ペット葬儀ってどんな流れ?亡くなってからお別れの時までにやる事。
2020年12月10日
ペットを飼った時にみなさんも一度は必ず「死」について考えた事があると思います。その日が近づいてきていることを感じた時は本当に辛いものです。
ペットの死は家族とのお別れ。しっかりと後悔のないようにお別れしたいですよね。
最近ではペットも人間と同じように葬儀を執り行いことが増えてきました。
とは言え、家族以外のペットの葬儀に参列したことのある方ってどのくらいいますか?案外少ないと思います。なのでペット葬儀の流れは意外と知られていないんです。
しかし大切なペットとのお別れがどの様に行われるのか、知っておきたいですよね。知っておけば大切なペットを亡くした時、落ち着いてその時を迎えられます。
目次
ペットの葬儀には実はメリットがたくさん
ペットの葬儀の流れを確認する前に、まずは知っておいて欲しいペット葬儀のメリットをご紹介します。ペットの葬儀を行う事はもちろん亡きペットの為ですが、実は飼い主側にもメリットがあるんです。
ペットロスの重症化リスクを下げる
誰しもがペットを無くしたら悲しいものです。その悲しい気持ちを引きずり、前向きな考えを持てなくなってしまい、鬱状態に陥るのがペットロス症候群というペットロスの重症化した状態。
悲しみを悲しみのまま素直に受けとることができると、ペットロスから抜け出しやすくなります。ペットの葬儀は、ペットとのお別れに後悔を残さず、葬儀中に感情のまま悲しみを表現し、家族で悲しみを共有する事でペットロスの重症化リスクを減らしてくれるんです。
特別な日を忘れない
ペットと過ごした日々は特別なものですよね。それはお別れの日も同じです。
ペットとのお別れを特別なものにする事で、毎年毎ペットを思いだし、亡くなった後もペットが特別な存在となり辛い時には励みにもなります
思い出深く特別な日にする為にペットの葬儀を行うのです。
返骨すれば自宅でお参りもできる
ペット葬儀でも火葬の後に遺骨を持ち帰ることも出来ます。また納骨堂がある葬儀社も多く、納骨をしておくといつでもお参りが出来ます。
遺骨を持ち帰りよく散歩に出かけた海に海洋散骨をしたり、最近ではアクセサリーにする方も増えてきました。骨壷に入れて自宅安置すれば、いつでも側にいるようで心が休まりますよね。
ペットが亡くなってから葬儀までにやるべき事
ペットが亡くなってすぐは何も考えられない、考えたくないと思うかもしれません。ですが意外とやる事は山積みです。
適切に遺体を安置する
まずは遺体を傷つけないように適切に安置しましょう。室内の常温で安置する場合は冬場は2〜3日、夏場は1〜2日を目安にしましょう。
遺体の大きさにあった箱を用意し、タオルやブランケットを敷きます。腐敗を防ぐために保冷剤やドライアイスを入れて遺体をそっと入れましょう。体をきれいにしてあげるのも忘れずに。
犬の場合は保健所に届け出る
犬の場合は亡くなってから30日以内に保健所や市役所・区役所などの自治体に死亡届を提出しなければなりません。犬の場合は狂犬病予防の観点から届けが必要なので、猫や鳥などその他の動物は必要ありません。
飼い主として義務付けられている事なので、亡くなってからも最後まで責任をもって手続きしてくださいね。
ペットの葬儀社を決める
病気や寿命で死期が近いと分かっている場合は、前もって葬儀社を決めておくと良いですね。
料金やプランは葬儀社によって様々。どんなお別れの式にしたいのか、予算はどのくらいなのか何社か比較しておくといいかもしれません。
事故などで急に亡くした場合は、比較サイトも活用してあなたとペットにピッタリな葬儀社を選んでください。
やる前に知っておきたいペット葬儀の流れ
いよいよペットの葬儀です。どの様な流れで執り行われるのでしょうか。知っておけば落ち着いて大切なペットとの死に向き合えるはずです。
遺体の安置
前述した通り適切に自宅で安置しましょう。棺となる箱にお花を入れて飾ったり、好きだったおもちゃも入れてあげると良いですね。
ただし棺に入れるものはプラスチック・ビニール・金属製のものなどは遺体や遺骨の状態を損ねてしまうので避けた方がいいでしょう。
葬儀場で葬儀
棺に入ったペットと一緒に葬儀場へ向かいます。車で出向くか送迎を活用しましょう。
葬儀が始まると住職が読経してくれます。宗派は葬儀社の提携しているお寺の宗派になることが多いので、宗派を選びたい場合は、葬儀社選びの際にそこもチェックしましょう。
読経が終わったらお焼香をあげます。家族全員のお焼香が済んだら最後のお別れです。ペットへの感謝や愛情を伝えてあげましょう。あれを言えばよかった…ああしていればよかった…と後悔のするかもしれませんが、そんなあなたの気持ちはしっかりとペットに伝わっているはずです。
火葬
火葬には個別立会火葬・個別一任火葬・合同火葬がありますが、お骨上げや返骨を希望する場合は個別火葬を選んでください。合同火葬は遺骨が他のペットと混ざってしまい返骨されないからです。
お骨上げして骨壷へ収骨
個別で火葬したならお骨上げも心を込めて行いたいですね。お骨上げは人間同様お箸で行い骨壷へ収めます。
骨壷を持ち帰るか納骨
葬儀はこれで終了です。
遺骨を収めた骨壷は自宅安置の為に持ち帰るか葬儀施設の納骨堂に納めるか選べます。納骨する場合でもお参りは自由にできる場合がほとんどなので安心して会いに行けますね。
まとめ
ペットの葬儀には、ペットロスの重症化リスクを下げるなど、様々なメリットがありました。
そんなメリットの沢山あるペットの葬儀の流れは、住職による読経やお焼香など、意外と人間の葬儀に近いものでした。ペットは家族と考えれば当然ですね。
また葬儀の前に自宅での適切な安置や、犬の場合の死亡届の提出、葬儀社選びなど行わなければならない沢山あり、慌ただしく悲しみに浸る暇もないかもしれません。そんな方にとってもペットの葬儀は意味のあるものになります。
大切なペットとのお別れを特別なものに出来ることを心から願っています。
大森ペット霊堂では、ペットと大切に過ごす家族様が後悔の残らない納得のいく葬儀を行わせていただいております。
こんな葬儀がしたい。こうやってお見送りがしたい。
どんな些細なことでもご相談ください。皆様が、安心して旅立ちを見送れるようにスタッフ一同全力で家族様に向き合います。
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