ペットに納骨は必要?納骨に秘められた本当の意味と納骨の方法とは?
2021年1月4日
大切なペットが亡くなった時丁寧に供養してあげたいけど、葬儀や火葬代にはたくさんお金がかかります。納骨までとなるとお墓の購入などでさらに費用がかかり、悩むところですよね。
しかし納骨はただ遺骨の保管場所というだけのものではないんです。
「納骨」の本当の意味を理解すると納骨するべきかどうか答えがみえて来るかもしれません。
さらにペットの納骨はお墓だけでなく他にも方法があります。費用面でも安心して丁寧に供養してあげられる方法も合わせてご紹介します。
亡くなっても大切な存在のペット。遺骨を大切に扱いたいと考えているなら是非参考にしてみてください。
目次
意外と知られていないペット納骨の2つの意味とするべき理由
納骨には2つの意味があるのはご存知ですか?皆さんが思っている以上に納骨には深い意味があるんです。
お墓などに遺骨を納める「納骨」
「納骨」と聞いて想像するのは遺骨をお墓などに納める「納骨」ではないでしょうか。
自宅供養からお墓などに遺骨を移すことを「納骨」と言い、お墓を設ける以外にもペット霊園などに預ける事も納骨と言います。
火葬後に遺骨を骨壷に納めるのも「納骨」
もう一つの「納骨」を指す言葉として火葬後に骨壷に遺骨を収骨することも「納骨」と呼びます。
こちらの納骨はお骨上げができるプランで火葬を行う必要があり、一般的には合同火葬は納骨は行えません。納骨を考えている場合は個別火葬を選択すると良いですね。
「納骨」をするべき本当の理由
「納骨」にはペットを大切に扱う飼い主さんの思いが込められます。さらに納骨を行うことでペットの遺骨は「抱く」存在から「拝む」存在となります。
納骨は仏教の「体は自然に還り、魂は仏様の元へ還る」という考えに由来し体を土に還し、魂を拝む存在にする為に特別な場所へ納骨する必要があるんです。
そうした宗教上の理由に加え、心のためにも納骨は必要です。
ペットを亡くしたばかりの時は悲しく立ち直るのに時間がかかるもの。そんな悲しい気持ちはお墓に手を合わせることで心安らかになり前向きになれるきっかけになるはずです。
納骨はただの儀式ではなく心を整えるのに必要なことと言えます。
ペットの遺骨はいつまでに納骨すれば良いの?
ペットが亡くなり納骨を考えた時、いつまでに納骨すればいいのか悩みますよね。厳密にはいつまでという決まりはなく心の準備が整ってからで大丈夫です。では多くの方はいつ納骨をしているのでしょうか?
火葬後すぐに納骨する
ペットが亡くなり火葬が済んだ後すぐに納骨される方も多いようです。
ペットが亡くなったときに忌引き休暇が使える企業は少なく、全ての儀式を一日で手厚く行いたいと考えるのは当然のことです。そうしたニーズに応えるためペット葬儀業者では葬儀~納骨までを一日で行えるプランを用意している所もあります。
四十九日に納骨する
ペットの葬儀は人間の葬儀と同じ流れで行われるため納骨は四十九日に行う方も多いようです。
四十九日とは「亡くなった方は49日後に仏様のもとへ行く」と考えられている仏教用語です。人間だけでなくペットも家族同然なので仏様の元へ行ってほしいという飼い主の願いが込められているんですね。
ペットの遺骨は何処に納骨するの?
一般的に納骨というとお墓に納骨するイメージですが、お墓や墓石の購入にはたくさんのお金がかかります。お墓以外にはどんな所に納骨できるのでしょうか。
家のお墓に納骨してもいいの?
大切な家族であるペットが亡くなったのですから家族のお墓に納骨したいと考える方も多いことでしょう。しかし、人間のお墓にペットの遺骨を納骨することはできないんです。
なぜなら悲しいことにペットの遺骨は法律上では「廃棄物」。「墓地・埋葬等に関する法律」では人間のお墓に入れられるものは人間の遺骨のみです。倫理上「廃棄物」は人のお墓には入れられないので覚えておくといいですね。
ペット霊園の納骨堂に納骨する
ペット霊園にはお墓以外にも納骨堂の中で遺骨を保管できるところもあります。納骨堂は魂が仏様のもとへ還る場所と捉え「お墓」と同様に考えることができます。
納骨堂は室内にあるので、参拝の際天気に左右されないのが嬉しいですよね。
家の庭に納骨する時の注意点
庭にお墓を作ればいつでも参拝ができます。しかし庭に納骨する場合は注意が必要です。
まず「廃棄物の不法投棄」になるため賃貸の場合は庭に納骨することはできません。持ち家であってもこの先土地を売却する予定があったり賃貸として貸し出す予定がある場合は庭への埋葬は避けたほうがいいでしょう。
持ち家で売却や貸し出す予定がない場合は適切な方法で庭に納骨しましょう。骨壷のまま納骨すると土にかえりにくいので骨壷とは別に納骨するのがおすすめです。
そのまま土の上に撒くのはちょっと・・・という方はさらしや麻布に包んで埋葬しましょう。化学繊維の布は自然に還らないのでNGです。
ペット霊園には2種類の納骨方法がある
ペット霊園で特別に納骨をしたいと考えている方は納骨の方法も考えておくとよいでしょう。ペット霊園の納骨堂には一般的に2種類の納骨方法があります。
個別納骨
個別納骨は一体単位で納骨できます。個別納骨にはロッカータイプと棚のタイプがあり骨壷のまま納めます。骨壷のほかにも遺影やお花・お供え物を入れたりする事もできます。
また個別納骨にも永久供養と保管期間が決められている場合の2種類あります。多くの場合、期限が切れて以降は返骨されるか土に返すか選べます。納骨する際にしっかり契約内容を確認してくださいね。
合同納骨
合同納骨は他のペットと一緒に納骨します。勿論お参りもできます。個別納骨よりも合同納骨のほうが料金が安いのがメリット。しかし個別納骨のように遺影やお供え物を個別で行えないので注意が必要です。
合同納骨の場合保管期間が定められておりその後は土に還す事となり返骨されない事もあります。
まとめ
納骨には「お墓に入れる」事と「骨壷に納める」事の二つの意味があり「体は自然に還り、魂は仏様の元へ還る」という仏教の考えに基づき供養するものです。また納骨をすることで気持ちに区切りを付け前向きになれるきっかけをくれます。
ペットの納骨庭や納骨堂など様々な方法がありました。納骨時期にも決まりはなく四十九日が過ぎてからや火葬当日に納骨することもできます。
大切なペットが亡くなってから遺骨を大切に扱いたい考えるようでしたら是非納骨してあげてください。きっとあなたとペットとの大切な場所になるはずですよ。
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