ミニチュアダックスフンドの心のこもった火葬方法と事前相談について
2021年3月2日
いつも一緒にいた愛犬のミニチュアダックスフンドが亡くなることは、悲しくて胸が張り裂けそうなくらいつらいことですよね。しかし、きちんと供養してあげることは飼い主さまとしての最期の仕事でもあるのです。
現在、ペットに手厚い供養を希望する飼い主さまが増加し、約7割の飼い主さまが火葬を行う供養方法を選択しています。
この記事では、ペット霊園で行えるミニチュアダックスフンドの心のこもった火葬方法についてや、ミニチュアダックスフンドが亡くなる前の事前相談についてもお話していきます。
目次
亡くなってから火葬までに飼い主さまができること
家族のように一緒に生活をしていたミニチュアダックスフンドが亡くなると、何も手につかないかもしれません。しかし、愛犬の供養を行えるのは飼い主さましかいないのです。亡くなってから、火葬までに飼い主さまができることについて解説していきます。
たくさん話しかけてあげる
愛犬が亡くなったら、飼い主さまがやることはたくさんあります。しかし、その前に「今までありがとう」「安らかに眠ってね」とたくさん声をかけてあげましょう。
やるべきこともたくさんありますが、精一杯のありがとうを伝えることもとても重要です。きっと愛犬のミニチュアダックスフンドも喜んでくれるはずですよ。
清潔に安置する
精一杯の感謝を伝えたら、身体を拭いてきれいにしてあげましょう。火葬するまでは数日間、自宅に安置することもあります。腐敗しないように硬く絞ったタオルで全身を拭き上げ、肘・膝を折りたたんで棺に入れます。
動物の身体は息を引きとってから数時間経つと死後硬直が始まります。もし、すでに硬くなっていて曲げにくければ、関節をさすると曲がりやすくなります。
役所への届け出提出・火葬できる場所を探す
愛犬が亡くなった場合、30日以内に役所に死亡届を出さなくてはいけません。届け出を怠ると、罪に問われる可能性もあるので注意が必要です。
また、火葬先も決めなければいけません。火葬方法は大きく分けると、
- 合同火葬
- 個別火葬
に分けることができます。
合同火葬とは他のペットと一緒に火葬する方法で、安価な費用で行える代わりに遺骨が返ってこないというデメリットもあります。もし、遺毛や遺骨でアクセサリーを作ることや、自宅で手元供養を検討している方は、返骨されないことも念頭にいれておかなければなりません。
また、個別火葬は返骨されますが、合同火葬と比較すると費用がかかります。さらに、個別火葬は2種類に分かれ、仕事やご事情で忙しい方には、個別火葬後にスタッフがお骨上げなどを行う個別一任葬がおすすめです。
あと、お骨上げまでずっとご家族さまで手厚く弔える立会火葬もあります。
ペット霊園で行える心のこもった火葬方法とは
ペット霊園では、個別火葬を主とした多様な火葬方法があります。簡易な火葬で済ませている火葬業者もあるなかで、ペット霊園のなかには人間の葬儀さながらの心のこもった葬儀・火葬を行っているところもあります。
「湯灌の儀」を行うことができる
湯灌の儀とは、亡くなったペットの身体を火葬前にきれいに洗うことです。湯灌には2つの意味があります。
1つ目は、衛生面の観点です。息を引きとると、動物の身体は腐敗していくので、体液漏れや皮膚の変色などが起こる子もいます。火葬前にシャワーなどで身体をきれいにすることで、清らかな最期を迎えることができるでしょう。
2つ目の理由が、宗教的な理由です。湯灌は来世への旅立ちを整えるための1つとして行われます。亡くなったミニチュアダックスフンドの現世での疲労や悩みを洗い流し、成仏できるようにという想いが込められています。
シャンプーやリンスで身体を清めたり、最後に爪を切ってあげたり、飼い主さまにできることは行ってもらいながら飼い主さま主体で進めていきます。
「旅立ちの儀」で最期のお世話を行う
旅立ちの儀では、「末期(まつご)の水」と「ブラッシング」を最後のお世話として飼い主さまが行うことができます。
末期の水の由来は、お釈迦様が入滅するときに、喉の渇きを満たすために弟子たちが浄水を渡したところからきています。また、水を飲んで戻ってきてほしいという気持ちや、あの世への旅立ちに喉が渇かないようにという思いからともいわれています。
そして、ブラッシングを行うことで、天国への旅立ちを整えます。ペット霊園によってはスタッフが行うこともありますが、飼い主さま主体で行える場所もあります。
「お骨上げ」も飼い主さまで行える
人の葬式では、親族がお骨上げをすることがあります。個別火葬のなかの立会火葬では、ペットのお骨上げを飼い主さま自身で行うことができます。
病気などで骨が黒くなることなどを除き、ミニチュアダックスフンドの身体そのままの形が残っていることが多いのでしっかりと収骨をすることができます。その際、スタッフがどの部分の遺骨なのかも詳しく説明をしてくれます。
ペットのお骨上げは人間のお骨上げのように厳粛な決まりはありませんので、安らかに天国に行けることを願いながらお骨上げをしてあげましょう。
亡くなった後に慌てないために事前相談をしよう
ミニチュアダックスフンドの火葬を行うことは、ミニチュアダックスフンドとの最後のお別れの儀式ともいえます。後悔の残る火葬方法を選択してしまうと、気持ちを切り替えることができずにペットロスに陥ってしまうことも大いに考えられます。
ペットが亡くなってから慌てて飼い主さまがすべての供養方法を考えようとすると、正常な判断ができずに納得のいく葬儀を行うことができないこともあります。
1度きりの大切なペットの最期のお見送り。後悔なく供養をしてあげたいですよね。ほとんどのペット霊園では、事前相談を受け付けています。
なかには悪徳な葬儀業者も存在する可能性もあるので、時間に余裕があるうちに質問をしたり、実際に見学に行ったりと自分の目で確かめることをおすすめします。
まとめ
愛犬のミニチュアダックスフンドが亡くなったら、まずはたくさん声をかけて今までの感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
身体をきれいにして安置することや葬儀会社を決めることも重要ですが、何より大切なことは亡くなったミニチュアダックスフンドに寄り添ってあげることです。また、ペット霊園での火葬は「湯灌の儀」や「旅立ちの儀」を行い人間の葬儀さながらに手厚く弔ってあげることができます。
これまで一緒に生きてきたペットを丁寧に供養したいという飼い主さまは、後悔のない心のこもった供養方法を選んでくださいね。
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