ヨークシャーテリアが死んだらペットロスに?防止法と長生きの秘訣とは
2021年2月27日
寿命が長いと言われているヨークシャーテリアですが、命あるものいつかは必ず天国へと旅立ちます。生活をともにしてきた愛犬が亡くなると、胸が張り裂けそうになるような思いをする飼い主さまも多いはずです。
この記事では、愛犬のヨークシャーテリアが死んだとき、飼い主さまがペットロスにならないために今からできることや、ヨークシャーテリアがかかりやすい病気についてお話していきます。
また、1日でも長く生きてもらうために、飼い主さまが今からできる秘訣についても合わせて紹介していきたいと思います。
目次
ヨークシャーテリアがなりやすい病気とは
被毛の美しさから「動く宝石」と言われるヨークシャーテリア。末永く一緒に暮らせるように、ヨークシャーテリアがかかりやすい病気について知り、病気の兆候などを理解してあげることも重要です。
心臓病の一種|僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべん へいさ ふぜんしょう)
7歳頃から発症する割合が増えてくるこの病気は、僧帽弁が加齢とともに機能しなくなり、心臓機能に障害を与えます。進行すると心不全となり、死に至るケースもあります。
僧帽弁閉鎖不全症の兆候は、
- ・咳や呼吸が荒く速い
- ・舌の色が青紫や白っぽくなる
などの症状が出てくることがあります。症状が出てきた場合は、かかりつけの病院を受診することをすすめます。
若くてもかかる可能性がある|てんかん
脳の異常で起こる症候性てんかんは、1歳以下の仔犬か6歳以上の成犬のヨークシャーテリアによく見られます。人間も含め多くの動物に起こりやすい病気で、日本にいる犬の約100頭に2頭はてんかんを発症しているとも言われています。
てんかんの代表的な症状は、
- ・身体がつっぱるように痙攣する「強直発作」
- ・全身をガクガク震わせるように痙攣する「間代発作」
があります。通常、発作が起きているときはヨークシャーテリアには意識はありません。数秒から数分発作が起き、その後少しの間もうろうとすることが多いようです。
てんかんは遺伝性であることも多く、残念ながら有効な予防方法がないようです。もし、愛犬のヨークシャーテリアに痙攣が起き、頻繁に続くようなら病院に受診してみましょう。また、可能であれば症状を動画で撮っておくと問診のときに役立つでしょう。
1日でも長く生きてもらうための秘訣とは
長生きする小型犬のなかでも長寿犬といわれるヨークシャーテリア。長く生きるためには、飼い主さまの努力も必要になります。愛犬のために飼い主さまができる秘訣を紹介します。
毎日の散歩と食事で体調管理
元々は、ネズミを捕まえるためにつくられたヨークシャーテリア。とても活発で運動が好きな子が多いといわれます。長い時間散歩をする必要はないですが、毎日20分でも散歩に連れていくことが理想です。
散歩以外にも、外でボール遊びをするとストレス発散にも繋がります。また、関節が弱い犬種なので、タンパク質やカルシウムが入ったご飯を与えるようにしましょう。成分以外にも、食事量も合わせて気を付ける必要があります。
日頃からのスキンシップでストレス軽減
甘えん坊なヨークシャーテリアは、飼い主さまとスキンシップをとることが大好きです。室内でも外でもたくさん遊んでストレスを溜めないようにしましょう。
また、寂しがりやな一面があるので、留守番が多いとストレスの原因となります。
住みやすい飼育環境を整える
身体が小さくシングルコートのヨークシャーテリアは、寒暖差に弱い犬種です。室温は20℃~25℃くらいに保ちましょう。また、冬に毛をショートカットにする場合は、洋服を着させるなどの寒さ対策を行いましょう。
さらに、室内がフローリングの場合はカーペットや滑り止めマットなどを使用し、関節への負担を減らすなどのケアも必要です。
愛犬の死後にペットロス?陥らないための3つ防止法
ずっと一緒に生活してきた愛犬に旅立たれると、大きなショックからペットロスに陥ってしまう飼い主さまも多くいらっしゃいます。ペットロスを防止するためには、飼い主さまがしっかりと心構えをすることが大切です。
1. 犬は人間より寿命が短いことを理解しておく
愛犬のヨークシャーテリアが、飼い主さまが生きている間に先に死んでしまうことを理解することが大切です。人間が1歳をとれば、ヨークシャーテリアは人間の4年分歳をとるといわれています。
飼い主が愛犬を看取らなければいけないことを十分に理解していないと、死を受け入れることも難しくなるでしょう。
2. 新しいペットを迎えるのはタイミングが重要
ヨークシャーテリアの死後、悲しさ埋めるために新しいペットを迎えることは、亡くなったペットに罪悪感を抱いてしまう可能性もあります。
新しいペットを迎え入れることが悪いことではありません。しかし、家族や同じ境遇の人と悲しみを共有し、愛犬の遺品を整理するなど亡くなったペットに対して心の整理ができたタイミングを待つことも大切です。
もちろん、新しいペットが悲しみを癒すきっかけになることもありますので、家族やご自身の心としっかり相談して決めてくださいね。
3. どのように弔うか検討しておく
ヨークシャーテリアとのお別れの方法は多くあります。亡くなった直後だと、落ち着いて考えることができない可能性もあるので、生前から検討しておくといいでしょう。
多くのペット霊園では、ヨークシャーテリアが寂しくないように他のペットと一緒に火葬するプランから、飼い主さま主体で火葬やお骨上げなどを行うプランを用意しています。
丁寧な火葬を行うことで、ヨークシャーテリアが天国でも健やかに過ごせて、飼い主さまの気持ちの整理ができることでしょう。弔い方ひとつで、ペットロスにならずに気持ちを切り替えられることもあることを念頭に置き、供養方法を検討してみてくださいね。
まとめ
- ヨークシャーテリアのかかりやすい病気
- 長生きしてもらうための秘訣
- ペットロスならないための心構え
について解説してきました。
愛犬のヨークシャーテリアをよく観察してあげて、普段見られない仕草や変な動きがないか、ストレスを与えるようなことをしていないか、しっかりみてあげましょう。
また、犬の寿命への理解や弔い方を先に考えておくことで、ヨークシャーテリアの死後、飼い主さまご自身がペットロスにならないようにできることもあります。いつかは必ず訪れる死を迎える準備をしておきましょう。
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