまう事から始まります。
体重が減る・貧血・吐き気・便秘などの症状も加わり強い倦怠感に見舞われることも。
家族で飼っていた場合は家族同士で声を掛け合い必ず家族で食事を取るようにしてくださいね。
最近は一人暮らしでペットを飼っているなんて方も増えています。
そんな方は友人などに早めに声をかけ相談してみてください。
食欲不振は様々な体の不調に繋がるので早めの対処が大切ですよ。
睡眠障害
夜寝ようとした時に亡くしたペットを思い涙が止まらなくなる事は良くあることです。
私も実際何度も涙で枕を濡らしました。
疲れて眠いはずなのに寝付けない。
そんな症状があるなら是非病院に相談してみてください。
場合によっては睡眠導入剤などを処方してもらえる事も。
心臓疾患
これは決して大袈裟な話ではないんです。
ペットを亡くした悲しみから、急激な感情の変化により精神的・身体的ストレスを感じ心臓の働きに障害が出てしまうのです。
「たこつぼ心筋症」別名ブロークンハート症候群という病気だと診断された飼い主の方もいます。
たこつぼ心筋症は急性心筋梗塞と似たような深刻な症状が出ます。
ペットの死は人間の体に様々な影響を及ぼすので、やっぱり無理をせずに心と体を休める必要があるのがわかりますね。
ペットロスで仕事を休むのは賛否両論
実際にペットロスで仕事を休む際に職場に休む旨を報告しなくてはいけません。
ですが、親族を亡くした場合とは異なり理解を示してくれる人とそうでない人がいます。
その事を理解した上で報告しなければいけません。
肯定派の意見
- ・ペットも大切な家族。親族を亡くした場合と同じくらい心を痛めてるので休暇は必要。
- ・ペットとは言え遺体の安置場所の確保や火葬の準備には時間が必要だから仕方ない。
- ・仕事も手につかない様なら決まった休暇期間に心と体を整えて欲しい。
肯定派の中にはペットを飼っている、または飼っていて同じような経験をしたことがあるという人が多いようですね。
否定派の意見
- ・ペットを飼う際に覚悟していたはず。覚悟出来ないうちは買うべきではない
- ・親族など人間と動物はやはり違う
- ・誰しもがペットを飼っているわけではないので公平性に欠ける
私もペットを飼っていた側でペット忌引きが有ればいいのにと思っていたので肯定派です。
しかし否定派の方たちの意見は「ご最も!」と思う点ももちろんあります。
ペットを飼っている方、もしくは現在ペットを亡くしたばかりで辛い時期を過ごしている方も、このように否定派もいることを理解しなければなりません。
ペットロスで仕事を休む時の上手な報告方法
ペットロスで仕事を休むことに否定派の意見もあることを理解しつつ、それでもやっぱり無理は禁物。
多くの方が仕事を休む際は有給休暇を使用するかと思いますが、いくら社員には有給休暇を取る権利があるとは言え、職場のルールにそって取る必要があります。
ましてや賛否両論あるペットロス休暇。
職場の人間関係をギクシャクさせることなく休むためにはどうしたらよいのでしょう。
事前に信頼できる同僚に相談し協力してもらう
仕事を休むということはあなたの代わりに誰かがその仕事を請け負わなければいけないことを忘れてはいけません。
事故などで急にペットを亡くした場合は難しいですが、もしもペットが重い病を抱えていて死期が近い事を覚悟なさっているようなら、信頼できる同僚に事情を話し、もしもの時には協力してもらえるよう依頼しておきましょう。
上司への報告を慎重に行う
仕事を休む際には上司への報告は最低限守ら兼ねればならないルール。
間違っても無断欠勤はいけません。
日頃から上司と良好な関係を築けている場合には正直にペットが亡くなった事を報告するのもいいでしょう。
しかし「悲しい」「辛い」と感情面の理由を告げるのではなく、あくまでも手続きや葬儀の準備を他に頼める人がいない為休みが欲しいと伝えるのがベスト。
もしも上司と良好な関係が築けていない場合は仕方ありません!仮病です。
正直に伝える場合も仮病の場合も必ず仕事を休んでいる間の連絡は取れるようにしていきましょう。
電話番号を事前に伝えておくことは勿論、可能な限り対応する旨は伝えておくと良いですね。
まとめ
ペットは家族と同じ。愛情も同じなら亡くした時の悲しみも同じですよね。
ペットを飼う時にこの日が来ることは分かっていたはず、覚悟していたはずなのにと思ってもその悲しみは想像以上です。
そんなペットロスはうつや食欲不振・睡眠障害、場合によっては心臓疾患を患ってしまうこともあるほど。
そんなペットロスが辛く仕事を休む場合は同僚に協力を要請したり誠意をもって上司に報告するなど、職場への配慮を忘れてはいけません。
そして辛い時だと思いますが一人で悩まずに信頼できる人に相談して下さいね。
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