ペットの死後すぐに行うべき対応とは?ペットのために最後にできること
2020年12月11日
愛するペットが息を引き取ってしまったら・・・。
辛くて悲しくて、何も手につかなくなってしまいますよね。
そんな辛い状況でも、今までたくさんの幸せをくれたペットのために飼い主がやってあげなければいけないことがあります。
気持ちよく天国に送り出すために、ペットの死後すぐに行うべき対応を紹介します。
目次
ペットの死後すぐに行うべき対応は?
ペットの死後、胸が痛いほど悲しくて涙が止まらない人もいると思います。
心がどんなにどん底まで沈んでいても、ほとんどの動物が人間と同じように動物も亡くなったら死後硬直が始まりますので、適切な対応が必要となってきます。
タオルで全身を拭く
まずは体を清めることが大切です。
体が汚れた状態、または濡れた状態では雑菌が発生するおそれがあるので、硬く絞ったタオルで体を隅々まで拭いてあげましょう。
また亡くなっているので尿や便が出てくることもあるので、その都度拭いてあげるのと下にペットシートを用意するといいでしょう。
まぶたや口を閉じる
亡くなったあと、目や口が空いている場合が多いです。
硬直する前にまぶたや口を閉じてあげてください。
口は布などである程度閉じてあげて、目もティッシュなどで少し押さえて閉じてあげましょう。
箱を用意して手足を折り曲げる
死後硬直はペットの体長にもよりますが死後だいたい2~3時間で始まります。
段ボールや棺に入れるのなら手足を折り曲げてあげましょう。
もうすでに硬直が始まって折り曲げられない場合は、肘や膝などの関節を優しくさすって温めるとまた動くようになるので試してみてください。
愛するペットのために最後にできることは?
飼い主にはペットの面倒を最期まで見るという使命があります。
悲しみに打ちひしがれて、心にぽっかり穴が開こうともこの使命を忘れてはいけません。
愛するペットが亡くなってしまったら、飼い主ができる最後のこととは何でしょうか?
体を冷やしてあげる
死後硬直が起こる前に体を清めたり、身だしなみを整えたりもとても大切なことです。
でも体が腐敗を遅くさせるのに1番必要なことは体を冷やしてあげることです。
常温だと雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、冷房やドライアイスを使い寒いくらいの環境を作ってあげましょう。
それでも自宅で安置できるのは夏場は3~4日、冬場でも6~7日が限度です。
その間に供養はどうするかしっかり決めておきましょう。
大好きなものを置いて安心して休める場所を作る
自宅で息を引き取ったペットに最後にできることは安心させてあげることです。
いつも寝ていた寝床やクッションがあれば、用意した箱を上手く活用していつもの場所に休ませてあげましょう。
大好きだったご飯やお菓子・おもちゃを置いてあげたり、たくさん話しかけてあげてください。
ご主人様があなたでよかった。そう思って天国に行ってくれるような最期の場所を作ってあげましょう。
火葬やお葬式は必要?
最近はペット火葬をする飼い主も多くなってきました。
そもそもペットのためにお葬式は必要なのでしょうか?
ペットが亡くなってから遺体の対処法としては大きく分けて3つあります。
自宅の庭に埋める
ペット火葬なんて言葉がなかった時代は自宅の庭にペットを埋めていたかと思います。
ですが今は庭のない家に住んでいる人も多いので、埋めてあげられない人が多いのが実情です。
体の小さなペットなら庭に埋めてあげるでもいいかもしれませんが、中型~大型のペットの場合は衛生的にも火葬してもらうのが良いでしょう。
自治体を活用する
各自治体ではペットを火葬してくれるところがほとんどです。
民間の会社と比べて費用も幾分抑えることができます。
とはいえ、法律的にはペットは一般廃棄物とみなされ「ゴミ」として焼却されてしまいます。
ですから供養されませんし、遺骨も残りません。
供養してあげたいし遺骨を骨壺に入れたい。という方は民間の会社に頼むことをおすすめします。
ただ自治体によって対応は様々で、ペット専用の焼却炉があったり個別で火葬してくれる自治体もあるので、まずはお住まいの自治体へ連絡してみましょう。
民間の葬儀会社に依頼して火葬してもらう
葬儀会社に委託すると、個別火葬や合同火葬などがあり、費用なども含めて飼い主の家族で相談して決めることができます。
また庭では埋められないような大型の動物も対応しているところがほとんどです。
自治体と比べると費用は大きくかさんでしまいますが、後で後悔することのないようにすることも大切です。
お葬式や火葬に関しては、コレ!といった正解はありません。
家族で相談して1番良い方法を選びましょう。
まとめ
ペットが亡くなってすぐに行うべき対応は
ペットの体をお清めし、死後硬直が始まる前に手足を折り曲げてあげましょう。
亡くなってからの対応で1番大切なことが体を冷やしてあげることです。
季節によりどのくらい自宅で安置できる日数は変わってきますが、なるべく早く供養したほうがいいです。
お気に入りの場所や食べ物・おもちゃを近くに置いてあげて、たくさん話しかけてあげましょう。
命あるもの必ず死は訪れます。
悲しい気持ちで心が埋め尽くされているかもしれませんが、まずはペットのことを1番に考えて飼い主が取らなければいけない対応を取りましょう。
死後の正しい対応でどのくらい自宅で安置できるかが変わってきます。
また民間の葬儀会社では腐敗が進みにくい場所で安置できる場所を使わせてくれるところもありますので、問い合わせするのもいいと思います。
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