生体販売に隠された裏側を知る
2018年2月2日
こんにちは、田島です。
今回は少し暗く、そして賛否両論分かれることであろう内容をお話したいと思います。
ペットの購入して迎え入れる
みなさんのペットちゃんは、どこからやってきましたか?
ペットショップで購入した方、ブリーダーから購入もしくは譲り受けた方、自身で繁殖された方、保護団体・・・
ペットが我が家へやってくるのは今では様々なルートがあります。
私の実家の犬は、姉の友人宅がブリーダーをしていたので、そこから譲り受けました。我が家にやってきたとき彼女は4,5ヶ月でした。ブリーダーが犬を譲渡するには少しばかり遅い年齢ですね。
売れ残りの現実
リンは「シェーディットクリーム」という毛色です。これが理由で、この子だけ残ったとブリーダーさんから話を聞きました。最近ではこの毛色をよく見かけますが、なぜ当時は不人気だったのか?
今でもそんな疑問を持ちます。
ペットの販売をするブリーダーとは
リンと巡り合わせてくれたブリーダーさんは、とても良い方だったと記憶しています。
お邪魔させていただいたとき、リンはのびのびと母犬とじゃれあっていました。トイレもきちんと覚えていました。
ですが、ブリーダーの実態としては、みんながみんなこうではありません。
これもなにかの縁なのか、悲惨な飼育をしている繁殖者から犬を保護したという
知り合いの方が私には何人かいます。
交配するためだけの犬がいる
ひたすら繁殖犬たちが交配を強要されるというのは有名な話です。
私の知り合いの一人はそんな過酷な状況から1匹のチワワを救い出しました。
そのチワワと何度か触れ合ったことがありますが、とっても懐っこく誰からも好かれるようなとっても可愛い女の子です。
ですが、トラウマはやはり残ってしまうのでしょうか。彼女は片時も主人から離れようとしませんでした。
うしろを追いかけて歩いたり、常に目線で主人を追っていたり
「寂しくて辛いあの場所には戻りたくない」
「私をおいていかないで」
そんなことを思っているのでしょうか・・・
今では素敵な主人と仲間に囲まれて暮らせている状況が本当に微笑ましいです。
糞まみれのコーギー
基本的にずさんな繁殖者は、糞尿の処理や飼育環境を整えることはしません。
常に糞尿まみれなのはもちろん、毛玉や爪、耳垢の手入れなどは一切行われないのです。
私の知り合いの方はそんなコーギーを救い出しました。その子を救ってほしいとの連絡があったのかは定かではありませんが、何かの縁で巡り合ったのは確かです。
そこでの繁殖者は70歳近くのおじさんでした。糞尿と、なんとも言えない獣臭が漂っていたそうです。
保護するコーギーと出会うまでに繁殖場の犬を一通り見て回ったそうですが、やはりひとつひつの犬たちの小屋の中は糞尿と新聞で汚れていました。
糞尿をしたその上に新聞紙を重ねるということを繰り返し、小屋の地面が何とも言えない塊で踏みつぶされていたとのことです。
そのコーギーも他の犬と同じようにひどい有様でした。
今ではふさぎ込んでいた性格も徐々に明るくなり、主人に抱っこをねだるほど表情が豊かになったそうです。
以上は、一部の実態です。
私は専門学生時代、ブリーダーさんから犬をお借りし、グルーミング(シャンプーや基本的なお手入れ)の勉強をさせていただいていましたが大半の子達が、とてもぎゅっとは抱きしめられない状態で来ていました。
そんな悲惨な状況で過ごしている彼女らは、ペットショップで展示されている動物たちの両親です。
私は、ペットショップで購入しないことを進めたいわけではありません。ですが、知っておくことが非常に大切だと感じています。
この先長く一緒に過ごしていきたいから
- 子犬がいい
- 純血で血統書付きの犬がいい
- この毛色が好きだからこの子がいい
いろんな意見、見解があると思います。ですが、選択肢はひとつではありません。
救いを待っている動物たちがいること、綺麗な展示の裏には闇が隠されていること
それを知ったうえでペットショップに出向くようにしてください。
以上、田島でした。
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