ペット葬儀はどこまでできる?愛するペットを大切に弔いたい方へ
2021年2月4日
近年愛するペットがなくなったとき葬儀をあげたいと願う方が増えてきました。愛するペットを亡くすこはとても悲しく辛い出来事です。しかし、葬儀を執り行うことできちんとお別れができます。
ペット葬儀の内容を決める際に一番悩むのは「どこまでやってあげるべきか」ということ。これについては決して正解はありません。なぜならご事情があり時間をかけ手厚く供養をできない方もいれば金銭的な問題もあるからです。
しかし、ご自身のできる限りででも手厚く行うことでメリットが期待できます。手厚く見送ってあげることは悲しい気持ちから前向きな気持ちに切り替えることができるのです。また、ペットロスの重症化も防ぐことも可能です。
最後のお見送りを大切にしたい方や弔い方に悩んでいる方のためにペット葬儀でできる最善の弔い方をご紹介したいと思います。
目次
特別なお別れにするための準備について
ペットが亡くなったときはまずはしっかりと安置をしてあげましょう。ペットを家で安置する数日間、できれば想いのこもった棺で過ごさせてあげましょう。特別なお別れにするためにしっかりと準備してあげればきっとペットも喜んでいるはずですよ。
ペット用の棺はどの種類がいい?
ペット用の棺というのがあるのをご存じでしょうか。ペットの大きさに合わせて特別に設えた棺です。しかし、ペットにぴったり合ったものをいざ購入しようと思っていてもペット用の棺はホームセンターやペットショップにはなかなか売っていないこともあります。
ペットの終活として準備する期間があるようなら予めネットショップなどで購入しておくといいでしょう。しかし、ペットが亡くなる前に棺を準備をすることは縁起が悪いと感じる方もいらっしゃいます。そんな方は是非ペット霊園に相談してみてください。
ペット専用の棺を販売しているペット霊園もあります。ペット霊園へ相談すれは適切な安置方法なども一緒にアドバイスしてもらえるはずです。
棺にはお花やお供物を
棺の準備ができたらお花でご遺体の周りを飾ってあげたり、お手紙を書いたり、好きだったご飯やおやつを一緒に入れてあげましょう。お供え物として入れる際の注意点は一緒に火葬できるものを入れることです。金属製のものやプラスチック、ビニール製の物は避けてください。
棺に入れるお花は特に決まりはありませんが、茎がしっかりしていて色が濃い花やバラのようにトゲのある花は避けたほうがいいでしょう。極まれに火葬中、茎や花が燃え尽き切れずに残り遺骨に色写りしてしまう場合もあります。また、トゲはご遺体を傷つけてしまう可能性もあるからです。
一番きれいな状態で咲いているお花と共に送ってあげたいと願う気持ちから葬儀で飾るお花はつぼみではなく開いたお花を使用します。スイートピーやカーネーションはその花言葉からもペット葬儀でよく使用されます。スイートピーの花言葉は「優しい思い出」、カーネーションは「無垢で深い愛」です。かわいいペットにぴったりのお花ですね。
特別なお別れができる人間さながらのペット葬儀とは
ペット葬儀とはただ火葬をするだけではなく、読経から始まりしっかりと人間さながらの葬儀を行うことができます。特別なお別れがしたい飼い主様にとってぴったりの供養方法であるといえます。
流れは人間の葬儀さながら
ペット葬儀の流れは火葬の方法により異なります。個別立会火葬なら手厚く葬儀が行えて収骨を行う最後の時間までしっかりお別れができます。
ペット葬儀はまず読経から始まります。お経はペット用のお経というのはありませんから人間の葬儀の際に読まれるお経と同じです。お経の役割としては故人をあの世へ導き、安らかに眠れるようにという願いが込められています。また、大切な人を亡くした悲しみを癒す儀式でもあります。ペットの葬儀でも同じように願いを込め、ご住職による読経から始まります。
その後はお焼香を済ませてお別れをします。火葬前の最後のお別れとなるのでペットへの感謝の気持ちやたくさんの愛を伝えてあげましょう。お別れの後は火葬とお骨上げで終了となります。
葬儀の流れは人間の葬儀とほぼ同じです。読経やお焼香、お骨上げまで行われるので丁寧に弔うことができたなと実感できるはずです。
ペット葬儀でも湯灌の儀ができる
もっと丁寧に弔いたいと考えるなら是非「湯灌」と「末期の水」の儀式がおすすめです。「湯灌」とは葬儀の前にご遺体を洗浄する儀式のこと。ペットの場合の湯灌はブラッシングをしてあげます。
「末期の水」とは亡くなった故人の口に水を含ませる儀式で、仏教における大切な儀式の一つです。お釈迦様が入滅した際に水を口にし、安らかに旅立たれたのに由来します。
この「湯灌」と「末期の水」の儀式はペット葬儀の場合は最後のお世話として飼い主が行うことができます。全てのペット霊園で行えるわけではないですが、丁寧に弔いたいと考えているようでしたらこの「湯灌」と「末期の水」の儀式が行える霊園を選ぶのがおすすめです。
火葬後も手厚く供養したいなら
葬儀を手厚く執り行ったなら火葬後の遺骨も大切に扱いたいですね。火葬後の遺骨はどのように供養するのが良いのでしょうか。
丁寧にお骨上げをする
火葬が終わった後は丁寧に一つずつお骨上げをしてください。故人の場合、お骨上げにはお箸が使用されますがペットの場合も同様です。お作法としては二人一組になり一つずつ丁寧に拾い上げ骨壷へ納めていきます。
ペットの場合でも遺骨はしっかりと残ります。しかし、ペットの火葬の方法によってはお骨上げができないものもあります。お骨上げまでしっかりしたい場合は、必ず「個別立会火葬」を選びましょう。同じ”個別”でも「個別一任火葬」は返骨はされますが、お骨上げは飼い主様自身が行えない場合があるので注意してください。
納骨堂へ納骨
最後は納骨堂への納骨がおすすめです。ペットのお墓を持つこともできますが、お墓を持つ以外にもペット霊園の納骨堂を利用するのもいいかもしれません。納骨堂は屋内にあるためお花や遺影を一緒に飾り、お参りの際にも天候に左右されずいつでも会いに行けるという利点もありますよ。
まとめ
家族であるペットが亡くなったとき大切に弔いたいならペット霊園などで葬儀を依頼しましょう。ペットの葬儀の流れは人間さながらのしっかりした内容でご住職による読経から始まり、お焼香・お別れ・火葬・お骨上げと丁寧に進められます。
さらに大切に弔いたいと考えるなら最後のお世話として「湯灌」や「末期の水」の儀を執り行うのがおすすめです。大切な家族ともいえるペットですから、最後のお別れの時まで大切に丁寧にお見送りをしてあげてくださいね。
飼い主様にとって葬儀は最後の別れの時間であり、とても悲しくお辛い時かと思います。しかし、看取りから見送りまで最後までしっかりと愛するペットに接していただきたいと思っております。それこそが、後悔のないお見送り方であるからです。
ペット葬儀や供養方法でご不明点や心配ごとがありましたら、お1人で悩まず私たちにお気軽に相談してくださいね。
🐈ペットの葬儀の相談をしたい方はこちら→大森ペット霊堂HP
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