爬虫類をペットにしたい!人気の爬虫類とその飼育方法や注意点
2020年12月6日
ペットと言えばひと昔前なら犬やネコ、小鳥といったところでしょうが、今では珍しい生き物、エキゾチックアニマルの人気が高まっていますね。
中でも爬虫類は、独特の雰囲気と神秘的な見た目から、ペットとして飼育したいと思う人が増えています。
でもどうやってお世話をしたらよいのか、どんなことに注意すべきなのかまだまだ未知の世界。
今回は、ペットとして人気がある爬虫類とその飼育のコツ、そして爬虫類をペットにする時の注意点についてお話したいと思います。
目次
ペットとして人気の爬虫類ベスト3と飼育方法
まずはペットにしたい爬虫類の人気ランキングをご紹介しましょう。
ちょっと身近に感じられるカメや、爬虫類初心者にはハードルが高いヘビまで、ペットとして飼育する方法をまとめてみました。
のんびり飼えるカメ
【特徴】
ペットショップでは子ガメで購入できることが多いカメは、平均寿命が15年から30年とトップクラスの長寿ですよ。
ペットには水生のゼニガメやミドリガメ、陸生ではヘルマンリクガメが人気があり入手しやすく、温厚で人懐っこくエサをやると近寄ってきたり、陸生のものは一緒に散歩も楽しむことができます。
【飼育のコツ】
・水
主に水の中で生活する水生のカメの水槽は毎日の水替えが大切ですが、陸生のものには水入れを用意するだけでOK
・ヒーター
ゲージ内の温度は20℃~24℃に保ち、かつ適度な湿度を管理
・紫外線ライトとバスキングライト
紫外線ライトによって甲羅や骨の形成を促す
バスキングライトで日向ぼっこを楽しめるスポットを用意する
まんまるな瞳がキュートなトカゲ
【特徴】
有鱗目トカゲ亜目に分類されるトカゲのバリエーションは豊富で、ヤモリやカメレオン、イグアナも含まれます。
種類によって寿命もさまざまで、道端で見かけるニホントカゲやカナヘビは5年~7年、ペットショップで購入できるトカゲは10年~20年生きるものも。
【飼育のコツ】
・体長にあったゲージ
砂や土、ウッドチップなど生体に合わせた床材を敷く
隠れるためのシェルターや日向ぼっこ用の枝、水入れも用意
・紫外線ライトやバスキングライト、ヒーター
カルシウム不足による骨の異常をきたさないための日光浴や、体温を上げるための設備が必要
世話いらずでおとなしい ヘビ
【特徴】
散歩の必要がなく、静かで、1度エサをあげると数日食べなくても大丈夫なヘビ。
寿命は15年~30年と長く一緒に過ごすことを考えると、比較的小さくおとなしいコーンスネークやポールパイソンがおすすめ。
【飼育のコツ】
・エサ
飲み込めるサイズの小型哺乳類や小鳥が主な餌となる
最近では冷凍マウスやウズラも通販で入手可能
爬虫類をペットとして飼育する時の注意点
爬虫類ならではの特徴をふまえてペットとして飼育する時の注意点や、生き物を飼うということに対する心得、そし安全性や危険性についてお話したいと思います。
ペットが健康に過ごせる環境を整えるのは飼う人の責任
ペットとして生き物を飼育する時には、いろんな準備や心得が必要です。
その生き物が生息している環境と同じ環境を整えてあげることが最も重要ですよね。
特に爬虫類は砂漠地帯や熱帯雨林に生息している種類が多いですし、変温動物である彼らの体温調節の管理をしっかりするためにも、最低限用意しなくてはいけない設備にお金もかかります。
また、爬虫類は見た目の美しさやユニークさから観賞用としての価値にも注目されていますが、ちゃんと命ある生き物。
ペットとして飼育することの意味をよく考えて、最後まで責任を持つことが大切です。
自然界に放つのは絶対にダメ!
飼い始めた頃はまだ小さい生体も、どんどん大きくなると、エザ代や環境を整えるための費用もバカになりません。
残念ながら飼育を諦めて自然界へ捨てたりする人も増えていますが、決して野外へ逃すことはやめてください!
自治体によっては条例で禁止されていることもあり、それを犯すと犯罪になってしまいます。
また、自然界の生態系のバランスを崩してしまうだけでなく、特に外来種は農作物への被害が懸念されるため、私たち人間の生活をも脅かすことに繋がりますよ。
もし、飼育が難しくなってしまった場合には、野に放つのではなく、爬虫類を引き取ってくれる施設などに一度相談するようにしましょう。
爬虫類はサルモネラ菌の保有率が高い
サルモネラ菌に感染すると食中毒の症状を引き起こしてしまいます。
ひどい胃腸炎から、敗血症や髄膜炎など重い症状になる危険性もあるので注意が必要。
このサルモネラ菌はカメをはじめ、爬虫類が野生の状態ですでに保有しているとされています。
ベルギーの家庭やペットショップ、動物園で飼育されているトカゲ類の60%以上がサルモネラ菌を保有していたという研究結果もあるとか。
最近では日本でもヘビ類の飼育が増えていますが、爬虫類の中でもヘビ類の保有率が最も高いようです。
爬虫類を触ったらしっかり手を洗うことはもちろん、水槽を洗う時も周囲への排水に配慮しましょう。
行政の「飼養等の許可」が必要な爬虫類もいる
爬虫類をペットに選ぶ人が増えたことで、ペットショップではさまざまな種類の爬虫類を取り扱うようになりました。
でも、実はペットにできる爬虫類は法律で決まっていることをご存知ですか?
ペットショップで購入可能であっても、その爬虫類が動物愛護法によって「特定動物」に指定されている場合には、都道府県知事による「飼養等の許可」が必要なのです。
また、世界の珍しい生き物をペットとして飼育したい人が増加し、東南アジアを中心にエキゾチックアニマルが密輸される問題も近年取り上げられていますね。
法を犯すことになりますので絶対にやめましょう。
まとめ
私たちにとって犬やネコは身近な存在としてペットに選ぶ人が多いですが、爬虫類の魅力も捨てたもんではありませんね。
カメはその穏やかな動きを見るだけでリラックスできますし、トカゲの愛くるしい姿には思わず笑ってしまいます。
最近ペットとして注目されているヘビも、よく見てみると神秘的で心を落ち着かせてくれます。
爬虫類をペットとして飼育してみたいと思った人もいるのではないでしょうか?
ただし、爬虫類に限らず、生き物すべてに大切な命があるということ、そして無責任な行動は私たちの生活や私たち自身を危険にさらす可能性もあるということを忘れないようにしましょうね。
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