スコティッシュフォールドの寿命はどれくらい?長生きしてもらうために
2021年2月8日
耳が特徴的で、目がまんまるなスコティッシュフォールド。その愛くるしい見た目に惹かれてスコティッシュフォールドを飼っている方も多いのではないでしょうか。そんな愛らしいスコティッシュフォールドの子には、寿命を全うして長生きしてほしいですよね。
スコティッシュフォールドの見た目・性格・特徴などを捉えておくと、その子をより身近に感じることができます。また、長生きしてもらうためにかかりやすい病気・死因・寿命についても知っておくことが必要です。
かかりやすい病気を防ぐ方法や普段から気をつけることを知っておくと、大好きな我が子とより長く一緒にいることができますよ。
目次
スコティッシュフォールドの特徴とは
スコティッシュフォールドの特徴はどのようなものなのでしょうか。スコティッシュフォールドにはたくさんのかわいらしい特徴があります。しかし、その魅力ゆえにかかりやすい病気もあるのです。
惹かれる人が多い折れ耳が魅力
猫は立ち耳の子が多いですが、スコティッシュフォールドは折れ耳の子が大半です。この折れ耳がなんともいえないほどに可愛いですよね。じつは、折れ耳の種類は3つあります。
耳の折れ具合によって、
- ・シングルフォールド
- ・ダブルフォールド
- ・トリプルフォールド
と区別されます。シングルフォールドは、折れ目が1つで折れ方がゆるいです。トリプルフォールドになるに従って折り目が多くなり、顔に耳がぴったりと沿ってまんまるな見た目になります。
おっとりしていて甘え上手な子が多い
スコティッシュフォールドの性格は、おっとりとしていて甘えん坊。友好的で賢く、しつけがしやすいという方が多いのも特徴です。
大きな声を出すことも少なくて動きもゆっくりとしているので飼いやすさもあります。見た目も可愛らしく、性格もおっとりしているのでとても癒されます。
骨の障害にかかりやすい
スコティッシュフォールドの折れ耳は、「骨瘤」という遺伝病の影響で生じます。成長するにつれて骨が曲がり、折れ耳になります。また、関節炎を起こすリスクも他の猫に比べて大きいです。
骨軟骨異形成症候群といって、骨の変形を起こす病気にもかかりやすくなります。歩き方や動きが変だと感じたり、痛がっていたりする場合はすぐに獣医師に診てもらいましょう。
スコティッシュフォールドの寿命や注意すべき病気
スコティッシュフォールドの平均寿命・死因・かかりやすい病気などを知っておくと、病気を未然に防ぐことに繋がります。大切なペットの子のことをしっかり知り、長生きしてもらいましょう。
スコティッシュフォールドの平均寿命は10〜13年
スコティッシュフォールドの平均寿命は、10〜13年です。猫の平均寿命が15年程ですので、他の猫種と比べると少し短いです。スコティッシュフォールドはもともと骨の遺伝病で予防が難しいため、寿命が少し短かくなってしまうのです。
人間で換算すると猫は1歳半で20歳程度になります。3歳で28歳、その後は1年で人間の4歳分歳をとっていきます。スコティッシュフォールドの最高齢は、確認されている限りでは17歳とされています。
スコティッシュフォールドの注意すべき4つの病気
スコティッシュフォールドのかかりやすい病気は4つあります。
①骨軟骨異形成症候群
骨の成長が異常になってしまうことでなりやすい病気です。関節の痛みが出ますので、動くのを嫌がることがあります。
➁外耳炎
折れ耳の子がかかりやすい病気です。耳の入り口から鼓膜までに炎症が起こります。ペットの子がいつもより頻繁に耳を掻くようになります。また、耳から変な臭いがする場合もあります。
③肥大型心筋症
心筋が肥大してしまう病気で、遺伝的な原因で起こります。運動を嫌がる・呼吸数が増える・口を開けて呼吸しているなどの症状があるときは要注意です。
④多発性嚢胞腎
液体が溜まった袋が腎臓にでき、数が増えるとその袋が腎臓を圧迫して起こります。水の飲む量や尿の量が増え、体重が減る、嘔吐するという症状が出ます。
スコティッシュフォールドの死因で多いものは、肥大型心筋症や多発性嚢胞腎から腎不全になることです。上記のような症状がでたら、早めに獣医師に相談しましょう。
遺伝的な要因から心筋症にも注意が必要
スコティッシュフォールドは、遺伝的な要因から突然死することがあります。突然死の原因は、肥大性心筋症のことが多いです。心筋が厚くなって心室を圧迫し、十分な血液が送り出せなくなります。
心臓は見ることができないので、気付かないうちに症状が進行していたということがあります。動きが鈍くて呼吸が荒くなっているという様子があれば、すぐに獣医師に相談する必要があります。
スコティッシュフォールドの寿命を全うさせるために
スコティッシュフォールドの子には、なるべく長く健康で過ごしてほしいですよね。病気を未然に防ぐ方法はあるのでしょうか。普段からしっかり気をつけていれば病気の防止に繋がりますよ。
定期的な検査で早期発見・早期治療を
スコティッシュフォールドの特徴である骨軟骨異形成症候群や肥大性心筋症は、遺伝的なもので、予防が難しいのが現状です。しかし、病気が早期発見できれば治療を行うことができます。そのためには、定期的に病院で検査を受けることが大切です。
聴診やエコー検査をしてもらうことで、「気付かないうちに病気が進行していた」という状況を防ぐことができます。
肥満防止やストレスフリーを意識する
スコティッシュフォールドは、関節が弱い子が多いです。そのため、肥満には注意しましょう。体重が増えると関節の負荷が上がります。食事の量や種類に気をつけてあげる必要があります。
また、関節に負荷がかかりにくいように飼育環境で段差を減らしたり、高所に登らせない工夫も必要です。
まとめ
折れ耳で見た目がとても愛くるしいスコティッシュフォールドの子は、性格がおっとりしており飼いやすいのが特徴です。スコティッシュフォールドの魅力の折れ耳は、じつは遺伝病からきています。そのため、骨の障害にかかりやすくなります。
平均寿命は10〜13年で、最高齢は17歳です。骨の病気、心臓や腎臓の病気にかかりやすく、スコティッシュフォールドは心臓の病気が死因として多く挙げられます。定期的な検査を受け、生活習慣や生活環境に気をつけてあげましょう。
スコティッシュフォールドの子の寿命を全うさせ、ご自身も後悔のない猫ライフを送りたいですね。
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