ペットとして人気の亀の寿命は?亀の種類と上手に飼うポイントとは
2020年12月4日
鶴は千年亀は万年なんてことわざがある亀は、昔から長寿の縁起物として日本人になじみ深い動物です。大人から子どもまで人気があり、最近はペットしても飼う方が増えています。
亀を飼うと分かるのですが、亀って意外と人に懐いて、冬なんて寒いから一緒にコタツに入ったりなど、気づけば家族の一員になっているんですよね。
そんな亀ですが、さすがに万年は生きる事はできませんが他のペットと違ってやっぱり長寿なんです。そして亀は種類がたくさん。
そこで亀をペットとして飼う場合種類や寿命はどれくらいなのか、また亀がかかりやすい病気と元気で長生きできるポイントなどを紹介したいと思います。
目次
亀ってどんな動物?
亀は爬虫類の中でも比較的飼いやすい種類ではありますが、古くより存在している亀は他の動物にはない特徴ががあります。
亀の歴史と生態
亀は爬虫類の一種であり、歴史はとっても長くて約2億万年前から生息していると言われています。世界で約300種類もの亀がいて、古来日本でも13種類が確認されています。
ゆっくりとした動きが特徴で、細胞代謝のサイクルも遅いことから他の動物に比べ長生きできると言われています。爬虫類の特徴である体温調節ができない変温動物のため自然界では冬になると亀は冬眠して越冬します。
亀の性格
基本はとても臆病な性格です。ただ餌を前にすると餌を確保するために攻撃的になる一面もあり、ペットとして飼育する際は飼い主に慣れてくるとだんだん色んな面が見えてくることがあります。
また好奇心が旺盛で学習能力も高いと言われている亀。部屋の中を探索したり、こたつにもぐったり、お世話する人の顔を覚えたりなど長く飼うほどコミュニケーションがとれる生き物でもあります。
亀の種類と寿命
特に長生きする亀はリクガメの種類になりますが、100年を超えて生きている亀もいます。ただやはり100年というのは稀で実際は平均で30年前後と言われています。
亀の種類は大きく分けると陸生と水生、陸水生の3つに分けられます。亀の種類と寿命をいくつか紹介します。
陸亀
①ヘルマンリクガメ
ペットとして人気が高く、体長は15~20㎝前後で寿命は20年と言われています。小型であり比較的容易に飼う事ができます。
②パンケーキリクガメ
ペットとして飼う亀の中で最も小さく体調15~18㎝で寿命は20年です。甲羅が柔らかく敵がくると隙間に隠れて甲羅を膨らませて出られないようにするという特技を持っています。
半水棲亀
①クサガメ
よく川などにいる身近な亀でゼニガメなどとも呼ばれますが、体長20~30㎝ほどで寿命は20年です。大人しい性格で懐きやすいという特徴があります。
②ニホンイシガメ
日本の古来種である亀ですが、外来種によって数が激減しています。体長15~20㎝で寿命は20年ほどと言われています。日本古来種として人気のある亀です。
完全水棲亀
①カブトニオイガメ
甲羅がカブトのように山なりにとがっており、鼻先がつんとしてかわいい顔をしています。体長は15㎝前後で寿命は20年前後。
②ジーベンロックナガクビガメ
甲羅に首をしまうことができないほど、首が長いことが特徴です。体長30㎝程度で寿命は20年と言われています。
亀がかかりやすい病気とお世話のポイントは?
変温動物であることから体温の調整やえさなどに注意が必要になります。
かかりやすい病気
①食欲不振
飼育時に食欲が減るもしくはなくなる原因の一つとして温度の変化があります。気温が下がったり、水の温度が下がると元気がなくなり食欲不振にないります。
餌に関してもあまり古い餌を与えないなどの注意が必要です。受診をされるか、症状を繰り返すときは乳酸菌入りのえさを与えて様子をみるなどの対応が必要です。
②尿路結石
水分不足や下痢などで石が詰まりやすい体質です。食欲がおちたりお尻のまわりが常に濡れている、またいきむことが多いなどの症状があったら注意してください。
その他甲羅の破損も危険なので頭に入れておきましょう。
お世話のポイント
①温度管理
変温動物のため、気温の変化に弱いという特徴があります。冬場であれば室温もそうですが、水温も温かくするためにヒーターを使いましょう。特にまだ幼い場合は厳密な温度管理が必要です。
②清潔
亀は綺麗好きな生き物です。水の中に排泄物が溜まらないように濾過フィルターを用意し、最低でも週に一回は水を交換しましょう。
③日光浴
日光は体温をあげ甲羅の成長に不可欠です。定期的にベランダを散歩させるか、バスキングライトを設置するようにしましょう。適度な運動も必要ですので、ベランダの散歩はおすすめです。
ペットとして亀を飼育するなら…
ペットとして飼育する亀の寿命は100年とは言えません。
平均的には30年程度でしょう。また、飼育方法も簡単というわけではなく、体調面などしっかりみていかなければいけないところもありますよね。
ペットとはいえ、亀も命限りあるもの。
日頃のケアや不測の事態にしっかり備えておきましょう。
「万が一亡くなったら…」
そう考えてみてください。あなたは落ち着いて行動が取れるでしょうか?
魚でも犬でも、猫でも亀だって、正しく供養して最後を見送ってあげることが大切です。
ペット霊堂の存在を知らない方も多いですが、人間同様に供養することが当然のことだと思います。もちろん、ペットを大切に家族のように考えている人なら「当たり前」と思っているはずです。
その考え方と術を知っておけばこれからのペットとの関わり方もきっと変わるでしょう。
まとめ
亀は爬虫類の一種であり歴史が長く多くの種類が存在します。人に懐き、学習能力が高いのでペットとしてコミュニケーションを取りながら飼う事が出来る人気の動物です。
亀の寿命は20年から長いもので100年以上とも言われていますが、ペットとして飼われる亀のほとんどは30年前後です。
変温動物なので室温水温共に注意し、清潔を保ち適度な運動や日光浴をこころがけてください。野菜を食べにくる様子などはとてもかわいいのですが、ほどほどにしましょう。
亀は長く一緒にいるとまるで長い事連れ添った伴侶のような、、何とも言えない関係を感じることがあります。感情豊かな亀ですが、長く人生を共に歩んでいけるパートナーとして大切にお世話したいですね。
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